TOUR B JGR スプラッシュ ボールは、お得に最高を楽しめる!
ブリヂストンスポーツの技術の結晶であるTOUR B JGR スプラッシュ ボールをコースに持ち込み、ロマン派ゴルフ作家が検証する!
ブリヂストンスポーツ TOUR B JGR スプラッシュ ボール
新しい『TOUR B JGR SPLASH ボール』は、どこか進化したのか? ロマン派ゴルフ作家がコースに持ち込んで、その謎を紐解き、レポートする。
撮影/篠原嗣典
撥水コーティングのボールに意味はあるのか?
ブリヂストンスポーツは、2022年4月15日に『TOUR B JGR SPLASH ボール』を発売した。
コピーは、“撥水コーティングで、水・泥を弾いて「飛びマッスル。」!”だ。
『TOUR B JGR SPLASH ボール』は、内部構造は、現在の『TOUR B JGR ボール』と全く同じだ。
違うのは、ボール表面に施された撥水コーティングである。
このコーティングが、飛距離や直進性低下の原因となる「水分」や「泥」の付着を制御して、今まで問題が起きていたシーンでも、飛距離性能や精度を追求できるようになるという。
『TOUR B JGR ボール』は、いわゆる、ウレタンカバーのツアーボールではないが、高機能を売りにしているボールのカテゴリーでは、総合力で最も優れているボールと言える。
だからこそ、『TOUR B JGR SPLASH ボール』は興味深いのだ。
最高レベルに達しているボールを進化させたり、プラスの機能を足そうとすることは、想像するよりも困難で、重要な項目のレベルダウンを招く大失敗も、過去の用具史にはたくさんあったのである。
『TOUR B JGR SPLASH ボール』は、困難をクリアして、プラス要素を活かせるボールになっているのか?
さて、撥水する機能なんて、どうでも良いじゃん、という声も聞こえてくる。
ハッキリ書くと、そんなことだからダメなのである。
実は、ほとんどのゴルファーは経験しているのだ。ディンプルに泥などが詰まって、信じられない方向にボールが急激に曲がってしまうことを。
メジャーに優勝するようなトッププロでも、ディンプルが塞がってしまったボールを狙い通りにコントロールするのは無理だ。運不運の要素が強くなりすぎるので、トーナメントでは、少しでも泥が付きやすくなる状態になると、ボールを拾って、汚れを拭いても良いという“リフト&クリーン ルール”が採用されるのだ。
撥水コーティングは、不幸なミスショットをなくす夢の技術なのである。
最高の総合力を誇る『TOUR B JGR ボール』に、撥水コーティングが加わったら鬼に金棒だ。
思いっ切りハードルを上げて、試打ラウンドに突入した。
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基本性能の高さに、いざというときの保険が付いたボール!
『TOUR B JGR SPLASH ボール』は、飛距離性能はトップレベルで、飛距離を売りにしているほぼ全てのボールに勝てる。特に、ヘッドスピード40m/sのゴルファーにチューニングされているので、僕を含めた普通のゴルファーには、最高の結果を出してくれる。
そして、やわらかいのだが、しっかりとした芯感は感じさせる最高の打感。自分が上手くなった気になる。
弾道は直進性能が高く、まあまあの高弾道。スピンもしっかりと効く。曲がらないボールは、止まりにくいという常識をひっくり返したのが、現行モデルの『TOUR B JGR ボール』であったことを思いださせてくれた。
『TOUR B JGR SPLASH ボール』は、僕が知っている範囲で三代目になる。
4月に発売して、梅雨の季節を見越した限定販売だ。
前のボールも、ライトブルーとホワイトの発色が良くて、使いやすいボールだと思ったが、元々の性能も加味した上で、この新しい『TOUR B JGR SPLASH ボール』が、歴代で最も完成度が高く、良いボールだと感じた。
水や泥に警戒するラウンドというのは、案外と日本には多い。
その日が悪天ではなくとも、前々日に降った雨が、水捌けが悪いホールなどでは泥を発生させている、なんてことは、あるある話で、珍しくないし、試打ラウンドのときも経験したが、朝露で濡れたコースは、早いスタートを好むゴルファーには日常茶飯事だ。
寒い季節では、溶けた霜が泥の原因になることも当たり前のように起きる。
『TOUR B JGR SPLASH ボール』は、季節限定商品ではなく、通年で使えるのだ。
ベースになっている『TOUR B JGR ボール』をエースボールにしているゴルファーなら、『TOUR B JGR SPLASH ボール』を1年分買い込むことをオススメする。
基本性能を一切落とさずに、特別な撥水性能をプラスしているのだ。間違いなく、お得である。
運が悪いと嘆くとことが多いゴルファーにも、『TOUR B JGR SPLASH ボール』はオススメだ。
運悪く付いてしまった従来であれば取れないディンプルの泥も、『TOUR B JGR SPLASH ボール』なら打った瞬間に取れてしまう。(そのぶん、ショットの後にフェースは汚れるので掃除は必要だが)
『TOUR B JGR SPLASH ボール』は、意味ないと感じる人もいるボールである。
「意味がないから、他メーカーが追随しないんだよ」なんて、訳知り顔で言う人もいる。
書くまでもないが、このテクノロジーは、他のメーカーには、したくとも出来ない、というのが真実である。
試打をするたびに期待を込めて、自分のエースボールのウレタンカバーのボールでも、この撥水バージョンが出ないかを聞くのだが、今回の答えもNOだった。
それほど、繊細な技術なのである。
『TOUR B JGR SPLASH ボール』は、特別なボールだ。見かけたら、とにかく買ってみるべきだ。
悪天候に備えれば、逆に、良いお天気が続くのもゴルフではよくある話で、そういう効果を狙っても良いし、話のネタにもなる。
一石二鳥どころではなく、使い方次第で、三鳥にも、四鳥になってしまうところが、『TOUR B JGR SPLASH ボール』の最大の魅力なのである。
篠原嗣典。ロマン派ゴルフ作家。1965年生まれ。東京都文京区生まれ。板橋区在住。中一でコースデビュー、以後、競技ゴルフと命懸けの恋愛に明け暮れる青春を過ごして、ゴルフショップのバイヤー、広告代理店を経て、2000年にメルマガ【Golf Planet】を発行し、ゴルフエッセイストとしてでビュー。試打インプレッションなどでも活躍中。日本ゴルフジャーナリスト協会会員。
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