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清々しくて心も洗われちゃう? 早朝ゴルフは三打の得なのです

ロマン派ゴルフ作家・篠原嗣典が現場で感じたゴルフエッセイ【毒ゴルフ・薬ゴルフ】第24回

2022/06/24 ゴルフサプリ編集部 篠原嗣典

今の時期だけの幸せ? 早起きゴルフは三打の得!

ゴルフの虜になってもうすぐ半世紀。年間試打ラウンド数は50回。四六時中ゴルフのことばかりを考えてしまうロマン派ゴルフ作家・篠原嗣典が、コースや色々な現場で見聞きし、感じたことを書いたのが【毒ゴルフ・薬ゴルフ】です。大量に飲めば死んでしまう毒も、少量なら薬になることは、ゴルフにも通じるのです。

撮影/篠原嗣典

早朝ゴルフの種類と歴史

夏至も過ぎて、夏ゴルフの季節が到来しています。
汗が噴き出るシーンでゴルフをするのが最高だというゴルファーにとっては、シーズンインです。

しかし、ゴルファーによっては、夏シーズンはゴルフをお休みする人もいます。猛暑の中でゴルフをして、熱中症で倒れたりすれば、まさに、本末転倒で、命がけでゴルフをする危険は冒さない、ということなのです。
それも一つの正解です。

令和の時代。年々、夏は暑くなり続けています。夏日、真夏日、そして、最高気温が35℃以上の猛暑日という言葉も生まれました。
ゴルフも、その時代に合わせて進化しているのです。
早朝の涼しい内にプレーをしてしまう早朝ゴルフは、夏ゴルフの様々な問題を解決してくれます。現在では、多くのコースで行われている夏の風物詩です。

早朝ゴルフといっても、いくつかの種類があります。
日の出と共に4時台にスタートする日の出ゴルフ。
5時、または6時台にスタートする早朝ゴルフ。

アリーバードと呼ぶコースもありますし、サマータイムスタートと呼ぶコースもあります。

一般的なスタート枠の8時までにハーフを折り返せば、スルーラウンドで18ホールを一気に回ることが可能です。

クラブハウスがオープンしていない時間帯は、シューズなどは車で履き替えて、キャディマスター室まで自分でバッグを持っていき、前払いで料金を払ったりもします。
素早くプレーすることができるゴルファーにとって、このシステムは最高だったりもするのです。

実は、昭和の時代から、河川敷のコースを中心に早朝ゴルフは実施されていました。
今と違うのは、ハーフの9ホールプレーだったことです。

諸説ありますが、河川敷のコースの早朝プレーは、ドロボウゴルフの対策だったという説があります。

昭和50年代に、ゴルフの大衆化が始まります。情けない話ですが、日の出と共に、コースの途中の脇道などからコースに進入して、無許可で数ホールをプレーする通称ドロボウゴルフの横行に、ゴルフコースは悩まされていました。
河川敷のコースは、国有地の河川を借りて営業しているので、どこからでも出入りできてしまいますから、特に深刻だったのです。早朝ゴルフを受け付けることで、ドロボウゴルフを阻止する対策になったというわけです。

一般のコースが、早朝ゴルフを開始したのは平成になって、だいぶ経った頃でした。
外資ファンドは、日本の多くのゴルフコースを買い叩きました。彼らは、経営権を握ったコースで、合理的なゴルフコース経営を導入したのです。
その一つが、サマータイムを導入したアーリーバードです。夏場にプレーできる時間が早朝にあるのだから、それも使い切るのがビジネスだと日本中に知らしめたのです。

最初は、話のネタに、ちょっとやってみるか、と挑戦したゴルファーの中に、「コレは良いぞ」とメリットを見つけたゴルファーたちがいました。僕もその一人でした。
少しずつですが、早朝ゴルフはファンを獲得して、広がっていき、現在に至るのです。

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ゴルフ

僕は、早朝ゴルフをしたことがない、という人を、年に何人か早朝ゴルフに誘います。
夏場は、早朝ゴルフしかしないので、一緒にゴルフをするのであれば、自然とそうなるのです。

「家を出るのが、夜中じゃない。参ったね」
というような早すぎる時間に、多くの人が驚きます。
しかし、終わってみると、半分以上の人が、
「これは良いね。また、やろうよ」
ということになるのです。

早朝ゴルフは、18ホールするとすれば、原則としてスループレーです。
コロナ禍で、一時期、レストランでの接触を避ける意味で、スループレーが流行りましたが、最近は、落ち着きを取り戻しています。
スループレーが好きで、できるだけ18ホールスループレーしたいと僕が考えるのは、早朝ゴルフで、18ホールスルーがゴルフの基本なのだと実感したからです。
そもそも、9ホールでランチ休憩という文化は、日本のゴルフ特有のものなのです。

早朝ゴルフの良い点の一つ目は、スループレーが楽しめることです。

そして、早く始まった分、早く終わります。
都会から離れたコースでも、プレー後にすぐに帰路につけば、昼過ぎから家で好きなことが出来る時間が作れるのです。
早朝ゴルフ好きになったゴルフ仲間の中には、休みの日が2倍楽しめるから好き、という意見もあります。

ゴルフの弱点として、時間がかかるので、一日が潰れてしまう、ということを挙げる人がいます。
早朝ゴルフなら、その問題を少しだけ解決できます。
早朝ゴルフ、帰宅してから映画鑑賞、映画の帰りに夕食デートという最高の休日を夏の定番にしている人もいます。まさに、2倍楽しむ休日です。

三つ目のオススメが、涼しい内にゴルフが出来ることです。
近年の夏は異常ですので、午前中に本格的に暑くなる日も珍しくありませんが、早朝ゴルフであれば、本格的な暑さが始まる前に18ホールを終えられます。

もちろん、油断大敵ですので、夏ゴルフの準備はするべきですが、良い意味で、それらが無駄になるのが早朝ゴルフの最高の面白さでもあるのです。

早起きは三文の得、という諺があります。
早朝ゴルフは三打の得、だと、僕は主張しています。

極暑の中で、フラフラしながらゴルフをすることに比べたら、三打はすぐに縮みますし、利点を上手く使うことで、実際の打数以上の幸せを噛みしめることが可能なのです。
夏はゴルフをしない人にも、令和の今なら、早朝ゴルフがありますよ、と教えてあげたいのです。

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目覚めていくコースで濡れる快感

早朝ゴルフは、地方によって日の出の時間が違うので、時間帯は変わったりしますが、概念は同じです。

早朝ゴルフで、僕が一番オススメしたいのは、見慣れたはずのコースでも、違う顔を見ることが出来る、ということです。
それは、初めて恋人と一緒に同じベッドの上で目覚めた朝のような感動があります。

このホールは、こんなにきれいなんだとか、低い太陽が作る特別な影に感動したり、木々の隙間から差し込む光の中で放つナイスショットが幻想的だったり、グリーンに朝露が出るので、自分の足跡がついたシーンを不思議がったり、普段では味わえないコースを堪能できます。

注意する点は、コース内が朝露がだらけなので、水溜まりの中でゴルフをしたの? と思われるぐらいにシューズが濡れることです。
防水機能がしっかりしているシューズでプレーしていれば、不快なことはないので、自分の足元を確認してみることです。

僕は、足元をビショ濡れにしながら早朝ゴルフをするたびに、思うのです。
『ゴルフを洗濯して、スッキリしよう』

ゴルフには、様々な誘惑があって、品行方正を心掛けていても、やればやるほど汚れはついてしまうものです。
早朝ゴルフの朝露は、そういう汚れをさり気なく落としてくれるようなイメージが描けるのです。

早朝ゴルフで、一歩ずつ、洗われた気分になれるというわけです。

もう忘れてしまいましたが、子供が雨上がりに長靴で水溜まりでジャブジャブする快感を早朝ゴルフは、改めて教えてくれるような気もします。

「ゴルフが出来るだけで、人生丸儲けの幸せじゃんか」

もう鬼籍に入ってしまいましたが、僕にディープなゴルフの面白さを教えてくれた大先輩の口癖でした。早朝ゴルフをしていると、そういう大先輩の方々をふっと思いだすことがよくあるのです。

早朝のゴルフコースは、とても神秘的で、あの世のゴルフコースと、少しだけリンクしているとしても、何ら不思議はありません。

猛暑の真夏でも、安全にゴルフが出来ることは、本当に幸せです。
しみじみと、感謝しながら、心の洗濯ができるのが、早朝ゴルフなのです。

経験した上で嫌がるゴルファーに強制はしませんが、食わず嫌いで、未体験だとしたら…… 四の五の言わずに早朝ゴルフ、なのであります。

篠原嗣典。ロマン派ゴルフ作家

篠原嗣典。ロマン派ゴルフ作家。1965年生まれ。東京都文京区生まれ。板橋区在住。中一でコースデビュー、以後、競技ゴルフと命懸けの恋愛に明け暮れる青春を過ごして、ゴルフショップのバイヤー、広告代理店を経て、2000年にメルマガ【Golf Planet】を発行し、ゴルフエッセイストとしてデビュー。試打インプレッションなどでも活躍中。日本ゴルフジャーナリスト協会会員。


ロマン派ゴルフ作家・篠原嗣典が現場で感じたゴルフエッセイ【毒ゴルフ・薬ゴルフ】

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