地元の多くの企業が賛同。ゴルフを楽しめる環境がある沖縄をアジアのゴルフ交流の拠点へ

倉本昌弘プロ、原田香里プロ、宮里聖志プロなど、第1回大会では大会の趣旨に共感した著名プロも数多く参加。

また、男子プロにとっては開幕前の合宿シーズンということもありレギュラーツアーにも出場する若手プロも多数出場していた。

また、この大会の特徴はアマチュアの部があること。沖縄県はもちろん、関東地区、関西地区でも開催される予選会を通過すれば、全てのアマチュアゴルファーに出場のチャンスがあるのだ。

昨年は本戦出場選手116名のうち58名がアマチュア。大会のHPには、「昨年の第一回も参加させていただきましたが、本当に素晴らしい大会でした♪プロと同じ舞台であの豪華な舞台は痺れます！」とのコメントがあった。

アマチュアゴルファーにとっては夢の体験ができたようだ。

第2回大会の予選会は2月と3月に実施。出場を検討したい方は、大会公式サイトをチェックしてみよう。

表彰式の様子。中央が第1回大会で優勝した岡村了選手。

大会のポスターには、「スポーツの普及や育成を目的としたスポーツアイランド沖縄の実現や、地域や企業を巻き込み沖縄経済の発展のためのゴルフツーリズムのブランド構築など、様々な可能性にチャレンジしていきます」と書かれている。

大会公式HPを見ると、協賛社として沖縄県の会社を中心として100社近くの名前が掲載されており、すでに地元の多くの企業を巻き込んで開催されている。

大会の企画運営を担当する株式会社スポーツインダストリー代表取締役の下田和則氏によると第1回大会では、

「ネット中継を通じて試合だけでなく日本中のゴルファーに観光資源などの情報を配信できただけでなく、沖縄のゴルフの魅力についても訴求できた」と話す。

第1回大会での公式YouTubeの再生数は44,690（2022年12月7日現在）。ゴルフツーリズムブランドの構築のためには、この数字をさらに伸ばしていくことが必要になる。

沖縄ゴルフの魅力を世界に発信。

下田氏によると沖縄には本大会の本戦会場でもあり、日本プロゴルフ選手権を2度開催している「かねひで喜瀬カントリークラブ」に加え、日本オープンの開催実績がある「那覇ゴルフ倶楽部」など、アジアを代表するコースになるポテンシャルがあるコースは少なくないという。

また、初心者でも気楽にラウンドできて、プレー代も安い「ミドルコース」、「ショートコース」が沖縄には多いそうだ。

ゴルファーはもちろん、これから始める潜在ゴルファーにとってもゴルフを楽しめる環境が沖縄にはある。

「沖縄のゴルフの魅力を全世界に配信するだけでなく、将来的にはアジア各国で予選会を開催する国際色のある大会にしたいです。アジアのゴルフ交流の拠点にしたいですね」と下田氏。

ローカルトーナメント開催の先に見据える目標は、ゴルフトーナメントを通じて沖縄を世界的なスポーツリゾートへ育てたいという壮大な地方創生構想だった。