笹生優花がジュニアゴルファーを直接指導!「KPMG×笹生優花 Junior All-Star Invitational」開催
新米ゴルフ編集部員・ゆきりんが行く!! ゴルフアパレル情報|第23回 番外編!
KPMGジャパンが、グローバルスポンサーシップ契約を締結している笹生優花プロとともに、小学生のジュニアゴルファーを対象としたイベント「KPMG×笹生優花 ジュニアオールスターインビテーショナル」を昨年末、静ヒルズカントリークラブで開催。寒さを感じさせないジュニアゴルファーの熱いゴルフへの思いを受け、笹生プロも刺激を受けた1日となった。
写真提供/ゴルフサプリ編集部
笹生プロ、筑波大学・白木 仁名誉教授とのトークセッションやゴルフクリニック、パター対決も!
この日のイベントには、全国から抽選で選ばれた男女24名の小学生が参加。世界で活躍する笹生プロを前に、ジュニアゴルファーたちはイベント開始前から目を輝かせていた。
はじめは、笹生プロによるトークセッション。ここでは、プロを目指したきっかけや小学生の時に熱心に取り組んでいたこと、試合前のルーティン、海外での生活まで、様々な話を聞くことができた。普段はどういうトレーニングをしているのか、休日は何をしているのかなど、ジュニアゴルファーからの質問にも真摯に答えていた。
次に、オリンピック選手やプロゴルファーなどに対し数多くのトレーニング指導を行っている。筑波大学の白木 仁名誉教授によるゴルフクリニックを実施。
ジュニアゴルファー向けの身体づくりのポイントや、手押し相撲やサイドステップなど日頃から家でもできる楽しいトレーニングをみんなで学び、実践。ジュニアゴルファーにとって、今後の身体づくりに役立つものばかりの盛りだくさんの内容となっていた。
笹生プロは、ワークアウト中もジュニアゴルファーたちに「がんばってね」と声をかけ、肩を叩いたり手を振ったりと終始にこやかに対応していたことが印象的だった。
次は練習場へと移動し、笹生プロによるゴルフレッスンを実施。お手本として、ドライバーやアイアンなどのショットを披露した。
「ミスしても笑わないでね」とその場を和ませていた笹生プロだったが、さすがはトッププロ。打つたびに「うわ〜」「すげぇ〜」「ナイスショット」と拍手喝采が起きていた。
レッスンは時間の関係上、1人5分ずつではあったが、笹生プロは限られた時間の中で細かいところまでスイングをチェックし、「ナイス!」などと声をかけながらアドバイスを行なっていた。
恥ずかしがってなかなか質問ができないジュニアゴルファーたちに、「スコアはどのくらいなの?」「ドローが好き?フェードが好き?」など積極的にコミュニケーションを取り、「みんな上手すぎていうことがないよ〜」と笑顔を見せていた。
大人顔負けのスイングをするジュニアたちに関して、「スイングがもう完成している子もたくさんいて、びっくりしました」と、驚いていた。
昼食後の休憩時間、練習グリーンでパターを練習していたジュニアたちに笹生プロもまざり、男女に分かれてパッティング対決が行われた。
笹生プロ自らがカップ位置を決めた、約8メートルのロングパットを入れるというもの。時折アドバイスをしながら、ジュニアと一緒にパッティングを楽しんでいた。
笹生プロとジュニアゴルファーのドラコン対決は、大波乱の結果に!?
午後に行われたハーフラウンドでは、笹生プロとジュニアのドラコン対決を実施。「地味に緊張するね」とスタッフに漏らしていた笹生プロだが、自他共に認める負けず嫌い。たとえ小学生相手だろうと勝負にはしっかり挑み、ナイスショットを連発。
しかし、冬場ということもあってなかなか飛距離が伸びない。ジュニアたちはハンデとして、笹生プロが打つバックティより30〜40ヤードほど手前のティーイングエリアから打つことを知ると、「えーっ、そんなに前から打つの?勝てないよー!」と、思わず本音を漏らし笑う笹生プロ。
中には同じバックティから挑むジュニアゴルファーの姿もちらほら。笹生プロの記録を越えようと、ジュニアゴルファーたちも力強いスイングを披露し、ナイスショットを連発した。
見事勝利したジュニアたちには、ボールとステッカーがプレゼントされた。
合間には、好きなたこやきの味など、たわいもない話をする気さくな笹生プロ。一緒に参加していた保護者がカメラを持って近くでソワソワしていると、「あ、撮りましょうか」と自ら声をかけてくれるので、保護者たちも大喜び。
突如始まったサイン会ではキャップやボールの他、「キャディバッグに書いて欲しい」という依頼にも快くサインするという大サービス。世界で活躍するトッププロは中身もトップオブザトップだ。
終始ジュニアと同じ目線に立ち、優しい笑顔で指導する笹生プロは、参加したジュニアゴルファーにとって憧れの選手になったこと間違いなし。一生の思い出になったはずだ。
KPMG ジャパンと笹生プロの思いが実現した1日
ジュニアたちはもちろん笹生プロ自身もイベントをたっぷり楽しんだようだが、笹生プロは、参加したジュニアたちには必ずしもプロゴルファーを目指して欲しいわけではない、という。
「ゴルフよりも人間性とか、自分がやりたいことを見つけて、それに対して一生懸命になれる気持ちを持ち続けてほしい」とコメントした。
自身に関しては、「今回のイベントで自分がゴルフを始めたときの楽しさを思い出したので、今後はそこを意識して頑張っていきたい」と、ジュニアからは楽しさだけでなく、いい刺激をもらえたと振り返った。
KPMGジャパンは、世界で活躍する笹生優花プロと契約したことをきっかけに、ジュニアの育成にも力を入れている。これからも社会貢献活動の一環として、ジュニアゴルファーに有益な体験を提供することでジュニアゴルファーの育成、日本のゴルフ業界およびスポーツ業界の発展に貢献していきたいという。
今後もこのようなイベントを、笹生プロと話し合いながらやっていきたいと考えているそうだ。
KPMGのチェアマンである森 俊哉氏は笹生プロに関して、「(笹生プロが)8歳の時、プロの試合を観て明確にああなりたいと思い、実現したその道、メンタルの強さ、真の強さ、目標に向かって継続できるすばらしさ、止まらずにさらにしっかり技術を加え立派な成績を上げているところ、性格、全てが素晴らしい」とコメント。
「みんな感じたと思うが、天真爛漫で生き方がナチュラル。試合で一緒に回っているプロとも仲良く、先輩後輩関係なく同じ目線で、にこやかに話しているのも印象に残っているはず」と、改めて笹生プロの人間性を大絶賛。
今回のイベントが成功に終わったのは、笹生プロの想いの強さ、KPMGとの信頼関係あってのことだろう。
今後もこういったジュニア育成のイベントが増え、日本のゴルフ業界がさらに盛り上がっていくことを期待したい。
笹生 優花(さそう・ゆうか)
2001年6月20日生まれ、20歳。フィリピンで生まれ、8歳からゴルフを始める。2018年のアジア競技大会や2019年の女子ジュニアPGA選手権で注目を集め、同年11月にプロ転向。
2021年からLPGAツアーに参戦し、6月の全米女子オープンで優勝、メジャー制覇とともにLPGAツアー初優勝を飾った。また、同年の東京オリンピックではフィリピン代表として出場し、11月に日本国籍を取得。
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