目指せ、ゴルフの聖地!全国で最も多くのゴルフ場がある千葉県市原市。その数はいくつでしょうか?
SDGsとゴルフ|第21回
1月30日、千葉県の市原市は、公益社団法人日本プロゴルフ協会(以下「PGA」)、PGA千葉プロゴルフ会と「ゴルフの街いちはら」の推進に向けた連携協定を締結。相互に協力し、ゴルフを通じた交流人口や定住人口の獲得などの地方創生に寄与することを目指すという。
GOLF TODAY本誌 No.610/133ページより
PGA(日本プロゴルフ協会)が市原市と提携
全国で一番多い33のゴルフ場がある市原市
全国に約1700ある市町村のうち、最も多くのゴルフ場があるのが千葉県の市原市。その数は32クラブ33カ所となる。ゴルフ場が市原市の面積の11%を占め、市原市への観光客の半数近い年間約160万人がゴルフ場を利用している。
プレーヤーがゴルフ場に支払うゴルフ場利用税も全国の自治体で1番多く、令和元年には約6億4千万円の歳入が市にあったという。また、市内のゴルフ場で働く人口は約2100人。
関連施設などで働く人を含めると、それ以上の雇用を生み出している。ゴルフが様々な経済効果を生んでおり、以前より「ゴルフの街いちはら」というスローガンを掲げている。
ゴルフを通じたさらなる地域活性化にPGAが協力
左からPGA吉村会長、市原市小出市長、千葉プロ会比嘉副会長。(写真提供/PGA)
ゴルフを通じたさらなる地域の活性化を目指し、市原市がPGAなどとの連携協定を結んだ。
交流人口や定住人口の獲得などの地方創生に寄与することを目的とし、具体的に下記3つの施策を実施するという。
(1)ゴルフの聖地への取り組みの活性化
(2)ゴルフの普及と振興
(3)ジュニアゴルファーの育成
ゴルフを通じた地方創生をプロゴルファーが支援
学校教育でゴルフの授業が行われることも目標の一つ
市原市とPGAは2010年から毎年「市原市ジュニアゴルフ教室」を開催。今回の連携協定により、ジュニアゴルファーの発掘と育成においてさらに協力を深めていくことになる。
市原市の小出譲二市長は、「真剣にゴルフに取り組む子供たちに市原市ならではの魅力的なゴルフ環境を提供するとともに世界で活躍するゴルファーを次々に輩出したり、様々な事業の積み重ねによって将来的に市原市が『ゴルフの街いちはら』から『ゴルフの聖地』と呼ばれるようにしたいと考えている」と抱負を述べている。
また、PGAの吉村金八会長は「この協定の締結によりジュニア育成活動が更に推進し、将来学校教育にゴルフの授業が行われることを願っております」と将来の希望を述べた。
続々増えているゴルフでの地方創生モデル
PGAが地方自治体と連携協定を締結するのは初めてではない。兵庫県三木市とも連携協定を結んでいる。また、本連載でも取り上げたが畑岡奈紗、星野陸也という2人のオリンピック代表を輩出し「ゴルフのまち」を目指す茨城県笠間市など、ゴルフで地域の活性化を目指そうという街はまだまだほかにもある。
今回の取り組みが成功していけば、ゴルフ場を数多く抱える他の地方自治体も地方創生の施策になるゴルフに興味を示すだろう。ゴルフ場が地域の活性化のメイン舞台となる。そんな未来が近づいてきているのかもしれない。
北村 収
1968年東京都生まれ。ゴルフ雑誌(ALBA)編集部、ゴルフダイジェスト・オンライン メディア部門に所属後、2011年に株式会社ナインバリューズを設立。ゴルフ分野を中心に、取材・執筆・編集からソーシャルメディア、web、Eコマースの企画運営まで総合プロデュースを手掛ける。
どうしてゴルフ場にはドレスコードがあるの? 襟付きを着なきゃいけない理由と背景
ゴルフの虜になってもうすぐ半世紀。年間試打ラウンド数は50回。四六時中ゴルフのことばかりを考えてしまうロマン派ゴルフ作...
ゴルフシューズを家から履いていくのはマナー違反なの?
スパイクレスの登場以来、「ゴルフシューズは家から履いていく」という人が増えているようです。 凸凹が少ないから車の運転...
栃木県ゴルフ場おすすめ人気ランキング20選一覧|予約サイトも紹介
この記事では、ゴルファーから人気の栃木県のおすすめゴルフ場をランキング形式で紹介! 初心者向けのやさしいコースから...