ゴルフ場がEVインフラの設置場所として相性がいいって、どうゆうこと?脱炭素化社会の実現に向けて、2035年までに"EV自動車"100%!
SDGsとゴルフ|第22回
昨今、ゴルフ場の駐車場で車が充電をしている光景が珍しくなくなった。この背景には、ガソリン車からEV車(電気自動車)への移行を促進しようとする政府や企業の様々な動きがある。欧米に比べ日本のEV車の比率が低い要因の一つがEV充電インフラの不足。この社会問題を解決するために、ゴルフ場が動き出している。
GOLF TODAY本誌 No.611/117ページより
ジャパンゴルフフェア会場でもEV充電器が登場
日本政府がEVインフラの設置を支援
日本政府は、2035年までの乗用車新車販売において、EV自動車100%実現目標を掲げている。そのために、2030年までにEV充電15万基(うち12万基が普通チャージ、3万基が急速チャージ)という設置目標を設定。政府は目標達成のため助成金支給を本格開始。国と自治体の助成金を使用することで、初期費用を大幅にセーブできるようなっている。
充電器を設置する場所として注目を集めているのが、ホテル、リゾート施設など、EV車で移動した先で充電を行う「目的地充電」。中でも車での利用が多く、滞在時間が長いゴルフ場は、EVインフラ設置の場所として相性が良い。
ゴルフフェアにEV充電インフラを提供する会社が出展
ジャパンゴルフフェアに出展したTerra Motors株式会社。
3月10日~12日に開催されたジャパンゴルフフェア。57回を誇る歴史のあるイベントで初めてだと思われる商品が登場した。EV充電器だ。
出展したのはTerra Motors(テラモーターズ)株式会社。EV充電インフラを全国に提供している企業だ。
ゴルフ場・練習場へはなんとEV充電インフラを無料で提供しており、昨年8月4日に発表された「テラモーターズ、ゴルフ場・練習場へのEV充電インフラ無料提供枠を拡大」というリリースの中で、取締役会長の徳重徹氏は、「自然環境の中で行われるスポーツということで、施設側の環境意識が極めて高いということもあり、続々と導入が決定している」と述べている。
ゴルフ場がEV充電器設置の動きを加速
GDOがEV充電設置会社と提携しゴルフ場への導入を促進
GDO(株式会社ゴルフダイジェストオンライン)は、ENECHANGE(エネチェンジ)株式会社との協業を発表。エネチェンジのEV充電器のゴルフ場やゴルフ練習場での設置を両社で拡大することを目指す。なお、設置や月額費用は0円からだそうだ。
今年2月6日に発表されたリリースによると、「本協業では、GDO会員へのEVシフトに関するアンケート調査や情報発信を行うほか、1900コース以上の提携ゴルフ場やゴルフ練習場に対してエネチェンジのEV充電器設置を提案することで、ゴルフ場における脱炭素化の推進とSDGs観点におけるゴルフ場の価値向上を図ってまいります」と書かれていた。
EV充電器の会社でゴルフ場への導入を狙っている会社は他にもある。ゴルフ場、ゴルフ練習場が、EV車充電器の会社と協力していくことで、脱炭素化社会の実現に向けて大きな役割を果たす時代が到来しようとしている。
北村 収
1968年東京都生まれ。ゴルフ雑誌(ALBA)編集部、ゴルフダイジェスト・オンライン メディア部門に所属後、2011年に株式会社ナインバリューズを設立。ゴルフ分野を中心に、取材・執筆・編集からソーシャルメディア、web、Eコマースの企画運営まで総合プロデュースを手掛ける。
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