グリップ交換しよう!と思ったけれど、実はグリップのことを何も知らない…という人のための基礎知識 1年ごとのメンテナンスがベスト
太さは下巻きテープで微調整できる
前述のように、グリップの外径はどれも同じです。内径だけが違うので、サイズによってグリップの厚みが変わってくることになります。そのためシャフト径より細い内径のグリップを装着すると、グリップの厚さだけ仕上がりは太くなるのです。
シャフト径と同じ内径のグリップを装着して標準の太さに仕上げることがスタンダードですが、少しだけ太くしたいようなときは下巻きテープで調整することが一般的です。
オーソドックスな1枚巻きではなく、2枚巻きにして厚みをだしたり、らせん巻きにして太さを調整することが比較的簡単な微調整方法になります。
単に軽くすると、バランスが崩れて振りにくくなることも
交換するときはグリップの重さにも注意しましょう。
ここでは「クラブの総重量を軽くして振りやすくするため、軽いグリップを装着したい」という場合を例に挙げます。
「ゴルフプライド」の「ツアーベルベット」スタンダードを使用していて、軽くする目的で「ツアーベルベット」のライトに変更するとします。
Q:スタンダードのM60のコード入りは50グラム。ライトのM60のコード入りは42グラム。
その差8グラム。総重量は8グラム軽くなったものの、振ってみるとなんだか軽さを感じない。
どうして…?
A:今までよりグリップの重さが軽くなったことで、ヘッドが重く感じるようになったから。
このケースはたいていバランスが関係していて、今までよりグリップの重さが軽くなったことで、ヘッドが重く感じるようになったからです。簡単にいうと、バランスがC8だったものがD0になったというニュアンスです。
こうなると、総重量は軽くなったもののヘッドが利きすぎているように感じるため、かえって振りにくいということになりかねません。逆もまた然りです。グリップの重さはサイズ以上に注意すべき点といえます。
グリップの素材やコードの有無などは「好みでチョイスすればOK」、太さに関しては「リストの動きを抑えて方向性を重視したいなら太め、リストを活かして飛距離を重視したいなら細め」といわれますが、誰にでも当てはまるわけではありません。人それぞれのフィーリングで選べばいいでしょう。
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文・宮川岳也(みやかわ たけや)
ゴルフ雑誌編集記者を経てフリーのゴルフライターに。レッスンやギアはもちろん、ゴルフの歴史などにも精通。また、無類のスイングマニアで、スイング理論が大好き。ここ数年は競技ゴルフに明け暮れ、毎日の練習を自らに課している。
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