コース攻略の要!松山英樹はマスターズで一体どの3番ウッドを使うのか?有力候補は、1年で3勝を挙げたあのクラブ!?
写真/相田克己(ZOZOチャンピオンシップ)
ゴルフライター、コヤマカズヒロがツアーで目にしたギアのあれこれを綴る新連載。初回は、オーガスタ・ナショナルゴルフクラブ(ジョージア州)にて4月6日から始まる「2023 マスターズトーナメント」で、活躍が期待される松山英樹の3番ウッドについて。
3番ウッドが「ステルス2 プラス」に変更!
2023年シーズン最初の試合、セントリー・トーナメント・オブ・チャンピオンズで、松山英樹プロのバックには、新しい3番ウッド(※以下3W)であるテーラーメイド『ステルス2 プラス』が入っていました。
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ちょうど1年前のソニー・オープン・イン・ハワイでは、プレーオフで残り277ヤードの2打目をピン側1mにつけるスーパーショットで見事優勝した松山プロ。そのウィニングショットで使用したのは、同じテーラーメイドの2021年モデル『SIM2』の3Wでした。
昨シーズンは2022年モデルの「ステルス」を使用せず、『SIM2』を継続してバッグに入れていました。残念ながら前モデルは、松山プロのお眼鏡にはかなわなかったようですが、最新モデルの『ステルス2 プラス』は早々に使用を決定した格好です。
ソールに設置された約50gのウェイトをスライドさせることによって、好みの弾道に調整できる機能が特徴です。松山プロもその機能が気に入ったのかもしれません。
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頻繁に替えている3番ウッド
かつて『スリクソン ZR30』ドライバーを8年間使用したこともあり、松山プロはクラブ選びにおいてコンサバティブな人だと誤解されがちです。しかし、実際にはすべてのクラブで数多くのテストを行っていて、試合で使っているクラブもかなりの変化があります。ドライバー選びに課題があった2020年には、異なるメーカーを含めてなんと5機種のドライバーを試合に投入しました。
中でもプロ入りから頻繁に変更しているのが、3Wです。地面から飛距離を稼げるほか、ソニーオープンのように高弾道のフェードボールでグリーンを狙ったり、ティショットでも多く使ったりするなど、松山プロのコース攻略に欠かせない1本になっています。
これまで松山プロが使用した3Wで、主なモデルを時系列で紹介
● 2015年:ピン/G25
● 2016年:テーラーメイド/RBZ ステージ2
● 2017年:テーラーメイド/M2
● 2018年:テーラーメイド/M4
● 2020年:テーラーメイド/SIM MAX
● 2021年:テーラーメイド/SIM2
テーラーメイドのモデルが多いのが特徴で、比較的平べったくて投影面積が大きい、いわゆる許容性の高い3Wを選ぶ傾向があります。しかし、それぞれのモデルの特性にあまり共通したところを見いだせないのが、面白いところです。
これという決まった好みがあるわけではなく、松山プロはその時々のスイングやコース攻略などを考えて、3Wを選んでいるように見えます。
直近の試合で松山プロは再び3Wを、昨年まで愛用していた『SIM2』に戻していました。マスターズやソニーオープン、そしてZOZOチャンピオンシップと1年で3勝を挙げている信頼した3Wは、簡単には手放せないようです。
おそらくマスターズも、このままのセッティングで迎えるのではないでしょうか。
文・コヤマカズヒロ(児山和弘)
1974年生まれ。各種ゴルフメディアで、ゴルフ用品からツアー情報まで幅広く執筆するゴルフライターとして活動。2013年、オウンドメディアの運営代行、WEBサイト制作を行うメディアライトを設立。2018年にはYoutubeチャンネル「試打ラボ しだるTV」を開設して人気に。自身もシングルの腕前で、競技ゴルフにも積極的に参加している。
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