キャディバッグのフードでわかる"モテるゴルファー"の流儀 キャディバッグの歴史と進化と都市伝説に迫る!
ロマン派ゴルフ作家・篠原嗣典が現場で感じたゴルフエッセイ【毒ゴルフ・薬ゴルフ】第66回
白いキャディバッグはモテる!?
昭和が染み込んでいるオールドゴルファーの間でも、トレンドに敏感な人たちの間では「白いキャディバッグは、モテるアイテムである!」という都市伝説が広がりつつあります。
これはキャディたちの、「白ベースのバッグのお客様はゴルフをよく知っていて、やさしいゴルファーが多い」「担当するバッグを積み込む際、白ベースのバッグが多ければラッキー!モチベーションが上がる」という複数の証言が元ネタです。
約10年前から僕も取材をして、あちこちに書いています。書くたびに、周囲の中高年ゴルファーのキャディバッグが白っぽくなっていくのです。キャディやスタッフに好かれたいという気持ちは、バカにできない大切なモノなのです。
ワンランク上のゴルファーになる神話は、ゴルファーを試す伝説になる!
キャディバッグで最も古い都市伝説というか神話は、ベテランゴルファーや上級者はキャディバッグのフードを使わない、というものです。僕の周囲でも確実にその傾向があったので、約40年前からフードは背袋にしまってゴルフをしてきました。
そもそもキャディバッグにはフードはありませんでした。雨除けとして誕生して、近年になってから配送する際の蓋としてフードは進化したというのが歴史なのです。配送するとき以外は意味がないので、取り外しができるようになっているわけです。
周囲を見渡してみればわかるでしょうが、上級者と認められているゴルファーに、フードをしている人はほとんどいないはずです。しかし、その理由を説明できる人はほぼゼロです。昔からの慣習という、まさにゴルフ神話だったのです。
神話の理由が明らかに…!
最近になってその理由がわかりました。フードを取り外すのは簡単な作業に見えますが、日の出ゴルフで自らキャディバッグを積み込みむ際、悪戦苦闘している人がたくさんいるのを目撃したからです。フードは、邪魔なのです。
コースのスタッフもバッグをカートに積み込むとき、フードを外したり一部残して折ったり、とにかくフードを処理する時間を取られています。挙げ句には、留め具が壊れたとかフードが傷付いたとか、クレームを入れる人もいます。踏んだり蹴ったりです。
フードレスのキャディバッグのゴルファーは、それだけで十分にいいお客様なのです。”ゴルフを知っている”と思われますし、悪い印象を持たれるわけはありません。キャディバッグのフードを外すことのメリットは、連鎖して強力になります。
今すぐにでも実行できます。フードを外して、背袋にしまって、コースに行きましょう。
ついでに、キャディバッグのカラーやタイプなどを見直すのもオススメです。モテるゴルファーになろうとする努力は、多くの場合で予想以上に効果があるので、やめられません。
篠原嗣典
ロマン派ゴルフ作家。1965年生まれ。東京都文京区生まれ。板橋区在住。中一でコースデビュー、以後、競技ゴルフと命懸けの恋愛に明け暮れる青春を過ごして、ゴルフショップのバイヤー、広告代理店を経て、2000年にメルマガ【Golf Planet】を発行し、ゴルフエッセイストとしてデビュー。試打インプレッションなどでも活躍中。日本ゴルフジャーナリスト協会会員。
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