チッパー1本入れればスコアアップ！？主要メーカーチッパー6機種を試打検証

パター感覚で振れば、案外高さも出て、しかもピンに寄る。

チッパーを構えると、最初から球を上げようという意識がなくなります。実際に打ってみると「意外に上がる」と感じます。

とは言え、ヒザの高さまで上がるかどうかなので、足を使ったアプローチ専用クラブということになります。

試打して、チッパーが使いやすいと感じたのはグリーンのカラーまで5ヤード以内で球を上げる必要がない場面です。使用する場面が限定されるので、特殊なクラブというイメージがあるのだと思います。

一方で、チッパーが使いやすい場面では、まずミスが出ません。チャックリ、トップ、シャンクが出ないだけではなく、1パット圏内に寄る確率も上がります。

また、チッパーはパターと同じで、誰でも練習なしで打てます。距離感をつかむ必要はありますが、すぐにつかむことができます。ミスが出ない、距離感がつかめれば寄せワンが増やせる。と言うことは、スコア100切りはもちろん80切りくらいのゴルファーにとっても有効なクラブであると言えます。

デメリットはかなり使用局面が限られるクラブを14本の中に入れるということですが、それでも18ホールで4～5回はあるはずです。今、使用中のクラブで本数に余裕がある人はもちろん、18ホールで1回か2回しか使わないという番手があるなら、チッパーに替えればスコアアップに役立つはずです。

スコアを考えたらチッパーはアリです！

チッパーのメリット

● ミスが出にくい
● 距離感をつかみやすい
● 誰でも使える

チッパーのデメリット

● アプローチ専用に1本使ってしまう
● カッコ悪い？

クリーブランド・スマートソール4 TYPE-C
［ダンロップ］

芝の上を滑らせやすいワイドソール
アイアンに近いフェース形状でワイドソール。
芝の上を滑らせやすいのでダフリにくい。低重心なのでトップ気味でも距離が安定します。

チッパー［ピンゴルフジャパン］

アイアンに近い形状で違和感なく構えられる
6機種の中で最もアイアンに近い形状です。重量感があるので手首をコネにくく、軌道と入射角が安定しやすくダフリ、トップが出にくくなります。

DRW-119［キャスコ］

手首の動きで打ちやすい形状と振り心地
太めのグリップですが、ショルダーストロークではなく、手首の動きを主体にタップ式のパッティングのように“パチン”と打ちやすいモデル。

オノフ・フロッグスランニング［グローブライド］

シャンクが出ない独特なネック形状
スラントネックでシャンクが出ません。また、ストレートに振りたくなる形なので、狙ったラインに真っすぐ打ち出しやすくなります。

オデッセイ・X-ACT［キャロウェイ］

形も打感もグリップの太さも振り方もパターと一緒
パターと同じストロークで振ればOK。パターで打ちたいけれど、グリーン手前の芝はキャリーでクリアーしたい時にピッタリの1本です。

R35ウェッジ［プロギア］

Ｌ字パターにロフトが付いた感覚
L字パター、もう少し詳しく言えばジャンボ尾崎プロが使用していたWOSSパターにロフトが付いた感じです。パターと同じ感覚で振ればOK。

高橋良明
（たかはし よしあき）

1983年生まれ、40歳、東京都出身。
2013年プロ入会。ツアーにチャレンジする傍ら、多くのゴルフメディアでクラブの試打を行って来たベテランテスター。現在はアマチュアレッスンを行なっている。