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名誉と威信をかけた戦い!欧米対抗戦「ソルハイムカップ」。どんな大会か知ってる?

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2023/09/22 ゴルフサプリ編集部 宮井善一

ソルハイムカップ,スペイン開催

今週は女子プロの欧米対抗戦「ソルハイムカップ」が開催。「ソルハイムカップ」とはどんな大会?対戦成績は?どんな選手が活躍してきたのか?など分かりやすく解説します。

[目次]

ソルハイムカップとは?

1990年に創設された女子プロゴルファーによる米国と欧州の対抗戦で、2年に1回の頻度で開催されています。開催地は米国と欧州が交互になっており、今回は欧州のスペインで行われます。

賞金はなく、名誉と国や地域の威信をかけた戦い。大会名はクラブメーカー「PING」の創業者で大会創設に尽力したカーステン・ソルハイムに由来しています。

代表選手は各チーム12人。代表選手を決めるための独自のランキングや世界ランキング、そしてキャプテン推薦によって選出されます。

今年の大会は9月22日から3日間で初日と2日目はダブルスのマッチプレー。
両日とも午前はフォアサム(各チーム2人の選手が1つのボールを交互にプレー)、午後はフォアボール(各チーム2人の選手がそれぞれプレーして、いい方のスコアを採用)が行われ、4組ずつ対戦。最終日は12人全員が参加しての1対1のマッチプレーです。

それぞれのマッチの勝者には1ポイントが、引き分けの場合は0.5ポイントが与えられます。
総ポイントは28で、過半数となる14.5ポイント以上を獲得したチームが勝利。14ポイントずつで引き分けた場合は前回優勝チームが防衛という形になります。

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対戦成績

これまで17回開催され、米国が10勝7敗でリードしています。

ただ、11回大会までは米国が8勝3敗と欧州を圧倒していましたが、12回大会以降は欧州の4勝2敗と立場が逆転。現在、欧州は連勝中でもあります。

また、地元のチームは12勝5敗と好成績。やはり地の利は大きいようです。今回はスペイン開催ですから、データ上では欧州チームがかなり有利となります。

活躍した選手

両チームともこれまで数々の名選手が出場してきました。最も多くのポイントを獲得したのは英国のローラ・デービースで25ポイント(22勝18敗6分)。
デービースは第1回大会から12大会連続で出場しており、まさにソルハイムカップの顔でした。

2位がスウェーデンのアニカ・ソレンスタムで24ポイント(22勝11敗4分)、3位は英国のカトリオナ・マシューで22ポイント(18勝11敗8分)。
つまり1~3位は欧州勢が占めているわけです。それだけ、長くプレーした選手が多いということにもなります。

米国の最上位は4位タイに入っているクリスティ・カーで21ポイント(18勝14敗6分)でした。

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今回の代表選手

3大会ぶりのカップ奪還を目指す米国チームは、

リリア・ヴ
ネリー・コルダ
アリセン・コープス
メーガン・カン
ジェニファー・カプチョ
ダニエル・カン
アンドレア・リー
レキシー・トンプソン
ローズ・チャン
エンジェル・イン
アリー・ユーイング
シャイアン・ナイト


という顔ぶれ。ヴは今季メジャー2勝で、コープスは6月の全米オープン覇者。
全員が世界ランキング50位以内(9月11日時点)です。

迎え撃つ欧州チームは、

セリーヌ・ブティエ(フランス)
マヤ・スターク(スウェーデン)
チャーリー・ハル(英国)
レオナ・マグワイヤ(アイルランド)
ジョージア・ホール(英国)
リン・グラント(スウェーデン)
カルロタ・シガンダ(スペイン)
アナ・ノードクイスト(スウェーデン)
マデレン・サグストローム(スウェーデン)
ジェマ・ドライバーグ(英国)
エミリー・ペダーセン(デンマーク)
キャロライン・ヘドウォル(スウェーデン)

という面々。
ブティエはエビアン選手権でメジャー初優勝を飾るなど今季米女子ツアー3勝と絶好調。マグワイヤやグラントも今季、米女子ツアーで勝利を挙げています。

欧州チームには世界ランキング100位に入っていない選手が2人おり、世界ランキングを物差しにすれば米国がやや優位。さて、どちらがカップを手にするのでしょうか。


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文・宮井善一
1965年生まれ。和歌山県出身。スポーツニッポン新聞社でゴルフ記者を8年間務め、2004年にフリーのゴルフライターとして独立。ゴルフ誌などに執筆のほか日本プロゴルフ殿堂オフィシャルライターとして活動している。元世界ゴルフ殿堂選考委員。

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