ヤマハ「RMX VD」シリーズは

10月6日に発売されるヤマハの「RMX VD」シリーズは、明確にアスリートゴルファーをターゲットに開発が行われたという意欲作。シリーズの内訳は以下のようになっている。

ドライバーとアイアンは、それぞれ以下の3モデルを展開。

「RMX VD/R」「RMX VD/M」「RMX VD/X」

R・M・Xというふうに3つの性格分けがなされていて、「R」がツアーアスリートモデル、「M」がNEOアスリートモデル、「X」がオールアスリートモデル。わかりやすく言うと「R」がプロ・上級者向けで、「M」が上昇志向強めのゴルファー向け、そして「X」がアスリートを目指して頑張っているゴルファー向け、という感じ。

今回はドライバー3モデルの感想を述べたいと思う。
試打をした編集部員のプロフィールはこちら。
◾︎40代・編集部員K
「アイアンは飛ぶのにドライバーが飛ばない元スライサー」
⚫️ヘッドスピード:40m/s⚫️ドライバー平均飛距離:220ヤード⚫️アイアン(#7)飛距離:155ヤード⚫️普段の使用ボール/スピン系(最近、ディスタンス系もチラホラ使用中)

「RMX VD/R」ドライバーは、叩ける人にはしっかり応えてくれそう

※誤って「M」の画像を掲載していたので「R」に修正しました(10/7)。

まずは「RMX VD/R」ドライバー。ヘッド体積は445cm3。まず、顔がいい。日本のゴルフメーカーのアスリートモデルって、こういうことだよね、と一人納得。上級者やプロからのウケが良いこと間違いなしだろう。実際、今平周吾選手、藤田寛之選手からは大絶賛されたとのこと。

そして、そうした見た目の通り、左にはいかない、ドライバー。当然、ヘッドスピード40m/sの僕が打ったら『つかまらない』。けど、シャフトをTENSEI Pro Blue 1K 50(S)からSPEEDER NX BLACK 50(S)に変えて打ったところ、フェードっぽい弾道になってまずまずの飛びとなった。

とはいえ、しっかり叩けるゴルファーがしっかり叩くことで、本来の性能が発揮されるドライバーであることに変わりはない。重心深度はシリーズ中で最も浅く、重心角は最も小さい。スピンは抑えられているし、上級者の同伴プレーヤーは『操作性がすごく良い』と褒め称えていた。

ソールに配された「スライドウェイト」は、トゥ側に最大1.5mm幅、ヒール側に最大1.5mm幅の調整が可能で、好みのつかまり具合にできる。

「RMX VD/M」は、最もアスリートから上昇志向のアベレージまで幅広くカバーしそう

次は「RMX VD/M」ドライバー、3モデルの中ではこれが一番シックリきた。ヘッド体積は460cm3だが、構えるとけっこう締まりのある顔つきをしていてカッコいい。重心深度と重心角は、適度な設定。とはいえアスリートモデルなので、いわゆるアベレージゴルファーを対象にしたドライバーよりはちょっと重心深度が浅めで重心角も小さめという印象。

シャフトは、普段のラウンドでも使うことの多いSPEEDER NX BLACK(5S)を選んで試打をした。

一発目から、なかなか良い弾道で飛んでくれた。というか、思っていた以上に弾道は高め、球筋はほぼストレートで落ち際で少し右に逸れていく感じ。初速も、速い。明らかにスライス、という球が出なかったのはシャフトのおかげもあるのだろうが、しっかり飛距離が出てくれたのは「RMX VD/M」のヘッド性能によるものだろう。

ソールのフェース側からバック側に渡って配されたスライドウェイトは、重心深度を調整できる機構。フェース側に動かせば重心深度は39mmに、バック側に動かせば43mmまで変化させることができる。

それぞれ試してみたが、見た目でわかるくらい弾道の高さが変わった。高さほどではないが、つかまりも少し変化する。これは面白い。打ち慣れてきたら、狭いホールでは重心を浅めにして大怪我を防ぐなんてことができそうだ。

アスリートモデルではあるが、3モデルの中では一番幅広いゴルファーに対応しているのではないだろうか。

「RMX VD/X」ドライバーは、つかまり・弾道を幅広く調整可能

最後に「RMX VD/X」ドライバー。ヘッド体積は「M」と同様に460cm3
で、見た目通り”やさしそう”な雰囲気を持ったドライバーだ。

「RMX VD/X」は、とにかく曲げたくないゴルファーにこそウケが良さそう。慣性モーメントはシリーズ中、最も大きいと予想される。というわけで、このヘッドの最大の強みは直進性ということだ。

重心角は適度につかまるくらいの設定で、重心深度もほどほど。浅くもなく深くもないが、アスリートモデルの中でいえば少し大きくて深いという感じ。打った印象もその通りで、ほどよくつかまって、上がってくれる。

ヘッド外周にはウェイトポートが①トゥ側②トゥ・バック側③バック側④ヒール側の4ヶ所あり、重心角と重心深度、そして慣性モーメントを大きく変化(調整)させることができる。実際、①から④にウェイト位置を変えると、つかまりが途端に良くなった。

オールアスリートモデルということだが、一般的なヘッドスピードのゴルファーにこそマッチしそうなドライバーだと感じられた。3モデルの中では、オフセンターヒットに最も強いという点も、そう思った理由だ。

「RMX VD」シリーズのドライバーは、カッコいいかも

その理由としては、構えた顔が良いということ。アスリートゴルファーに限らず、ゴルファーがカッコいい!と感じるヘッドというのは、大きく変わらないと思う。

「R」は特にカッコいいし、「M」もほどほどにカッコいい。「X」は性能が優先されていて、その魅力は見た目ではなく性能、で良いと思う。

久しぶりにヤマハのドライバーらしい、構えた時の顔にこだわったモデルが発売されるというわけなので、ヤマハのドライバーに一度は「カッコいい」と目を奪われた人は、ショップで手に取って構えてみてほしい。