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パターの悩みを解決するのはタップ式?ストローク式?どっちが合うのか2つの方法でチェック!

あなたもパター巧者になれる!藤田寛之が教えるグリーンの読み方&打ち方 第26回

2023/12/27 ゴルフサプリ編集部

ゴルフ,パター

パターの打ち方は、大きく二つに分類される。タップ式とストローク式のそれぞれの特性を理解し、自分に合う打ち方を見つけよう。

GOLF TODAY本誌 No.619/128〜131ページより
取材・構成・文/小山俊正 撮影/相田克己 取材協力/葛城ゴルフ倶楽部

タップ式とストローク式

ストローク式が合わない人は藤田流タップ式を試してみよう

藤田寛之,パッティング
手首の動きを中心にして、ヒジから下の三角形を補助的に使いながらボールを強くヒット!

タップ式は、手首を柔らかく使ってボールをコツンと叩く打ち方。振り幅よりインパクトの強さで距離感を作るので、フォロースルーは小さめ。インパクトが緩みにくく、強い球が打てるのが特徴で、感覚派向きといえます。

ストローク式は、肩の動きを主体にする、いわゆるショルダーストロークでボールをヒットし、手首の動きを抑える打ち方。振り幅の大きさで距離感をコントロールし、左右対称の振り子の動きを作るのがセオリーです。

もちろんどちらがいい、悪いというものではありません。私の場合、写真ではストローク式に見えますが、どちらかというとタップ式に近く、手首の動きを中心にしてヒジを補助的に使っています。「ヒジから下の三角形」をキープしつつ、手首を柔らかく使ってボールを真横からはたく。タップ式とストローク式のミックスともいえます。

近年はストローク式が主流で、手首を使うのはNGという風潮があるせいか、パターを強く握ったり手首を固めたりしがち。感覚を失い、3パットのミスが頻発するのはそのためです。ストローク式でも、手首を柔らかく使ったり感覚をもっと生かしたりして、アレンジを加えてみましょう。

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Get in!攻略ポイント1|タップ式は手首を柔らかく使う

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ボールを打つ強さ、振り幅、クラブを振るスピードなどを組み合わせて、距離感を作るのが藤田流。手首を柔らかく使ったほうが、自分がもっている感覚を生かして打てる。

Get in!攻略ポイント2|ストローク式は肩と腕の形をキープ!

藤田寛之のパッティング

肩の動きを主体にして、アドレス時の肩と腕の三角形、あるいは五角形をキープして打つ。肩や背中など大きな部位を動かしたほうが、振り子の動きが作りやすく、再現性が高くなる。

Get in!攻略ポイント3|アドレス時の手の位置が重要。タップ式はハンドダウンに構えたほうが打ちやすい

ストローク式はハンドアップにして目の真下にボールを置く

藤田寛之のパッティング

タップ式は手の位置を低くしてボールから離れて立つと強い球が打てる

それぞれの打ち方には、構え方との相性があります。とくに重要なのが、アドレス時の「手の位置」です。

タップ式は手の位置を低くする「ハンドダウン」に構えたほうが、手首を使いやすく、ボールを強くヒットできる。緩やかなインサイド・イン軌道になり、ショットに近い感覚で打てるのが利点です。

藤田寛之のパッティング

ストローク式は手の位置を高くしてボールを目のほぼ真下に置くと真っすぐ打てる

ストローク式は反対に手の位置を高くする「ハンドアップ」に構えたほうが、肩を動かしやすく、パターを真っすぐ引いて真っすぐ出せる。手首の余計な動きを抑えることもできます。近年はパターを吊るように構えるプロが増えましたが、私はハンドダウン派です。

また、ボール位置もポイントで、タップ式はボールを体から離す(遠くにする)ほうが打ちやすく、ストローク式は目のほぼ真下に置いたほうが打ちやすくなります。

ゆったりしたテンポで打つならストローク式

藤田寛之のパッティング

テンポも重要なポイント。ゆったりしたテンポで打ちたいならストローク式のほうが合う。大きな筋肉を使ってゆったり振れば、振り子の動きが作りやすい。

Get in!攻略ポイント4|ターゲットを小さくするのがコツ。1~1.5メートル先のボールを狙って打つ!

ショートパットのあとはロングパットで距離感を確かめる

藤田寛之のパッティング

ボールをターゲットにして方向性をチェック。

タップ式かストローク式か。どちらが自分に合うのかは、次の二つの方法でチェックしてみましょう。

(1)一つは、ボールを1~1.5メートル先に置き、そのボールを狙って打ちます。そしてボールに当てたら移動し、同じことをくり返します。

短い距離でカップをターゲットにすると、打ち出す方向が多少ズレてもカップインしますが、ボールの場合はカップより小さいので結果が一目瞭然。狙ったところに正確に打てたかどうかがわかります

藤田寛之のパッティング

10メートル前後のロングパットで距離感をチェック。

(2)もう一つは、10メートル前後の長い距離からカップを狙います。こちらは方向性よりも距離感をチェック。自分がもっている感覚を引き出せる打ち方が理想なので、思いどおりのタッチで距離感がピッタリ合えばOKです。

たとえ自分に合わない打ち方でも、こうしていろいろなことを試すことがとても大事。新たな気づきがあり、上達に役立ちます。

パターとの相性も大事

藤田寛之のパッティング

打ち方を変えてもパターとの相性が悪いと、精度がよくならないので注意しよう。

ブレード型(ピン型)は万能タイプだが、タップ式はヘッドが比較的小さなもの、ストローク式はマレット型などヘッドが大きなものとの相性がよい。

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藤田寛之の肖像画

藤田寛之
ふじた・ひろゆき(葛城GC)
1969年6月16日生まれ。168センチ、70キロ。福岡県出身。ツアー18勝。年齢を重ねるごとに勝ち星を増やし、40代で12勝をマーク。2012年には年間4勝を挙げ賞金王に輝いた。昨年はシニアツアーで2勝。得意クラブはパター。


【藤田寛之が教えるグリーンの読み方&打ち方】

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