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パターをコロコロ替えるのは気分転換になるけど上達しない!エースパターを見つるけるコツは?

あなたもパター巧者になれる!藤田寛之が教えるグリーンの読み方&打ち方 第27回

2024/02/13 ゴルフサプリ編集部

パッティング

ブレードタイプ(ピン型)をはじめ、L字型やマレット、近年はネオマレットと呼ばれる大型のものまでパターの形状は様々。藤田流の選び方のポイントは?

GOLF TODAY本誌 No.620/110〜113ページより
取材・構成・文/小山俊正 撮影/相田克己 取材協力/葛城ゴルフ倶楽部

パターの選び方

好きな1本を見つけて使い続ける

特注のドット入りのパター
上から見た時に線(ライン)があると気になってしまうため、特注のドットを入れている。

パター選びに関して、私は「好きな1本を見つけて、それを使い続ける」ことが一番大事だと思います。カップに入らないからと言ってパターをコロコロと替えるのは、気分転換になったとしても上達しない。道具に逃げる(依存しすぎる)と技術が磨かれないからです。

私は長年、ブレードタイプ、いわゆるピン型を使っています。それはゴルフを始めた時に、最初に手にしたのがピン型だったため。それ以降、ほかの形状のパターを試すことがあっても、最終的にはピン型に戻る。「ピン型が自分のゴルフの原点」という信念で競技生活を続けてきました。

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現在は「スコッティ・キャメロン」のピン型を愛用中です。その理由は大きく二つ。一つは単純にカッコよく、昔から憧れていたブランドであること。シード入りする前は当時30万円以上もした、ベリリウムカッパーのモデルを、自腹で購入したこともあります。

もう一つは感覚的な要素として、フェースがスクエアなものが多いことです(攻略ポイント3で解説)。現在のエースパターは巡り合ってから、すでに15年以上。グリップの交換はしますが、ヘッドとシャフトはそのままです。

Get in!攻略ポイント1|エースパターの使用歴は15年以上!

刻印入りパター

同タイプのサブのパターやほかの形状のものを使うこともあるが、このパターを15年以上使い続けている。BIKKE(ビッケ)という愛称の刻印入り。

長期間にわたる打痕により、フェースの真ん中はやや白くなっている。

Get in!攻略ポイント2|使い続けることが大事

パッティング

本当にうまくなるには、好きな1本を見つけて、それを使い続けることが大事。いろいろな新製品を試すこともゴルフの楽しみの一つだが、まずは基準となるエースパターを作ろう。

Get in!攻略ポイント3|第一印象が決め手!構えた時の直感とフィーリングを重視する

  • パターアドレス

    構えた時の第一印象がよければいいイメージで打てる

  • フェース

    フェースが真っすぐに見えるかどうか。この感覚が大事

振り感をチェック

振り感

第一印象の次は、クラブを振った感じ、いわゆる「振り感」をチェック。真芯に当たるもの、フィーリングがよいものを選ぼう。

ボールとの相性

【ボールとの相性も重要】

やわらかい打感が好きな人もいれば、コツンと弾くような打感が好きな人もいる。これはパターの素材だけでなく、ボールとの相性も関係がある。一般的には同じメーカー同士のほうが相性がよい。

「真っすぐ打てそう」「入りそう」という直感がパター選びのポイント

近年のパターは直進安定性が優れていて、甲乙つけがたい。その中で自分に合うパターを見つけるには、「直感」を大事にしましょう。

構えた時に、「真っすぐ打てそう」「入りそう」という直感があるかどうか。見た目の第一印象がポイントです。いくら性能がよくても構えた印象が悪いと、カップインのイメージが浮かびません。

この際、「フェースが真っすぐに見える」ことも重要です。真っすぐというのは数字上の真っすぐではありません。ドライバーのヘッドは左を向いたり右を向いたりして、感じ方は人それぞれ。パターも同じで、自分にとって「真っすぐに見える」ものがベスト。私がスコッティ・キャメロンを愛用するのは、それが大きな理由です。

そして実際にボールを打ち、「振り感」をチェック。真芯に当てやすいものを選びましょう。

Get in!攻略ポイント4|どんなストロークをしたいのか?パターの特性を正しく理解しよう

パターの特性

大型ヘッドはストレートに動きやすい

大型ヘッド

慣性モーメントが大きいためブレにくく、ヘッドを真っすぐ引いて真っすぐ出しやすい。

ネック形状やインサートも進化

独自のネック形状

独自のネック形状でスイートエリアを拡大させたものや、フェースインサートの改良で打感を高めたものまで様々。

パター各種

【試打を必ず行う】

初心者はもちろん、パター選びに悩んでいる人は、量販店などでいろいろなパターを試打してみよう。実際に手で持ってみると、構えた時のフィーリングや重量感、打感や打球音の違いなどがよくわかる。

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自分のミスの原因を究明しそれをカバーしてくれるパターを選ぶ

パターは、ヘッドがイン・トゥ・インに動きやすいタイプ(トゥヒールバランス)と、ストレートに動きやすいタイプ(フェースバランス)があります。

私のようにフェースの開閉を使ってボールをつかまえたい人は前者、オートマチックなストロークで真っすぐ打ちたい人は後者が合います。

近年はヘッドの大型化に加え、ネック形状も進化しているので、それぞれの特性を理解することが大切。そして、自分のミスの原因を究明し、それをカバーしてくれるものを選びましょう。

私のパターは一般的なクランクネックですが、調子が悪くなると、スクエアに当たる感覚がズレてミスパットを招く。その時はセンターシャフトやマレット型に替え、感覚やタイミングのズレを直します。パターの特性を理解することで、このような修正が素早くできます。

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藤田寛之

藤田寛之
ふじた・ひろゆき(葛城GC)
1969年6月16日生まれ。168センチ、70キロ。福岡県出身。ツアー18勝。年齢を重ねるごとに勝ち星を増やし、40代で12勝をマーク。2012年には年間4勝を挙げ賞金王に輝いた。昨年はシニアツアーで2勝。得意クラブはパター。


【藤田寛之が教えるグリーンの読み方&打ち方】

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