ピンの「BLUEPRINT」アイアン「T」と「S」は何がどう違う?両モデルを打ち比べてみた結果…
野村タケオのゴルフ実験室
「BLUEPRINTt S」はハーフキャビティで、いい感じ!
次に「S」です。この「S」というのは「SCORE(スコア)」という意味で、スコアを出せるモデルという意味が込められているそうです。ってことは、優しく作られているということでしょうか。
形状的にはハーフキャビティになっていて、前作からするとこれが「BLUEPRINT」?って感じます。しかしバックフェースのデザインはかなりカッコ良いし、こちらもトゥ部分にウェイトが埋め込まれています。軟鉄鍛造なので、PINGの他のモデルとは素材も製法も違うのですが、感覚的には「i230」に近いのかな~って見た目では思っちゃいます。
こちらも「T」と同様7番でロフトが33度。これはコンボで使うことを考えて作られているんじゃないでしょうか。
構えてみると、こちらも小ぶりで、トップブレードも薄めですが「T」よりはシビアな感じがしません。しかし優しそうという感じではなく、構えやすくて狙っていけるアイアンという感じ。「S」は番手別設計で3番~5番はポケットキャビティになっており、その部分にエラストマー樹脂を挿入することで、打感の向上とともにボールの上がりやすさも実現しています。
打ってみると、これまた打感がとてもいいです。「T」とは多少違いますが、柔らかくて気持ちがいい。ボールはほんの少しだけこちらのほうが上がるのかな~という感じ。「T」同様にコントロール性のいいヘッドで、球を操ることもできそうですが、「S」のほうが打点のブレには少し強そうです。シャープさがありながらも、ある程度の寛容性を求めたいプレーヤーには、この「S」がいいんじゃないでしょうか。
「T」は厳しいけど「S」なら使えそう コンボもおすすめ!
新しい「BLUEPRINT」アイアンを2種類打ち比べましたが、やはりヘッドの大きさなどから考えても、ある程度のミート率のあるプレーヤー向けのアイアンだと思いました。特に「T」は、本当にかなりの上級者向けという感じ。「S」に関しては、優しいヘッドではないですが、中級者くらいなら扱えるかもしれません。寛容性という点では「T」よりも「S」のほうがけっこうあると思います。
「T」と「S」、「i230アイアン」とはロフトの設定が同じになっているので、コンボにして使うというのもいいかもしれません。ヘッドの大きさと寛容性は 、i230>S>Tという順番になっているので、コンボしてもいい流れのセットになると思います。
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個人的には「S」がかなり好み。バックフェースのデザインもかなり好きだし、打感もとてもいい。顔もいいし、見た目よりも難しくないとこがまたいいですね。ただ、ロフトがもう少し立っているほうが僕は好きなんですよね。それ以外は、個人的にかなり高評価のアイアンです。
今回は発表会で室内試打だけでしたので、今度はぜひコースに持ち込んで芝の上から打ってみたいですね。やはりフェアウェイからバンスの効き方や、ラフからの抜けなんかをコースで試したいですからね~。ぜひみなさんも一度、2つのモデルを打ち比べてみてはいかがでしょうか。
野村タケオ
ゴルフバカイラストレーター、野村タケオ。京都府出身。
様々なゴルフ雑誌やウェブサイト等にイラストやイラストコラムを寄稿。
毎週水曜の22時からYouTubeライブで生放送「野村タケオゴルフバカTV!」を放送中。
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