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ユーティリティにスチールシャフトはアスリート専用? どんなゴルファーに合う?

オグさんがお答えします!

2024/04/08 ゴルフサプリ編集部 小倉勇人

ユーティリティにスチールシャフトはアスリート専用? どんなゴルファーに合う?

おぐさんです。ずいぶんと暖かくなってきました。各所で桜が満開を迎え、春ですね。さて!今回は「ユーティリティのシャフトにスチールシャフトを選ぶべきゴルファーはどんなゴルファー?」というお題です。
写真/ゴルフサプリ編集部

スチール=ハードなイメージが強いが、素材が難しさを決めるということではない

今回は、かなりニッチな部分ですが、ユーティリティのシャフトについてです。

ユーティリティのシャフトは、純正品の場合、かなりの確率でカーボンシャフトが装着されています。これには、様々な理由がありますが、軽量に仕上げやすく、飛距離性能やボールの上がりやすさなどの性能が追求しやすいといった理由からでしょう。ではスチールシャフトは、カーボンシャフトに性能が劣っているのかというと、決してそうではありません。現在のスチールシャフトは、かなり軽量に仕上げることができるようになりましたし、高性能なモデルも存在しています。カーボンシャフトが勝っている性能もあれば、スチールシャフトが勝っている性能もあります。それぞれに得意分野があり、どういった性能を求めるかによって、選ぶべきシャフトは変わってきます。
ユーティリティのシャフトに限ったことではありませんが、シャフトの素材によってやさしい難しいはありません。

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昔からあるイメージを壊さないようにしているメーカーのシャフトラインアップ

ユーティリティ,アドレス

皆さんはスチールシャフトにどんなイメージをお持ちでしょうか。多くのゴルファーが、アスリート向け、重い、ハードといったイメージを持っていることでしょう。そういったイメージは、仕方のないことです。ひと昔前は、スチールシャフトは軽量化できず、軽いシャフトはカーボン一択だった時代があり、その頃のイメージが色濃く残っています。しかしそんな重いシャフト=スチール、軽いシャフト=カーボンといった時代は終わりました。超軽量帯を除き、ほとんどの重量帯で、スチール、カーボンどちらの素材のシャフトも選べるようになりました。

しかしそれでも重い=スチール、軽い=カーボンというイメージは、払しょくしきれない状態が続いています。なぜかというと、メーカー側がそのイメージをうまく利用して、わかりやすさを演出しているから。メーカーの純正シャフトでスチールとカーボン両方のシャフトをラインアップするとき、必ずといってよいほど、カーボンシャフトのモデルの方が軽量になっています。

重いカーボン、軽いスチールでもラインアップすることが全く問題ないはずですが、そういったラインアップにしてしまうと、従来のシャフトに対する重量イメージと異なってしまい、わかりにくくなってしまうと考えているのでしょう。ユーザーのためのわかりやすさはとても重要ですが、シャフトの素材や重量に対するイメージも変わらないため、シャフトに対して先入観を生んでしまう原因にもなっています。クラブフィッターとしては、そろそろ打破していただきたいなぁと勝手に思っている点です。

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カーボンシャフトは、設計自由度が高いため、スチールと差別化するために飛距離性能を重視したモデルが多いです。対するスチールは、素材が持つ捻じれにくさが、芯を外した時のヘッドのブレにくさにつながります。また極端な動きをしないところも安定感を高めやすいメリットのひとつです。ユーティリティで少しでも飛距離を出したい、楽に振りたいと考えるならカーボンシャフトがおすすめです。一定の距離を安定して狙いたい、曲げたくないというならスチールがよいでしょう。

クラブフィッターとしては、シャフトを選ぶときは素材に関係なく、短いクラブほど重くなるという重量フローにこだわっていただきたいです。ユーティリティが曲げたくないからと言って軽量のカーボンシャフト装着のアイアンに、それよりも重いスチールシャフト装着モデルを選んでしまっては、ボールのとらえる確率が下がってしまう可能性があります。新規で購入するにせよ、今お使いのクラブをリシャフトするにせよ、フェアウェイウッドとアイアンの総重量の重さをチェックし、その間の重量にユーティリティの総重量が収まるように、シャフトの重量帯を選ぶようにしましょう。

小倉勇人

■オグさん(小倉勇人・おぐら はやと)
元ゴルフ雑誌編集者のスウィング&クラブアドバイザー。現在は千葉県にあるゴルフ練習場「ユニオンゴルフクラブ」にて「ゴルフフィールズ ユニオンゴルフ店」で店長をしつつ、過去の経験で得た知識を武器にゴルフライターとしても活躍中。飛距離は250ヤード、持ち球はフェード。ベストスコア68。

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