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アイアンの飛距離の目安|番手・ロフト角別の一覧表【男性・女性】

2024/04/05 ゴルフサプリ編集部

ゴルフクラブ,アイアン

この記事ではアイアンの飛距離の目安を中心に、うまく打つポイントや番手通りの距離を打つコツなどをお話しします。ドライバーのティショットが成功しても、その後のアイアンショットでミスをするとスコアをまとめられません。アイアンが苦手、アイアンはミスが多い…もしあなたがこんな悩みがあるなら、この記事を参考にして練習に取り組んでみてください。

目次

アイアンはどんな飛距離を打つゴルフクラブ?

ゴルフクラブ,アイアン

アイアンは基本的に飛距離を稼ぐ=飛ばすクラブではありません。狙ったところへボールを運ぶ方向性重視のクラブです。

そのためもし周りの知人等から「150ヤード打つのに、6番アイアンなんだ。案外、飛ばないんだね」といったことを言われてもまったく気にすることはありません。大切なのは番手ごとの縦の飛距離を打ち分けられること、そしてできるだけショットを左右に散らさないことです。

もちろん練習を重ねて、今までより飛距離が出るようになれば、スコアメイクの上で大きなアドバンテージを得られます。

アイアンの番手・ロフト角と飛距離の関係

ゴルフクラブ,アイアン

基本的にアイアンの番手は1番から9番までになります。ドライビングアイアンと呼ばれる1番と2番は、おそらくほとんど目にすることがないと思います。

ロングアイアンと呼ばれるのが3番、4番です。最近は5番アイアンもロングアイアンと呼ぶことがあるように思います。6番から9番までが今、市販されている主なアイアンセットの番手になります。

アイアンも含めて、ゴルフクラブは番手ごとにロフト角が違います。例えば操作性が良いと言われるダンロップの「スリクソン Z-FORGED Ⅱ アイアン」は3番が20度、6番が29度、9番が41度です。

ミスに強く、やさしく打てると言われる「ゼクシオ 13 アイアン」は6番が25度、9番が37度です(※ゼクシオ13アイアンは3番、4番アイアンはありません)。

アイアンの特性や特徴によって同じ番手でもロフト角に違いがあり、単純にロフト角だけで見た場合、ロフト角が少ない(小さい)ほど飛距離が出て、弾道は低くなります。

アイアンの飛距離の目安

ゴルフ場

アイアンは基本的に飛距離を稼ぐクラブではありません。あくまでも“狙う”クラブです。

とはいえ、各番手の飛距離を把握していないとグリーンを狙うことはできません。

そこで、ここではアイアンの飛距離の目安を紹介します。

ポイント

  • ロングアイアンの飛距離の目安(#3I〜5I)
  • ミドルアイアンの飛距離の目安(#6I〜7I)
  • ショートアイアンの飛距離の目安(#8I〜9I)

ロングアイアンの飛距離の目安(#3I〜5I)

クラブ・番手男性クラブ・番手女性
3I(19度前後)180〜200ヤード
4I(21度前後)170〜190ヤード
5I(24度前後)160〜180ヤード5I(24度前後)100〜120ヤード

※男性/HS38〜42m/s、女性/HS28〜32m/s

ロングアイアンはアイアンのなかでも、比較的飛距離を稼ぎたいときに使われる番手です。
200ヤード前後のパー3ホールになると、ロングアイアンを手にする人を見かけることがあります。

しかしロングアイアンはヘッドの形状や少ないロフト角からみて、とても打つのが難しい番手です。そのせいで近年はその座をユーティリティに取って代わられました。

成人男性ゴルファーの3番アイアンの平均飛距離は180~200ヤードです。成人女性ゴルファーの5番アイアンの平均飛距離は100~120ヤードです。レディースモデルのアイアンは、そのほとんどが5番から、もしくは7番からのセッティングとなっており、3番・4番アイアンを見ることはほぼありません。

ミドルアイアンの飛距離の目安(#6I〜7I)

クラブ・番手男性クラブ・番手女性
6I(28度前後)150〜170ヤード6I(28度前後)90〜110ヤード
7I(32度前後)140〜160ヤード7I(32度前後)80〜100ヤード

※男性/HS38〜42m/s、女性/HS28〜32m/s

ミドルアイアンはアイアンのなかでも使用頻度の高い番手です。セカンドショットやサードショットで使うことはもちろん、パー3ホールのティショットでもよく使います。

また林のなかから脱出する、というようなトラブルショットでも頻繁に使われます。

成人男性ゴルファーの6番アイアンの平均飛距離は150〜170ヤードです。成人女性ゴルファーの6番アイアンの平均飛距離は90〜110ヤードです。

ショートアイアンの飛距離の目安(#8I〜9I)

クラブ・番手男性クラブ・番手女性
8I(36度前後)130〜150ヤード8I(36度前後)70〜90ヤード
9I(40度前後)120〜140ヤード9I(40度前後)60〜80ヤード

※男性/HS38〜42m/s、女性/HS28〜32m/s

ショートアイアンはパー5ホールのサードショットなど、グリーンを狙うときによく使われる番手です。

またロフト角が大きいため、深いラフからのショットやアゴの高さが気になるフェアウェイバンカーからのショットなどでも活躍します。

成人男性ゴルファーの8番アイアンの平均飛距離は130〜150ヤードです。成人女性ゴルファーの8番アイアンの平均飛距離は70〜90ヤードです。

アイアンとユーティリティ・ウェッジの飛距離の違い

ゴルフクラブセット

前記しましたが、ゴルフクラブは番手ごとにロフト角が違います。単純にロフト角だけを見た場合、ロフト角が少ない(小さい)ほど飛距離が出て、弾道は低めになります。これはユーティリティ(ハイブリッド)やウェッジにも当てはまります。

ロフト角が20度のユーティリティと24度のユーティリティでは、20度のほうが飛距離が出ます。弾道は24度のほうが高めになります。ロフト角が52度のウェッジと56度のウェッジでは、52度のほうが飛距離が出ます。弾道は56度のほうが高めになります。

このことからひとつの例として、主に飛距離を稼ぐ目的でユーティリティをバッグに入れたいのならロフト角が少ない物を選び、グリーンを狙うといった方向性を重視したいのならロフト角が多い物を選ぶのもいいでしょう。ウェッジも考え方は同じです。

■ユーティリティの飛距離目安

番手男性(HS40m/s)女性(HS34m/s)
3UT195ヤード150ヤード
4UT185ヤード145ヤード
5UT175ヤード130ヤード
6UT165ヤード125ヤード

■アイアンの飛距離目安

番手男性(HS40m/s)番手女性(HS34m/s)
3I(19度前後)190ヤード
4I(21度前後)180ヤード
5I(24度前後)170ヤード5I(28度前後)125ヤード
6I(28度前後)160ヤード6I(32度前後)120ヤード
7I(32度前後)150ヤード7I(36度前後)110ヤード
8I(36度前後)140ヤード8I(40度前後)100ヤード
9I(40度前後)130ヤード9I(44度前後)90ヤード

■ウェッジの飛距離目安

番手男性(HS40m/s)番手女性(HS34m/s)
PW(44度前後)110ヤードPW(44度前後)80ヤード
AW(50度前後)100ヤードAW(50度前後)70ヤード
SW(56度前後)90ヤードSW(56度前後)60ヤード

アイアンで飛距離が出ない原因と見直しポイント

ポイント,イメージ

この項ではアイアンだと飛距離が出ないと嘆く人に多い主な原因と見直しポイントを紹介します。自分自身のスイングを思い浮かべてみて、当てはまることがあったら要注意。次回の練習から、修正に取り組んでみましょう。

ポイント

  • ダウンブローで打つことができない
  • ダウンスイングでキャスティングする
  • 左足へのウェートシフトが不十分

ダウンブローで打つことができない

アイアンで飛距離が出ないと悩む人の多くは、ダウンブローで打つことができていません。これができないとスイートスポットでボールをヒットすることが難しくなり、その結果、飛距離をロスすることになります。

ダウンブローはアイアンに限った打ち方ではないため、この打ち方を身につけることで他の番手の精度も上がり、スコアもまとまるようになるでしょう。

ダウンスイングでキャスティングする

ダウンブローで打てない人の多くは、ダウンスイングの早い段階でキャスティングという推奨できない動きが起こっている傾向があります。

キャスティングとは簡単に言うと、右手首の角度が解けることで、解けるとヘッドがボールの手前に落ちやすくなり、ダフりのミスを招きます。

防ぐためには右手首の角度を維持したまま、インパクトを迎える意識を持ってスイングしましょう。

左足へのウェイトシフトが不十分

左足へのウェイトシフトがうまく行えず、右足にウェイトが残ってしまう人も、ダウンブローで打つことがなかなかできません。

右足に残ってしまうと、キャスティング同様、ヘッドがボールの手前に落ちやすくなりダフったりします。また、すくい上げるスイング軌道になることも多々あります。

防ぐためには下半身リードで切り返したら、ベルトのバックルを目標に向ける意識で腰をしっかり回転させることが大切です。

アイアンで目安の飛距離が出る正しい打ち方

ゴルファー,スイング

この項ではアイアンで飛距離を出すための基本となる打ち方を紹介します。アイアンは単に飛ばすのではなく、番手に合った飛距離を出すことが大切。これができると縦距離を掴めるようになるので、パーオンの可能性が広がるでしょう。

ポイント

  • スタンス中央にボールを置きましょう
  • ウエートシフトを確実に行いましょう
  • 右手首の角度を維持しましょう

スタンス中央にボールを置きましょう

スタンス中央にボールを置きましょう

ボールをスタンス中央に置いてハンドファーストのアドレスにしましょう。

アイアンで番手に合った飛距離を出すにはダウンブローで打つ必要があります。そのためにはまずスタンスの中央にボールを置いてアドレスしましょう。

中央に置くと自然とハンドファーストのアドレスになり、ダウンブローで打ちやすくなります。またこの位置に置くと、クラブヘッドが最下点に到達する前にボールとコンタクトしやすくなります。

ウエートシフトを確実に行いましょう

ウエートシフトを確実に行いましょう

ウエートシフトのコツはベルトのバックルを目標に向ける意識で腰を回転させることです。

ダウンブローで打つには確実にウエートシフトを行うことが求められます。

左ひざをアドレスの位置へ戻す、左腰を少し左方向へズラすなど、下半身リードで切り返したら、腰をしっかりと回転させて左足へ体重を移しましょう。

ウエートシフトが不十分で、右足に体重が残ってしまうと、ヘッドがボールの手前に落ちやすくなるため注意してください。

右手首の角度を維持しましょう

右手首の角度を維持しましょう

右手首の角度が解けないように気をつけてダウンスイングしましょう。

ダウンブローで打つには、ダウンスイング中に右手首の角度が早く解けないように気をつけてください。切り返した後、グリップを低い位置まで引いてくるイメージをもつと、解けにくくなると思われます。

切り返してすぐに右手首の角度が解けてしまうと、いわゆるキャスティングと言われる推奨できない動作になって、ヘッドがボールの手前に落ちやすくなります。

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宮川岳也

■解説者プロフィール

宮川岳也(みやかわ たけや)
USGTFティーチングプロ。埼玉県の練習場でレッスンを行うとともに、フリーランスのゴルフライターとしても活動している。

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