【フォーティーンが劇的に復活した背景に迫る】新時代の名器にも竹林隆光の哲学
鹿又芳典 × フォーティーン CROSS TALK 【PR】
『DJ-6』に継承されている竹林の〝凹み〟とアマチュア目線
アイアンでは『TB-5』がロングセラーとなっているが、ウェッジでは『DJ-6』や『TK-40』が人気。ウェッジにも竹林の開発哲学がカタチとして継承されていた。
鹿又 大手メーカーでもウェッジのシリーズは1つか2つで、ほとんどプロモデル。でも、フォーティーンはウェッジだけで4つのシリーズがあって、そのうち3つはアマチュア向けのシリーズになっています。そこまでして何種類ものウェッジを発売す
る理由はなぜですか?
池田 ウェッジはゴルファーによって求めている性能が全然違います。ダフリに悩んでいる初心者もいれば、スピンコントロールをしたいという上級者、やさしいウェッジが欲しいというアベレージゴルファーもいます。様々なゴルファーの要望を叶えようとしたら、自然とラインナップが増えていきました。
鹿又 ウェッジで1番人気があるのはどのシリーズですか?
池田 やっぱり『DJシリーズ』です。今なら『DJ –6』。
鹿又 アマチュアゴルファーをターゲットにしたウェッジが売れているのがフォーティーンらしいですね。
池田 ウェッジだと『MT–28』が大ヒットして、ツアー使用率No.1になったときに、竹林がもっとアマチュアゴルファーのためのウェッジを作らないといけないということで開発したのが『MT–28 J.SPEC』でした。
鹿又 覚えてます! あれは、やさしいウェッジでした。
池田 試作品がほぼ完成したときに、竹林が「ここをもっとエグったほうがいい。凹ませよう」と指示を出しました。構造として中央部分を軽くして、周辺を重くすることで慣性モーメントを大きくしようという発想だったと思いますが、シンプルにキャビティ構造みたいなウェッジにしたかったと思います。その凹みとキャビティ構造は『DJ-6』にも継承されています。
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鹿又 やっぱりフォーティーンと言えばウェッジの印象が強いですね。
池田 実際に会社の業績を支えたのはウェッジでした。だから会社が1番苦しかった時期には「ウェッジ専門メーカーにした方がいいのではないか」という話も出ました。
鹿又 そのときは、社内からも大反発はありましたか?
池田 反発というか意地ですね。経営としては選択と集中という、合理的な判断だと思います。でも、社名がフォーティーン(14本)で、30年以上も「すべてのゴルファーにベストな14本を」と言い続けたメーカーがウェッジメーカーになるわけにはいかないですからね。
鹿又 そう考えると『TB –5』がロングセラーになって、『DJシリーズ』が売れて、フォーティーンユーザーが増えているのはうれしい傾向ですね。
池田 アイアンいいね、ウェッジいいねと言われるのも、もちろんうれしいのですが、将来は「フォーティーン、いいね」と言われるメーカーになりたい。私自身、フォーティーンがが大好きです。ゴルフ以外の日でもフォーティーンを身につけていたいと思って、アパレル展開をはじめたくらいです(笑)。
鹿又 さきほどショールームで見ましたけど、アパレルもカッコイイですね。
池田 ありがとうございます。アパレルは売り上げは度外視して、ブランドイメージとしてのカッコ良さを表現したかった。そうやってフォーティーンファンを増やしていきたいと思っています。
すべてのゴルファーにベストな14本を
鹿又 ファンへのユーザーサービスでいえば、約2年前からフォーティーンのクラブは生涯保証を導入しましたね。
池田 表向きは2年前からですが、本当は私が入社した20年前からずっと生涯保証でした。今までは他のメーカーと同じように保証書をつけて2年とか3年とか期限をもうけていましたが、保証期限を過ぎたモデルでも破損したり、メッキが剥がれたクラブはすべて修理していました。急に生涯保証にしたというわけではなくて、今まで通りやっていこうよという感じです。保証書という概念をナシにしました。
鹿又 時間も費用もかかると思いますし、今の時代にその対応はすごいですね。
池田 さらに遡れば、竹林の時代からそうだったのです。購入したお客さんからクレームが来たらすべて対応していました。フォーティーンのクラブを使ってくれる人には1日でも長く使って欲しいのが1番の哲学かもしれません。
鹿又 今日は社内見学もさせていただき、ありがとうございました。
池田 来年以降の話になるので、まだお答えできませんがドライバーやパターでも新しい構想を進めているので楽しみにしていてください。今後も「すべてのゴルファーにベストな14本を」を目指していきます。
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