アイアン、何番で打っても飛距離が同じ。その悩み、アッパーブローが原因です!
7番も8番も9番も飛ぶ距離が変わらない…。こんな悩みを持つアベレージゴルファーはとっても多いもの。そこで番手に則した飛距離を得るポイントを紹介。距離の打ち分け問題を解決しましょう!
写真/ゴルフサプリ編集部
番手ごとの距離を得たいなら、レベルブローやアッパーブローはご法度です
「アベレージゴルファーって、アイアンの球の高さが出なくて悩んでるんじゃないかと思うんですけど…。そのへんってどうなんですか?」
先日、ゴルフサプリ編集部のKさんからこんな連絡がありました。
アイアンで思ったような高さが出ない…。
ロフト角なりの高さにならない…。
こういった問題を抱えているアベレージゴルファーもいるとは思います。
でも、常日頃、ゴルフスクールやプライベートレッスンなどでアベレージゴルファーと接していると、高さが出ないことを悩んでいる人はとても少なく、逆に「アイアンは球が高く上がるばかりで、どの番手も距離が変わらないんです…。どうしたらいいですか?」という悩みをもった人が多いのです。
高く上がるばかりで、番手なりの飛距離が出ない人は、いわゆるダウンブローで打つことができていないおそれがあります。程度の差こそあれ、ヘッドとボールがコンタクトする手前でアイアンのソールが芝(練習場なら人工芝のマット)に触れ、その後、インパクトを迎えています(要するにダフって打っているということです)。
このようなインパクトだとよくてレベルブロー、ひどいとアッパーブローになるため、インパクト時のロフト角が増えてしまい、番手なりの飛距離がなかなか得られません。
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アイアンはウッドに比べてロフト角が多い(大きい)ため、当然のことですが、ウッドよりもフェース面の傾斜が大きくなっています。
傾斜が大きいのでレベルブローやアッパーブローでは芯(スイートスポット)とボールがきちんと当たらず、ボールに伝わるチカラが小さくなり、飛距離も得にくくなります。
芯とボールをきちんと当てるにはやはりダウンブローが必要で、これならインパクトでフェースがやや立つため、ボールに伝わるチカラをロスすることがなくなります。またダフることもないので、ヘッドに不要な抵抗が加わる心配もありません。
ダウンブローで打つポイントはいくつかありますが、もっとも大切なことを2つ、紹介しましょう。
1つ目はダウンスイングで作られる右手首の角度をキープしたままインパクトすることです。
この角度をキープできるとダウンブローに適したアタックアングル(入射角)を得られます。アベレージゴルファーの多くはダウンスイングで右手首の角度が解けてしまいがち。こうなるとヘッドがボールの手前に落ちてしまい、ダフりのミスにつながります。
2つ目は腰をしっかり回転させて、左足へ確実にウェイトシフトすることです。
回転+ウェイトシフトができると、前述した1つ目のポイント同様、適切なアタックアングルを得ることができます。
逆にこれらがうまく行えないと、右足にウェイトが残りすぎたり、右肩が下がったりして、やはりヘッドがボールの手前に落ちやすくなります。
上記2つのポイントを意識して、下記に紹介するダウンブロー習得ドリルを行ってみましょう。
やり方はとても簡単です。ボールの手前にタオルを敷いて、タオルが動かないようにボールを打つだけ。動いてしまうときはヘッドが地面に触れたり、当たってからインパクトしています。
ダウンブローで打つことができれば、高く上がってばかりで、飛距離が出ない…といった悩みも解消に向かうはず。練習へ出かけた際に試してみてください。
文・宮川岳也(みやかわ たけや)
ゴルフ雑誌編集記者を経て、フリーランスのゴルフライターへ。USGTFティーチングプロ資格を有し、現在は埼玉県の練習場でレッスン活動も行っている。
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