プロギア「RS X」シリーズ。僕は「RS MAX」が好き!フルチタンになって打感と打音も爽快
ゴルフライターT島が切り込む!フィッティングショップだから分かるゴルフギア最新事情/第145回
プロギアの「RS」がフルチタンヘッド「RS X」シリーズとなって新登場。前作の「RS JUST」をいたく気に入っていたT島氏。「RS X」もお気に召したようです。ゴルフライターのT島氏が大蔵ゴルフスタジオの金子フィッターと語り合います。
「RS X」シリーズ。選べるモデルは3モデル!
T島 プロギアから「RS」シリーズの最新作「RS X」シリーズが発表されました!
金子 大蔵ゴルフスタジオでは、プロギアの「PRGR‐TUNE」というパーツブランドを取り扱っておりますし、新製品も気になります。
T島 そうだよね。気になるでしょ?
金子 「RS X」シリーズはドライバーが3モデルあるんですよね?
T島 そうです。「RS」と「RS F」、さらに「RS MAX」という3モデルです。「RS」はつかまりがよく、ほどよくミスに強い。「RS F」は操作性が良くて、重心が浅くて左に行かなくて低スピン。そして「RS MAX」は慣性モーメントがMAXなわけです。ミスヒットに強い!
金子 はい!
T島 この「RS X」シリーズはとても良かったですよ。そして、面白いポイントが2つあります。まず1つは、カーボンクラウンじゃなくなってフルチタンになりました。
金子 え? PRGRと言えばカーボンクラウンじゃないですか?
T島 そうだね。2003年に発売して10万本の大ヒットとなった「TR DUO」と「TR X DUO」という名器があります。
金子 量販店で働いていたときの先輩が言っていました!なので、「DUO」シリーズは知っています。
T島 カーボンクラウンにすることで、クラウンをたわませて高打ち出し・低スピンで理想的な弾道になることを狙ったんです。
プロギアの「RS MAX ドライバー」を野村タケオがコースで試打!ギリギリ・ベリーイージー!
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金子 カーボンクラウンやカーボンコンポジットは新しいテクノロジーのイメージがありますが、20年以上前からあるんですね。
T島 そうですよ。カーボンフェースっていうかフルカーボンなんかもっと前からあるしね。1980年代のパーシモン時代に発売されたけど、その後メタル時代となりました。でもその後、キャロウェイが「C4」っていう、完全なるカーボンドライバーを発売しました。こちらは2002年ですね。
金子 知っています。でも、売れなかったとか…
T島 そうですね。悪くなかったんだけど、打感とか打音がいかにも飛ばない感じだったから。
金子 そうだったんですか。
T島 はい。脱線しそうなので戻します。カーボン素材は、「C4」や「DUO」シリーズが発売された20年以上前と比べて、かなーり進化しているので、より軽量、より強度も高くなってます。
金子 そうですね。T島さんの大好きなモータースポーツでもそうですよね。
T島 ディスクブレーキのディスクもカーボンだったりする時代。
金子 素材の変化も大きいですが、接着剤も進化しているようですよね。
T島 そうだね。カーボン素材がヘッドに採用されるようになったのは、素材の進化もすごいけど接着剤の進化も大きい要素です。
金子 チタンや金属同士なら溶接できますけど、カーボンは溶接できないので金属と一緒に使うときは接着になるわけですよね。
T島 接着剤で接着する時ってことは、何が必要でしょう?
金子 T島さんがよく言ってる“のりしろ”が要ります。
T島 はい、接着剤を塗る面積が必要です。接着剤の進化でのりしろの面積は減っていますが、ゼロではないのです。そしてチタンヘッドも進化しています。
金子 素材や加工法、そして溶接もですね。
T島 そうなんです。カーボンクラウンだからとか、カーボンコンポジットだから優れているわけじゃないんですよ。
金子 カーボンもチタンもどちらも素材、加工、いろいろ進化していると!
T島 はい。重心位置を調べてみるとわかります。各社、低重心と叫んでいますけど、ここ20年そんなに低重心化されてないし、何なら一時期よりも低重心ではありません。
金子 なるほど。
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T島 プロギアさんは、フルチタンのほうがエネルギー効率が良いんで、カーボンクラウンをやめたそうです。
金子 打感と音はフルチタンの方が好きという方も多いですよね。
T島 そうだね。爽快感もあるし。あとスリーブが変わりました。プロギアのスリーブって、穴が独特じゃない?
金子 そうですね。普通はシャフト軸にネジ穴があるんですが、プロギアの場合はシャフト軸にないですよね?
T島 これは「軸ズレ構造」と言って、シャフト軸と装着ネジをズラすことで、可変構造なのにヒール側周辺の薄肉エリアを確保したそうです。
金子 なるほど。つまりヒール側のスイートエリアが広がったと!
T島 そういうことです。
金子 可変スリーブってメリットもあるけど、デメリットもあるということですね。
T島 そうなんです。
金子 敏感なツアープロは接着しているという話を聞いたことがあります。
T島 最近のスリーブは精度がキッチリしているので、何か(芝とか)挟まったら外れなくなったりします。
金子 それありますね。外すのが大変なんです。っていうか、田島さん…「RS X」シリーズが欲しくなっていると予想していますけど? 前作の「RS JUST」も使っていましたよね?
T島 当たり! 「RS X」シリーズは、色々と手を加えられているのですよ。
金子 3モデルの中ではどれが好きでした? 「RS F」かな?
T島 はい。歴代モデルから、ずっと「RS F」だったんですけど、今回は「RS MAX」がお気に入りです。
金子 そのココロは?
T島 まず、慣性モーメントが大きくてミスヒットに強いのです。慣性モーメントが大きいドライバーって、重心深度が深いからバックスピンが多くなりがちだけど、そんなこともなく直進性が高い。それから、チタンヘッドらしいしっかりとした打感と音がイイネ。まさに「ギリギリ✕ベリーイージー」です。ミスに強いイージーに加えて、扱いやさもイージー。
金子 なるほど。初速がルールギリギリ出て、ミスに強いと!T島さん慣性モーメントが大きすぎると、お尻(ヘッド後方)が落ちて扱いにくくなるってよくいいますよね。「RS」と「RS F」はどうなんですか?
T島 「RS」はつかまるアスリートモデルです。操作性もあるしミスヒットに強い!と、いいとこでバランスを取っています。「RS F」は前作よりも尖っているというか、数量限定だけあってユーザーを絞ってる感じかな。低スピン感があるし操作性も際立つ。
金子 スリーブ変わったのはどうですか?
T島 うーん。正直変えないで欲しかった。前のモデルのシャフトが使えないでしょ? スリーブを入れ替えないと。
金子 メーカーさんも進化させたい。でも旧ユーザーからの声もあるしと、なかなか複雑ですよね。
T島 まあ覚悟を持って変更したのでしょうから仕方ないね。ちなみに、フェアウェイウッドとユーティリティはかなりやさしくなりました。前のモデルと結構かわったかな。
金子 そうなんですね。
T島 ぜひ打ってみて下さい。各社が色々な手法で理想のドライバーを作っています。カーボンクラウンだから〇〇とか、カチャカチャが〇〇とかイメージで決めつけず打ってみて決めましょう。メリット・デメリットは必ずあるんですよ。
金子はい。そしてフィッティングしてくださいね。
T島氏のプロフィール
ゴルフ関連のライター、動画撮影編集、ブロガー、フォトグラファー、YouTuber的な(笑)、いろいろやってます。ゴルフ、クルマ、カメラ、音楽、映画、ガジェット、が好きです。以前は、店舗の運営、出店、立て直しを25年やってましたが、何故かこんな仕事をしています。
大蔵ゴルフスタジオ
上記動画はT島氏が特派員ブログを勤めている東京都世田谷にあります大蔵ゴルフスタジオの説明。大蔵ゴルフスタジオ世田谷のクラブフィッティングの流れを説明しています。
取材協力/大蔵ゴルフスタジオ世田谷
住所:〒156-0053 東京都世田谷区桜3-24-1 オークラランドゴルフ練習場内
営業時間:11:00〜19:00
定休日:毎週月曜日
TEL:03-6413-9272
https://www.ogs-p.jp/
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