「ゴルフに欲は禁物というけれど、欲をなかなか捨てられません」
A.欲を得るために知恵を働かせて成功へと導く思考を持ちましょう!
「ゴルフは欲との闘い」とはよくいったもので、真っすぐな球が打ちたい、誰よりも飛ばしたい、ピンの近くに乗せたい、パットを一発で入れたいといった様々な欲がゴルファーたちの心理をかく乱させて、スコアをロスしてしまうことがよくあります。
たとえば10メートルのパーパットが残った場面で、長いパットはカップの近くに寄せる気持ちでストロークするのがいいと頭でわかっていながら、入れたい心理がまさってつい打ちすぎて3〜4メートルもオーバー。結果だけを見れば欲が出たために失敗したように思えるから「欲は禁物」という話になってしまうわけです。
でも私が考えるには欲は決してマイナス要素ではないですし、欲を捨てる必要もありません。日本の宗教においても「欲を捨てなさい」とよく教えられますよね。ところが密教を学んでいる方から訊いた話によると、密教は「欲を捨てなくていい」という教えだそうです。賛否両論があるかもしれませんが、私は密教的な思考に共鳴します。
欲を捨てればスコアが良くなるとは限らない
欲を得るためにどうするかというと、自分の知恵を働かせるのです。要は考え方であって、ゴルフに当てはめればドライバーで飛ばしたいときにマン振りするといった知恵のない方法で欲を手に入れようとしても成果につながりにくい。もっと軽く打つとか、芯に当てやすくするためにクラブを短く持つとか、知恵を使うことで飛ばしたい欲を満たそうという思考を持ってはいかがでしょうか。
10メートルのパーパットを入れたいなら、打つ前にカップまでの距離を歩測して距離感とラインのイメージを高める。あるいはアドレスに入る前にちょっとオーバーの素振りとちょっとショートの素振りをして素振りに変化をつけるのも知恵の一つです。
アイアンがダフったから「次はちゃんと打とう」と漫然と考えるだけではダメで、ダフリを防ぐための具体策を考えて行動することが重要なのです。
北野正之(きたの・まさゆき)
1966年5月18日生まれ。93年プロ入り。松原ゴルフガーデン(埼玉県草加市)やサザンヤードCC(茨城県水戸市)などで多くのアマチュアをレッスン。




