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ユーティリティ、90切りと100切りでは持つべき番手(ロフト)は違う?UTの番手選びで大事なこと

2024/06/21 ゴルフサプリ編集部

100切りも90切りもユーティリティ選びでは「重さ」に注目して

クラフトマンでクラブフィッターの小倉勇人氏に、ゴルフの腕前によって選ぶべきユーティリティの番手は違うのか? と聞いてみると。

『腕前によって選ぶべき番手が変わるということについては、それは変わりませんね。強いて挙げるなら、「100切りは大きなミスをしないことが大切」、「90切りはある程度のミスを抑えつつそれなりの精度が欲しい」といった点を重視した番手選びになります』

自身の“埋めたい距離”を打てる番手を選ぶ。100切り・90切りでも、この基本は変わらないとのことだ。『100切りが目標という人は、ロフトが少なくなるほど縦距離のバラツキが出やすいのでロフトの少ない番手は慎重に選んだほうが良い、という違いはありますけどね。100切りの人には22度以下のロフトは、あまりオススメしていません』という小倉氏だが、ユーティリティ選びにおいては番手選びよりも、重要なことがあると話してくれた。

『必要な番手(ロフト)が明確になったら、自分に合った重量>フレックス>シャフト特性を真剣に悩むべきです』

シャフト

『具体的な重さは、現在使用しているドライバーやFW、アイアンといった他のクラブに依りますが、一般的に多いセッティングに対して純正シャフトが入ったユーティリティは、他のクラブに対して“軽い”のです。軽いと、ミート率が高くない人が強振したら、ほぼミスになります。例えば、アイアンのシャフトが90g台だったら、最低でも80g台のシャフトが入ったユーティリティを選ぶべきです。アイアンに70g以下のカーボンを入れている人は、60g台シャフトのユーティリティでも良い場合がありますが、強振したらまず当たらないでしょう』

意図せずクラブを強振しても、ある程度はミート率をキープできる重さ。そして、FW・アイアンというユーティリティの前後にあるクラブとの重量バランスが考慮された重さ。その重さがわかったら、フレックスとシャフト特性が自身に合っているかを確認する。これが、番手選びよりも重要ということか。

最後に小倉氏は以下のようなアドバイスを残してくれた。
『100切りの人は、大きなミスにならず、そこそこ前に進んでくれる番手のユーティリティなら目的を果たせるはずです。そのためには、ロフトの大きい番手で無理をせず、強振しないこと。そして、90切りの人は、ある程度のミート率は身に付いているはずですから、あとはライの状況判断をしっかりできれば、番手・ロフトで悩む必要はありません。むしろ、色々なライから打つことで、培う判断やミスの傾向の分析などの経験が、その先のスキルにつながるので、積極的に使って良いと思います。また、ユーティリティのカスタムも視野に入れてほしいですね』

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