ハーフ3時間、ランチ1.5時間!? ‟大渋滞ラウンド”は「夢の国」と考えてみよう!
ロマン派ゴルフ作家・篠原嗣典が現場で感じたゴルフエッセイ【毒ゴルフ・薬ゴルフ】第112回
渋滞するコースには行かないという選択もあり
プレー料金が手頃なゴルフコースには、ハイシーズンになるとゴルファーが押し寄せます。休日などはキャンセル待ちが発生するのも珍しくありません。
いわゆる大衆的なコースのほうが、自動車が多い高速道路と同じでコース内渋滞が起きてしまう確率は高いと言えます。
適切なプレー料金で、できるだけ多くのゴルファーにプレーしてもらう、というゴルフコースのコンセプトは、常に両刃の剣なのです。
コース内渋滞するのが嫌だ、という場合の選択肢はいくつもあります。
1. ハイシーズンにゴルフの予定は入れない。
2. コース内渋滞が起きにくいキャディ付きの高額なプレー代のコースに行く。
3. もっと遠方の満員になりにくいゴルフコースに行くようにする。
誰もがコース内渋滞は嫌なのです。事前の選択肢は、それから逃げる方法です。
発想を転換して、誰もが知っている夢の国を参考にしてみるのもありです。
人気のアトラクションは数時間待ちという行列が出来るのは当たり前の光景です。
渋滞を覚悟して、行くしかないのですのですが、行列に並んでいる間に、どんな話をしようか、どのワンハンドグルメを楽しめるか、等々、渋滞を楽しめる工夫をするのも、夢の国の楽しみ方の一つなのだといえます。
ゴルフコース内の渋滞も、ゴルファーとしての腕前を試されていると考えましょう。
そういうときでも盛り上がれる話題を用意するのもありですし、軽めの飲食を用意しておくのもありですし、スマホなどでゴルフ関連のYouTubeなどを一緒に見たりするのもありです。
自分の得意分野を見つけて、渋滞対策を準備をしておくぐらいの心配りは、ゴルフの内だと考えるだけで、ピンチをチャンスにできるわけです。
ゴルフはボールを打つだけのゲームではなく、実に様々な面白さの枝葉が広がっているゲームです。
大きなマイナス要素であるコース内渋滞を楽しむのは、アンダーパーでプレーするよりもむずかしいかもしれません。だからこそ、挑戦する意味があるのです。
まずは、自分らしい準備をすることからスタートです。

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篠原嗣典
ロマン派ゴルフ作家。1965年生まれ。東京都文京区生まれ。板橋区在住。中一でコースデビュー、以後、競技ゴルフと命懸けの恋愛に明け暮れる青春を過ごして、ゴルフショップのバイヤー、広告代理店を経て、2000年にメルマガ【Golf Planet】を発行し、ゴルフエッセイストとしてデビュー。試打インプレッションなどでも活躍中。日本ゴルフジャーナリスト協会会員。