ハァ…ため息すらハラスメントになる時代。ゴルフ練習場でのマナーについて改めて考えてみよう
知っていると得するルール&マナー
ゴルフはマナーのスポーツといわれますが、それはゴルフ練習場でも同じです。コースほどは厳しくないにしても、みんなが気持ち良く練習できるように、それぞれが守らなければいけないマナーがあります。目に余る行動や迷惑行為を繰り返すと、“出禁”になることもあるとか。アナタはちゃんと守っていますか?
大声でも会話するのはもちろん、独り言も控えよう
ゴルフ練習場でやってはいけないマナー違反がいくつかありますが、まずはクレームの対象になる行為から。
●大声を出す
ゴルフ仲間と一緒に練習場に行くと、スイング談義が始まるもの。小声でしゃべっている分にはいいのですが、白熱するとついつい大声になってしまうこともあります。コースでは、人が打つとき静かにするのが当たり前ですが、練習場でも大声を出さないというのが常識です。
また、最近は携帯電話で話をしている人を見かけますが、これも迷惑行為のひとつ。「外だから」ということで声も大きくなりがちです。携帯電話はマナーモードにして、会話は練習が終わってからか、施設外でするようしましょう。
●独り言
よくブツブツいいながら練習をしている人もいますが、前後の打席の人にはそれが気になることも。できる限り独り言も抑えた方がいいでしょう。
●マットを叩く
ダフってマットを叩いてしまうのは問題ありませんが、ミスをしたときにクラブをマットに叩きつける行為は止めましょう。思った以上に音がするし、2階席の場合は1階で練習しているが「何事?」と思うこともあるので注意が必要です。
●打席の前に出る
チョロして前に転がったボールを取りに行くなんてこともやってしまいがちですが、横の打席で練習をしている人からしてみれば、突然視界に人が入ってくるのでかなり迷惑になります。
もちろんこの行為は、本人にとっても危険です。もし、クラブが滑って飛んでいってしまった場合などは、すぐにフロントに伝えましょう。
●写真や動画を撮影する
写真や動画を撮影するのは自由ですが、気をつけなければいけないのは他の人の映り込み。「映りたくない」という人も多いので、スマホやカメラのセッティングには十分注意しましょう。
●他の人のスイングを凝視する
知っている人ならいざ知らず、知らない人に見つめられるとあまりいい気はしませんよね。「上手いなあ」と思って見ていても、その人がどう感じているかは分かりません。チラ見はいいですが、凝視は止めましょう。
●キャディバッグを指定外の所に置く
たいていの練習場では、キャディバッグの置き場というのが決まっています。それ以外の所に置くと、通行の邪魔になったりすることもあるので、必ずし指定の場所に置くようにしましょう。
●通路で素振りをする
練習終了後に、時々通路でスイングのチェックをしている人を見かけますが、これもNG。ゴルフクラブは凶器にもなり得るもの。ビュンビュン振っていなくても、打席以外で手にしているだけで、他の人にとっては脅威となるので気をつけてください。
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人としての常識も守るべき
他人に迷惑はかからないものの、ゴルファーとしては恥ずべき行為になるものもいくつかあります。けっこうやっている人がいるので、自らの行動をチェックしてください。
●練習後、後片付けをせずに打席を後にする
練習が終わったら、次に利用する人のために後片付けをするというのは、ゴルファーというよりも人としての常識です。ゴミを捨てる、おしぼりは使用済みのカゴに入れる、使用したボールカゴは元の所に戻すなどをしてから打席を離れましょう。
●おしぼりでクラブやシューズを拭く
基本的におしぼりというのは、顔や手を拭くためのもの。それでクラブやシューズを拭くのは持ってほかです。これも人としての常識なので絶対に止めましょう。
なお、ゴルフを始めたばかりの人は、服装のこと(ドレスコード)を気にする人も多いようですが、これに関しては、コースほど厳しくありません。それどころか、ウェアもシューズもかなり自由です。
短パン、Tシャツで練習をしている人もいれば、仕事で着ていた作業着でひたすらボールを打っている人もいます。
ただし、大勢の人がいるところなので、人に不快感を与えるような服装は控えた方がいいでしょう。
練習場でのマナーに関しては、「自分がされたら嫌なこと」を基準に考えるといいかもしれません。とにかく、他の人の練習の邪魔にならないようにすることが大事です。
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真鍋雅彦
1957年、大阪生まれ。日本大学芸術学部卒業後、ベースボール・マガジン社に入社。1986年に退社し、フリーライターとしてナンバー、週刊ベースボール、ラグビーマガジン、近代柔道などで執筆。
ゴルフは、1986年からALBAのライターとして制作に関わり、その後、週刊パーゴルフ、週刊ゴルフダイジェストなどでも執筆。現在はゴルフ雑誌、新聞などで記事を執筆するほか、ゴルフ書籍の制作にも携わっている。