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ゴルフ場で突然の雷、どうすればいい? ピカッと光っても慌てない雷対策

2024/09/04 ゴルフサプリ編集部 真鍋雅彦

雷

夏は雷の季節。特に高いところにあったり、高い木が多く、しかも逃げ場が少ないゴルフ場は、街中よりも人への落雷が圧倒的に多いようです。突然の落雷を避けることはできませんが、やってきた場合の対処法を講じておくことは大事。今回は、最低限覚えておきたい“雷対策”を紹介します。

雷はゴルフ場がお好き?

夏に多い雷。特に今年のような残暑が厳しい年は、9月になっても暑さ対策とともに、雷対策もしておくことが大事です。
さて、「ゴルフ場は落雷が多い」という話しを聞いたことがある人も多いと思いますが、なぜ多いかご存じですか?

その理由は、雷は高いところに落ちやすいから。高いところにあって、しかも樹木が多い山岳コースや林間コースはとても危険だということです。
それならば、河川敷に代表されるような平地は安全かというと、そうでもありません。というのも、高いものがない分、人に落ちやすくなるからです。

基本的に、鉄筋コンクリート建築や自動車、バス、列車の内部は比較的安全です。また、木造建築の内部も、電気器具や天井・壁から離れていれば、それほど心配はいりません。その一方で、ゴルフ場は危険がいっぱいということなのです。

だからといって、「今日は雷が落ちそうだから、プレーは中止にしよう」なんてことにはなりませんよね。大雨ならいざ知らず、プレーをしていたら、突然、雨が降り出し、空が光ってゴロゴロ聞こえてきたというパターンが多いものです。

小学生のときに習ったように、音の速度は毎秒340mなので、「ピカッ」から「ゴロゴロ」までの時間を測れば、どの程度離れているかが分かるのですが、例えその時間が長くても危険です。なぜなら、雷音が聞こえるのは10キロ圏内で、落雷が落ちる範囲は10〜14キロだから。つまり、「3~4キロ先だな」と思った瞬間に被害に遭う危険もあるということです。

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避雷小屋が近くにないときは、しゃがんで両カカトを地面に付ける

さて問題は、ゴルフ場で雷に遭遇したときの対処法です。

ベストは、最も近い避雷小屋へ駆け込むことです。雷の怖さを知っているゴルフ場では、ほとんどのコースで2、3ホールに1つ、避雷小屋が設置されています。初めてプレーするゴルフ場の場合、「今日は危なそうだな」というときは、あらかじめ避雷小屋がどこにあるかを確認しておきましょう。

そのとき、ゴルフクラブはすぐに手から離すこと。逃げるときもそうですが、避雷小屋にいても人に通電する可能性があるからです。
なお、避雷小屋の中では、できるだけ真ん中にかたまるようにしましょう。また、茶屋なども含め、軒下は落雷対策にならないので注意してください。

避雷小屋が近くにない場合は、バンカーに逃げ込みましょう。周りの地形より低くなっているバンカーは、落雷の可能性が低くなるからです。
もちろんこのときも、クラブは持たないように。「ピカッ」でも「ゴロゴロ」でもその気配を感じたら、すぐにクラブは放り投げてください。
また、バンカー内などコースで雷が遠ざかるのを待つしかないときは、次の体勢を取りましょう。

・頭をなるべく低くしてしゃがむ
・両手で耳をふさぐ
・両足を閉じてヒザは地面につけないようにして、両足カカトをベタッと付ける

特に両足カカトを地面に付けるのは大事で、こうしておけば、地面から足に電流が流れても、片方の足から片方の足へ逃げていく確率が高くなり、身体全体に流れないですむからです。

それに対し、絶対にやってはいけないのは、木の近くに避難すること。何度も言っているように、雷は高い所に落ちる性質があるので、高い木には落ちやすく、木の下にいる人も感電しやすくなります。少なくとも木からは4m前後離れるようにしましょう。

また、乗用カートにも乗らないように。自動車に落ちた雷はそのまま地面に流れますが、乗用カートは表面が強化プラスチックのうえ、人体が露出しているので、乗用カートに落ちた雷は通電性のいい人体を経由しようとするからです。

雷は命をも奪う危険なものです。「オレは大丈夫」などと思わないで、安全を考えた行動を取りましょう。

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真鍋雅彦

真鍋雅彦
1957年、大阪生まれ。日本大学芸術学部卒業後、ベースボール・マガジン社に入社。1986年に退社し、フリーライターとしてナンバー、週刊ベースボール、ラグビーマガジン、近代柔道などで執筆。
ゴルフは、1986年からALBAのライターとして制作に関わり、その後、週刊パーゴルフ、週刊ゴルフダイジェストなどでも執筆。現在はゴルフ雑誌、新聞などで記事を執筆するほか、ゴルフ書籍の制作にも携わっている。