【ドライバーのボール位置=左カカト延長線上】はプロならOKだけどアマチュアには当てはまらない!?
吉本巧のゴルフギア教室 第38回
申し遅れましたが、ボール位置の基準は体の中心です。左右センターの場合、体の中心の下にボールがくるということです。アマチュアの方はボールを左に置きすぎることが多いですが、これはスタンス幅に対して左にするからです。これだとスタンス幅が狭い人は、ボール位置を左にした場合にクラブが届かなくなってチョロします。長い番手ほどそうなるので、心あたりがあったら直してください。
ボールが左に寄りすぎるのはプロをお手本にしている、あるいはドライバーのボール位置を基準にして、そこから徐々に右に寄せてくるからです。そもそも、ドライバーのボール位置=左カカト延長線上もプロのケース。アマチュアの方が真似しても当たりません。左右のボール位置をまとめると、体の中心を基準に、行っても左足内側正面までの範囲に収めるということになります。
また、アイアンのタイプによってもボール位置が変わります。デカヘッドの飛び系アイアンだと、許容範囲が広くなるので左過ぎなければ大丈夫でしょう。
次に前後のボール位置ですが、こちらは自分とクラブの位置関係の問題なので、アドレスする時に足の位置から決めてはいけません。ボールとツマ先の距離を測っている人がいますが意味なし。その時はよくても未来永劫いいわけではありません。
ということで、動かせないボールに対して、足の位置は最後に決まるのが理想です。プロはまずヘッドをボールに合わせ、シャフト、グリップ位置、肩、腰と決めていき、最後に足の位置が決まります。このようにしてアドレスすれば傾斜などのライでも対応できます。
アマチュアゴルファーは足から入るから上手くいかない。構えた時にモゾモゾして居心地悪そうな人は、だいたい足から入っています。ボールに近いような気がして気持ち悪く感じることがあれば、アドレスの入り方を変えた方がいいでしょう。いずれにしても、ラウンドしていると不安でボールに近づく傾向があります。正しい入り方ができると、いつもよりボールとの距離が遠く感じるかもしれませんが、それでOKです。
吉本巧
よしもと・たくみ ゴルフ修行のため14歳から単身渡米。南フロリダ大在学中は全米を転戦するなど11年間にわたって選手とコーチを経験したのち、日米の20年の経験から吉本理論を構築。プロやアマチュアのスイングコーチをはじめ、フィジカルトレーナー、プロツアーキャディー、メンタルコーチング、クラブフィッティングアドバイザーなども務める。現在は東京・表参道の「表参道ゴルフアカデミー」で指導中。「吉本巧のYouTubeゴルフ大学」も人気。
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