練習場でできることがコースでできないのは当たり前。練習打席とゴルフ場は別モノと考えよう
スコア80台でラウンドするためのゴルフ学|メンタル&マネジメント VOL.71 メンタル編
コースプレーでは自分の思いどおりにいかないものだが、どうしてだろうか。マネジメントのミス? 練習法の間違い?一度、自問自答してみるといい。
ゴルフトゥデイ本誌631号/68〜69ページより
取材・構成・文/三代 崇 イラスト/北山公司
「練習場はいいけれどコースではダメ。コレって練習法を間違えている?」
A.「1球ずつクラブを替えて打つなどラウンド想定の練習を積みましょう!」
段階を踏んでできることを増やしていこう
「練習場はいいけれどコースではダメ。コレって練習法を間違えている?」
このご質問に対してはいろいろな回答があるでしょうけれど、私が思うには練習にも段階があるということです。練習場でできるようになったことをコースで試してみる。最初はまったくできない。それがコースでも少しできるようになった。コースでかなりできるようになった。そんな具合に段階を踏んで上達していくものです。
練習場で簡単に打てるショットもありますよね。たとえば何球か打っていればPWで30ヤードをコロがせるようになるでしょう。でもそれは練習場の30ヤードにすぎないわけです。コースに出たらドライバーを打ってアイアンを打って、その次のアプローチで練習場のように30ヤードを距離感ピッタリ打てるかといったら、90切りが目標のゴルファーでもかなり難しいはずです。さらにグリーン周りに傾斜地もありますし、ピンの位置が手前だったり奥だったりで状況は千差万別です。
極論すれば、練習場でできることがコースでできないのは当たり前なのです。そこからショットの精度を上げて、コースでも精度を上げて少しずつ上手くなっていく。その辺をちゃんと理解すれば練習の仕方も変わるはずです。1球ずつクラブを替えて打つとか、コースプレーを想定してドライバー、5W、PWの30ヤードを順に打つとか。1球ずつ目標を変えて打ったり、マットと違う向きに打ったりするのも効果的です。
実戦に即した練習を多く積んでいくことで、コースでもナイスショットが打てる回数が自然に増えてきます。ゴルファーが成長していくのは遠い道のりでもありますが、練習の仕方で遠回りしなくて済み、自分のレベルなりに右肩上がりに上達してくるはずです。ドライバー中心の練習をしているうちはいつまでたっても平行線のままか、大叩きクセが抜けきらないことになります。自分の練習法をもう一度見直して、コースで結果を出せるような練習メニューに取り組みましょう。
北野正之(きたの・まさゆき)
1966年5月18日生まれ。93年プロ入り。松原ゴルフガーデン(埼玉県草加市)やサザンヤードCC(茨城県水戸市)などで多くのアマチュアをレッスン。
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