ピンを狙うだけがゴルフではないと肝に銘じよう
私はこれまでに小山内護プロや平塚哲二プロをはじめ、近年では片岡大育プロの帯同キャディとして豊富な経験と学びを積ませて頂きました。ツアープロをサポートしつつコースマネジメントの奥深さを知ることもでき、感謝の念に絶えません。
こうして改めて振り返ってみると、マネジメントの極意とは「リスクマネジメント」に尽きると思うのです。どんな場面でも最初に絶対に打ってはいけないエリアを把握し、自分の力量に応じてセーフティなエリアにターゲットを設定するということです。たとえばピンの位置が左側でグリーンのすぐ左にアゴの深いバンカーや崖があったとします。ピンを狙いに行った結果、グリーンの左に外してしまうと大トラブルになるのは目に見えていますよね。プロたちはショット能力が高いので基本的にはピンをデッドに攻めますが、ボールがつかまりすぎて左に行く不安があるときや、「今日は調子があまり良くないな」と思った日などはピンを無理には狙いません。この思考は80台を目指しているゴルファーの皆さんもぜひとも学んでください。
ピンを狙うのがリスキーな状況こそセーフティな作戦を立てよう
いいスコアを出すにはピンを狙ってナイスショットを多く打たないといけないと考えているとしたら、その思考は捨てましょう。ピンの位置よりも、まずグリーン周りの状況をよく確認する。ピンに直接打つとどんなリスクがあるのか。自分のミスの傾向やクセからどんな結果が予測できるか。それらをトータルで考えると、ミスしても安全なエリアが見えてきます。
あなたがピンをいつも狙うタイプなら、あえてピンを狙わないゴルフを一度経験してみてください。あるいはグリーンに乗せないでアプローチしやすいエリアを狙うのもいいでしょう。
某大学のゴルフ部は普段の練習でパーオン禁止のゲームも取り入れているそうで、マネジメントのスキルとスコアの大幅アップに役立ったという話を耳にしました。素晴らしいと思いませんか。
片岡大育プロとのひとコマ。いい思い出ばかりです。
伊能恵子(いのう・けいこ)
千葉県出身。男女ツアープロをサポートするプロキャディの第一人者。現在は主に片岡大育のキャディをつとめる一方、リンパセラピストとしても活躍中。




