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80切りを目指すには絶対的な距離感が不可欠! ラウンド前の練習グリーンでロングパットを練習しよう

吉本巧のゴルフギア教室 第44回

2025/01/11 ゴルフサプリ編集部

80切りを目指すには絶対的な距離感が不可欠! ラウンド前の練習グリーンでロングパットを練習しよう

目指す目標は高いほうがゴルフをもっと楽しめるかもしれません。そこで、今回は80切り! 70台スコアを出すために必要な要素についてのお話です。ズバリ、80切りにはしっかりとしたパットの距離感を身に付けることが重要。その理由と方法を吉本巧が解説します。

パットは全て自分の距離感を前提に打てるようにならないといけない

80台のスコアが出るようになれば、いよいよ目指すのは70台、シングルの領域です。このコラムではこれまで、100切りはスイングの再現性、90切りはボギーで上がれるアプローチが必要だと説いてきましたが、85以下から80切りを目指すとなると、さらに必要なものがあります。ズバリ、パットの距離感です。

このレベルのアマチュアゴルファーには、すでにパットの距離感が備わっていると思われがちですが、プロの目から見ると甘い。基本2パットで上がれることが多くなってもロングパットで3パットする方がたくさんいます。そうなるのは、まだ絶対的な距離感が備わっていないからです。

では絶対的な距離感とは何か? 例えば、ほとんどのアマチュアゴルファーはパットのラインを読む時に切れ方を見ます。「カップ2個分切れるフックライン」といった具合ですが、仮に他のプレーヤーがそう読んでカップインした場合、あなたが同じようにカップ2個分右を狙っても入らないのが普通。プレーヤーによって距離感が違うからです。

この場合、他の人と同じ狙い目で打ってカップインする人は、自分の距離感を持ち合わせていない可能性が高いと言えます。自分の距離感で入れたのではなく、人の真似をして入れているからです。入ればいいと言えばそれまでですが、お手本あってのカップインは、その場限りで後が続きません。パットは全て自分の距離感を前提に打てるようにならないといけない。その距離感が絶対的な距離感です。

「そんなの当たり前じゃん」と思うかもしれませんが、どうでしょう。「前のホールはショートしたから次のホールは強めに打とう」とか「弱いと切れるから強く打たなきゃ」とかやっていませんか?

これではいつまで経っても絶対的な距離感は得られません。それはいわば、場面や状況に合わせて行き当たりばったりで打っているだけ。このようなパットはカップインしない限り納得したパットになりません。これに対し、プロは読み通りでタッチが合っていれば外れても納得します。やるべきことは全てでき結果だからです。

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みなさんにもプロのような絶対的な距離感を身につけてほしいですが、それにはロングパットの練習が必要です。となると、なかなか練習環境がありませんが、必ずやっていただきたいのはコースに行ったら必ずロングパットを練習すること。10分でも5分でもいいので、いつもよりちょっと早くコースに行き20ヤードなり、30ヤードなりの距離を1回でも多く打ちましょう。カップを狙わなくても構いません。

家でやるなら、ボールを止める練習がおすすめです。カーペットでもフローリングでもいいので、目標のギリギリ手前でボールを止める。止めることで感性が養われ距離感が身につきます。この場合、長い距離でなくてもOKです。

絶対的な距離感を決める要素は2つ。振り幅とインパクトスピードです。振り幅が大きくインパクトスピードが速ければたくさん転がり、小さく遅ければ転がりません。振り幅が大きくても芯を外せば転がらず、小さくても素早くカツンと打てば転がります。いずれにしても2つの要素の掛け算で決まりますから、自分に合った距離感の出し方を見つけてください。

ただ、2つの要素が常に変わってしまうと学習しづらいので、インパクトスピードは固定した方がいいと思います。いわゆるテンポです。テンポが一定になると振り幅で距離をコントロールできるのでわかりやすい。スマホにメトロノームアプリをインストールして自分に合ってテンポを見つけ、それに合わせてストロークするのはプロもやっている定番の練習です。

ちょっとわかりづらい話になったかもしれませんが、要は自分独自のパットの距離感を身につけることが80切りの条件ということ。最終的には感性に頼ることになると思いますが、とりあえずはマニュアル的に覚えてもいいでしょう。どんな状況でもブレない距離感が手に入れば迷うことはありません。こうしてパットが流れを作り、流れに乗ってプレーできるようになるのです。

吉本巧

吉本巧
よしもと・たくみ ゴルフ修行のため14歳から単身渡米。南フロリダ大在学中は全米を転戦するなど11年間にわたって選手とコーチを経験したのち、日米の20年の経験から吉本理論を構築。プロやアマチュアのスイングコーチをはじめ、フィジカルトレーナー、プロツアーキャディー、メンタルコーチング、クラブフィッティングアドバイザーなども務める。現在は東京・表参道の「表参道ゴルフアカデミー」で指導中。「吉本巧のYouTubeゴルフ大学」も人気。

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