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アプローチショットを打つ、その前に! グリーンの一番高い場所と一番低い場所はどこかを見て!
スコア80台でラウンドするためのゴルフ学|メンタル&マネジメント Season2 VOL.02 マネジメント編

ゴルフには決まりきったようなセオリーが多いが、状況次第でそれが当てはまらないケースもある。頭を柔軟にしてコース攻略を練りつつ、心のインターバルを上手にコントロールしよう。
ゴルフトゥデイ本誌634号/104〜105ページより
取材・構成・文/三代 崇 イラスト/庄司 猛
グリーンに上がる前に一番高い所と低い所を見つける!
今のグリーンは手前から上りとは限らない
皆さんもよくご存知のように日本のコースのグリーンは、奥から手前にかけて下っている受けグリーンを多く見ます。グリーンの手前から攻めるのがコース攻略のセオリーと言われるのは、できるだけ上りのアプローチやパットを残すほうがスコアはまとまりやすいからです。ところが「手前から攻める」というコース攻略の基本知識が、今ではあまり当てはまらなくなってきました。私のプロキャディ歴は今年で29年目ですが、時代の流れでトーナメントコースの特徴がかなり変貌しました。つまり受けグリーンばかりではないということです。
プロたちは練習ラウンドで各ホールのグリーンの傾斜を必ずチェックし、メモします。グリーンのどこからが上りなのか。グリーンのどこに乗ったらどんなラインが残るのか。昔と比べてグリーンが大きいコースが増えましたし、手前から奥にかけて下っていることもあれば右傾きや左傾きだってあります。手前から攻めるよりも奥側や右側、左側から攻めるほうがスコアはまとまりやすいケースが多々あるのです。

グリーンを外したときのアプローチもパットも上りのラインを残すことがスコアメイクの鉄則だ
アマチュアの方々は初めてプレーするコースのグリーンのデータが少ないから、傾斜の状況を把握しにくいでしょう。それでしたらグリーンに上がる前から遠めに眺めて、一番高い場所と一番低い場所の2つを先に見つけておくといいと思います。グリーンのどこからが上りかで、攻略プランがまるで違ってきます。手前ではなくて右に打とうとか、手前からよりも奥からのほうがやさしそうだから大きめに打とうなど、狙いどころが変わるのです。グリーンを外したときのアプローチもそうですし、パットも含めてなるべく上りのラインを残しておくのが有利なのは昔も今も一緒です。
上りならしっかりとヒットしやすく、距離感を合わせやすい。何でもかんでもグリーンの手前からにこだわると、難しい下りのラインが残ってしまう場面が出てきます。18ホールを終えたとき、それが結果的にスコアの差となって表れやすいのです。

清水重憲(しみず・しげのり)
1974年生まれ、大阪府出身。97年にプロキャディとなり、谷口徹、上田桃子、イ・ボミらの賞金王、賞金女王獲得に貢献するなど第一人者として活躍。プロキャディ最多の通算40勝を誇る。

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