半端な距離を打ち分けるウェッジワークをチャート化してみた
前回お話しした半端な距離の対処法についてですが、特にウェッジを使った場合のスイングと飛距離の関係について、すなわちロフト何度のウェッジでどう打ったらどれくらい飛ぶのか? とのお問い合わせをいただきました。
そこで今回は具体的な例を紹介したいと思います。と言っても、すべてをくまなくお伝えするのは無理なので、該当者が多いと思われるヘッドスピード40~42m/sのゴルファーが、ロフト50度、54度、58度のウェッジ3本体制をとった場合を例にとります。
まずは以下のチャートをご覧ください。ウェッジ別にスイングの大きさと飛距離の関係の目安をまとめたものです。スイングの大きさについては各番手で現実的な範囲までを示しました。なお、最前からお伝えしている通り、ウェッジのフルショット(100%)はアイアンのフルショットと違い、気持ちよく振れる範囲での最大振り幅をイメージしています。
下の2つの表の中で赤字で示しているのは、半端な距離に対応するためのクラブセレクトの一例です。85~80ヤードは50度、75~70ヤードは54度、65~55ヤードは58度、50~25ヤードは54度、それ以下は主に58度を使用するという意味です。
理論的にはどの番手も100%から25%程度でスイングできますが、振り幅が小さすぎるとかえって難しくなったり、ロフトによって弾道も変わります。
例えば50度の弾道は低めで止まりづらくなるので、ターゲットが近くなるほどロフトのあるものを使った方がいい。そういったことを考慮した上での使い分けになっています。
あくまで一例ですので、この通りにしなくても構いません。65~25ヤードは3本どれもが使えますし、25ヤード以下は54度でも58度でもイケますから、どんな球で寄せたいか、あるいはボールのライなどによってベストな番手を選べばいいのです。
また、スイングの大きさをこれほど細かく区切らなくても構いません。下のチャートのように、各番手で100%と50%のスイングができれば85~15ヤード前後の距離を打つことができます。間の距離はイメージが出やすい番手で埋めていけばいいのです。
いずれにせよ実戦で使えるようにするには練習が必要ですが、フルスイングと半分のスイングだけモノにしてからの方が、効率よく半端な距離を打ち分けられるようになるかもしれません。さらに、ここに挙げた距離でもそうでなくても、正確に打てる距離が手に入れば、その距離を残すマネジメントも可能になります。
吉本巧
よしもと・たくみ ゴルフ修行のため14歳から単身渡米。南フロリダ大在学中は全米を転戦するなど11年間にわたって選手とコーチを経験したのち、日米の20年の経験から吉本理論を構築。プロやアマチュアのスイングコーチをはじめ、フィジカルトレーナー、プロツアーキャディー、メンタルコーチング、クラブフィッティングアドバイザーなども務める。現在は東京・中央区日本橋浜町の「吉本巧ゴルフアカデミー」で指導中。「吉本巧のYouTubeゴルフ大学」も人気。




