コースだとどう構えたらいいかわらかない!? どこでもスクエアに構えられるように目印を作ろう
ドライバーが飛ばないゴルファーのクセを小池正次が一発解消! VOL.5

飛距離優先型のレッスンで人気の小池正次があなたの悪癖を一刀両断し、「飛ばし屋に変身」のお手伝いをしてくれるシリーズ。第5回は練習場ではスクエアに構えられるのに、コースに出るとチグハグになってしまうクセの簡単解決法をレクチャーする。「遠くの目標ばかり見ると方向感覚が狂いやすいんです」と小池。じゃ、どうすればいい?
構成/三代 崇 写真/相田克己 協力/丸山ゴルフセンター
スクエアに構えるにはボールの近くにもう一つの目標を決めておくのがコツ!
スライサーの人はフェアウェイに対して平行に立つ感じで構えるのもいい
練習場ではマットの向きが方向を示してくれるので、マットと平行に立って構えればナイスショットが打てる確率が上がります。違和感なく構えられるから気持ちよく振り抜けるわけです。
ところがコースに出ると練習場のマットのような方向を示す物がありませんし、ホールの状況によっても方向感覚が惑わされやすい。OBや池、バンカーなどが目に入ってプレッシャーを背負うことになり、どこを向いていいかわからなくなってしまうのです。
基本的にスライサーの人はティーイングエリアの右端寄りからフェアウェイの左サイドを狙うのがベターといえます。フェアウェイの対角線なりに打つことでフェアウェイの幅が広く使えますし、右サイドがOBでも安心です。
ところがこれは机上の計算での話であって、必ずしも正解とは限りません。フェアウェイに対して斜に構えることになり、違和感が生じやすい面もあるからです。左を向くことでカラダが早く開きやすく、アウトサイドインのカット軌道が余計きつくなって結果は右OBというケースも案外多いのです。

練習場でもマットの向きと違う方向を狙って打つ練習を多く積んでいる人ならフェアウェイに対して斜に構えてもそれほど違和感はないでしょう。でも普段からマットの向きのままで打っている人は練習場のようにフェアウェイに対してできるだけ平行に立って構えるのがオススメです。
ティーイングエリアの左端寄りで立ち、フェアウェイの左端を狙って打つのです。そうすれば目標感覚のズレが生じにくいですし、練習場と同じ感覚でスイングしやすくなります。
それなりにフェアウェイの幅が広く使えるので、20~30ヤード右にスライスしてもフェアウェイの右端近くか右ラフで止まってくれます。

練習場のように違和感のないアドレスを作る練習を積むことが一番大事
ナイスショットの確率を高めるには、自分が打ちたい方向とカラダの向きを一致させることがとても重要です。目標に対してスクエアに構えたつもりでもカラダの向きがチグハグになってしまうのは遠くの目標ばかり見て方向感覚が幻惑されるからです。
アドレスして左肩越しに200ヤード先のフェアウェイを見るとカラダが左を向いているような目の錯覚が生じやすく、カラダを目標の右に向けてしまうことになる。だけど意識はフェアウェイにあるから肩をその方向に向けようとして肩とスタンスの向きが揃わないのです。


狙った目標に対してスクエアに構えるには、ボールの真後ろから目標を見てボールと目標を結ぶターゲットラインを必ずイメージしましょう。そしてボールの近くのターゲットライン上に何か目印を見つけておくこと。目印は1メートル先くらいがいいでしょう。この目印はボウリングでいうスパットで、ボールの近くにも目標を設定しておくとスクエアに構えやすくなります。



アドレスを作るときは最初にフェース面をスパットに真っすぐ合わせて、それからスタンスの位置とグリップを決めましょう。目の前のターゲットラインに対して平行に構えればもう安心です。
遠くの目標を何度も見てモジモジしているとカラダの向きに誤差が生じやすいですから、構えたらすぐスイングをスタートすることを習慣づけましょう。スイングを安定させる練習も大事ですが、アドレスを安定させる練習はそれ以上に重要です。3~5球のうちの1球はコースに出たときと同じように、ボールの真後ろから目標を見る手順に沿ってアドレスを丁寧に作りましょう。


小池正次
こいけ・しょうじ
1966年12月28日生まれ、北海道出身。JPDA(日本プロドラコン協会)ツアープロ。ドラコン公式記録は370ヤード。2020年からYouTube『ゴルフ飛ばしてなんぼ!』を配信開始し、現在フォロワーは22万人を超える。関東と北海道を拠点に多くのアマチュアをレッスンしている。親切で分かりやすい指導法で人気。2024年5月、丸山ゴルフセンター(千葉県船橋市)にゴルフスタジオ『ゴルフ飛ばしてなんぼ!』をオープン。

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