「トラックマン」「GC4」「スカイトラック」、ローンチモニターの活用法が知りたい!
では、続いて、その中の数値で何を注目して、どう対処していったらよいかのお話に移らせていただきます。
上記しましたように、ローンチモニターの最初の目的は、ナイスショット時の数値の確認です。つまり、この裏を返すと、ナイスショットすればたいがいの人が、世間で言われている理想の数値に近いデータになる、ということなんです!
ご自身のなかでのナイスショットをしたのに数値が良くない、というのは、それは大まかに言えば、クラブスペックが合っていないということになっていきます。
その判定方法をしっかりと持っていれば、クラブ選びが絞れていきますので、その方法を述べていきましょう。
では、皆さんの考えるナイスショットというのは、どんなショットでしょう? おそらく、ヘッドの芯でボールを捉えた感触で、心地よいインパクトを迎えた時でしょう。
はい。それで大丈夫です!
つまりは、ちゃんとボールを捉えられた!ということが重要になってきます。
その結果を数値で表してくれるのが、ローンチモニターの役割です。
上記しましたように、それでもシミュレーションの結果が飛んでいない! という方もいらっしゃると思うのですが、まずは、このナイスショットができたかどうかの判定を気にしてください。
その際に、見て欲しいのが、ボール初速です。
ボールをきちんと捉えられた時、初めて、この値が最大値になります。
この辺りは如実に表れて、ちょっとでもとらえ方が悪いと、数値が落ちます。
ヘッドスピードが変われば、それも変わるのでは?ということを言う方がいらっしゃいますが、そこが実は注意点の一つ目になります。これは後ほど書かせていただきますね!
続いて、これをクラブ側の数値で考えてみると、何がナイスショットの時とナイスショットではない時の差なのかがわかります。
上記しましたように、これは計測器による差が大きいので、Aという機械でこうだったからといって、Bという機械でこうなってほしいという風には考えない方が良いです。
あくまでも相対比較として、いつも使っている機械の中で、どのように数値が変わったか? を把握していくのが良いでしょう。
その中で、最も影響するのがやはり打点でしょう。
打点による影響は非常に大きいと考えてください。
打点がとれないローンチモニターの場合は、音や感触から判断をしていきましょう。
芯に当たった時の感触を知っていくというのも、練習の一つの大切な要因です。
もし、ヘッドの軌道やインパクト時のフェースの向きなどがわかる計測器でしたら、それも確認していきましょう。
ですが、改善するために使用するのはレッスンに任せるとして、どうして、スライス回転になったのか?フック回転になったのか?バックスピンが多かったのか?少なかったのか?を知ることは必要です。
フェースとヘッド軌道の関係性による球筋の変化。
それから、ダイナミックロフトとアタックアングルの関係性からのバックスピン量の変化というのを理解するには良いと思います。
この軌道やフェース向きというのがわかるようになったのは良いのですが、この一瞬の動きやデータを見ただけで、それを変化させるのは容易ではありません。
なぜはら、本当に短い時間での現象をとらえているので、そこだけを変えることが不可能だからです。
上記しましたように、ラウンチモニターはインパクトの前後の身を捉えているので、スイング全体から見れば、ごくごく一部のデータになります。
ということは、ラウンチモニター上のクラブのデータを変更するためには、その現象が起こっているインパクト前後よりもずーっと前のスイングの状態から変更していかないと変わらない、ということになります。
例えば、アタックアングルを1度上からにしたい、と考えたら、厳密に言えば、アドレスから変えて行かないと難しいことだと考えていただけると嬉しいです。
<続く>
ダグ・三瓶(だぐ・みかめ) ブリヂストンスポーツ、アクシネット ジャパン インクと日米2つの大手メーカーに所属。その中でクラブ開発、ツアー担当、マーケティング、フィッティングなどを担当。ツアーレップ時代にはあのボブ・ボーケイ氏に日本で唯一の弟子と認められていた。現在、フリーとなり迷い多きアマチュアゴルファーにアドバイスを送ってくれることとなった。
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