町島久晴がレクチャーする90を切るための賢いコースマネジメント・Vol.17

思考をちょっと変えればミスが減る!スコアもまとまる!

2020/07/10 ゴルフサプリ編集部



ティショットを曲げて林の中に打ち込んでしまった。こんなときは第2打の考え方次第でスコアの結果が大きく変わる。「ここでティショットのミスを取り返そうとする人が多いけど、そんな思考が大叩きを招きやすいのです」と町島久晴プロは言う。林から確実に出し、スコアのロスを最小限に食い止めるコツを教えてもらおう。

ドライバーショットでボールを大きく曲げてしまい、無情にも林の中へ。「あ〜、やっちゃった」とぼやきながらセカンド地点に行ってみると、その場所からグリーンが少しだけ見えます。でもグリーンの方向に打つには、ボールの先20ヤード地点の2本の木が障害となり、うまく通り抜けるのは困難な状況です。こんな場面で、あなたはどうしますか?

グリーンが見えているのならイチかバチか狙ってやろう。そう考えたとしたら、スコアを大きくロスしてしまう可能性大です。ショットの調子がいい日は90台の前半が出るけど、調子が良くない日は100を軽くオーバーという人はこうしたギャンブルショットに走ってしまうからです。
 
ティショットを林に打ち込んでしまうと、1打を損したような気分になるかもしれません。でも、そこで挽回しようとして強攻策に走ってしまうとボールが前方の木に当たって跳ね返ったり、林のさらに深い場所まで飛んだりして、大叩きにつながりやすいのです。

ここはパーをきっぱりと諦めましょう。パーは無理でもボギーを取れる可能性はまだ残されています。スペースが広くなっている場所からフェアウェイに戻して3打目につなげる安全策が正解です。林に打ち込んでしまった代償として、「1打を払ってプレーを続行する」という考え方です。OBとは違い、「1ペナと同じ」と思えばいいのです。

3打目をフェアウェイから打てればグリーンオンのチャンスが残されていますし、ボギーで上がれる確率も高くなります。うまくいけばパーセーブの可能性だってあります。林からの脱出では確率の低い攻略を選択するのは避けるべきです。1歩引いて攻めることを覚えれば、スコアのロスを最小限に食い止められるはずです。