1. TOP メニュー
  2. スコアに効く
  3. コースマネージメント
  4. 町島久晴がレクチャーする90を切るための賢いコースマネジメント・Vol.2

町島久晴がレクチャーする90を切るための賢いコースマネジメント・Vol.2

思考をちょっと変えればミスが減る!スコアもまとまる!

2020/04/16 ゴルフサプリ編集部

ティショットの方向安定は、コースマネジメントの絶対条件。ところが自分では目標に対して正しく構えているつもりでも、右や左を向いて球が散らばってしまう。フェアウェイを外す回数が多いとスコアも当然まとまりにくい。「技術のレベルアップも大事ですが、ちょっとした発想でショットの結果がかなり良くなりますよ」と町島久晴プロはいう。どうすればいいのだろうか?

町島久晴
まちじま・ひさはる/1968年生まれ、茨城県出身。地元の茨城県を拠点に多くのアマチュアゴルファーをレッスン。聴覚障害者のゴルファーにも手話でレッスンを行っていることで評判のティーチングプロ。

練習場のマットをイメージするだけで方向が安定しやすい

遠くの目標ばかり見ていると体の向きにズレが生じやすい

ティアップしたボールの真後ろからフェアウェイを眺めて、「あそこに打とう」と目標を定める。そしてボールと目標を結ぶターゲットラインをイメージし、アドレスをつくる。経験を積んだゴルファーならショット前のルーティンワークに注意を払っていることと思います。

ところが現実はどうでしょうか? 目標をしっかり決めて構えたつもりでも自分の気づかないうちに体が右や左を向きすぎてしまい、狙った方向にボールが飛んでいかないことが多くないですか?

狙った目標に正しく構えられない。これはコースマネジメント以前の問題です。戦略的な考え方は間違っていなくても、心と体がリンクしなければグッドショットの確率が一気に低下します。

OBや池が目につくと、そこを避けようと考えるのはOK。でも気持ちが逃げすぎてしまうと体の向きがかなりズレることになりやすい。右サイドがOBだとするとフェアウェイ中央の10ヤードくらい左を向くだけでいいのに、ほとんどのゴルファーが20ヤードも30ヤードも左を向いてしまうのです。

200ヤード先の目標に対して10ヤードくらい左を狙うとしたら、アドレスの体の無向きは「ほんの少しだけ左を向く」のが正解です。

遠くの目標ばかりを見ていると錯覚によって右肩がどんどん前に出て肩のラインが左を向いたり、左肩を目標に向けようとして体が右を向きすぎたりしやすい点にも注意が必要です。

遠くの目標ばかりを見ていると肩のラインが左を向いたり(右)、体の全体が目標の右を向いたりしやすい(左)

ボールの30〜50センチ前方と後方に目印を見つけておく

ほとんどのゴルファーはスイングばかりに気がいって、アドレスの体の向きには無頓着です。「ゴルフはターゲットスポーツ」といわれるように、狙った目標に対していかに正確に運ぶかが勝負。いかに飛距離を出すかとか、いかにきれいなスイングをするかは、それほど重要ではないのです。

200ヤードも先の目標に対してスクエアに構えることは、多くの経験と練習量が必要です。だけど大半の人はスイングの練習に多くを費やし、目標に対して正しく構える練習はほとんどしません。

狙った目標に対してなかなかスクエアに立てないという人は、ボールの真後ろから目標を見てターゲットラインをイメージするときにボールの30〜50センチ前方と後方に何か目印を見つけておきましょう。

そしてアドレスをつくるときは、ボールの前方の目印にフェースを真っすぐ向けて、前方と後方の目印を結ぶラインに対して肩や腰、スタンスを平行にセットします。目印は小さな落ち葉やディボット跡、芝の切れ端などを利用するといいでしょう。

ターゲットラインのイメージが明確になったところで、遠くの目標はもう見ないようにするのがコツです。

ボールの後方から目標方向を見てターゲットラインをイメージする
ボールの30〜50センチ前方と後方に何か目印を見つけておく。落ち葉などを利用するといい
アドレスをつくるときは最初にボールの前方の目印に対してフェースを真っ直ぐ向ける
前方と後方の目印を結ぶラインに対して体の全体を平行にセットすれば目標に対して正しく構えられる

練習場の環境をコースに持ち込めばミスが減る

練習場では目標に対して真っすぐ立てるのに、コースに出ると真っすぐ立てない。どうしてかというと練習場で目標に対して正しく構える練習をしていないからです。目の前に見えるマットの向きに合わせて構え、マットの向きどおりに真っすぐ打っているだけです。

目の前のボールやマットに集中できているからヘッドアップなんて起こらないし、グッドショットも続けて打てるでしょう。コースのようにOBや池があるわけではないからノンプレッシャーで打てます。

コースを想定した練習を積むことも大事ですが、目標に対して正しく構えられないのなら練習場の環境をコースに持ち込んではどうでしょうか。ボールの30〜50センチ前方に目印を見つけたら、そのラインに合わせて練習場のマットをイメージするのです。

あとはマットのラインを見ているつもりでスイングするだけでOK。遠くの目標を気にしないで、マットの上のボールをしっかり打ち抜く意識でグッドショットの確率がかなり上がるはずです。

ただしレベルアップのためには、マットの向きと違う方向を向いて構え、そこにちゃんと打てるかどうかの練習も大切です。マットの向きを見ないで、ターゲットラインのイメージを高めてスイングする訓練を積んでおくと、コースマネジメントに沿った正確なショットが打てるようになります。

練習場のマットの上で構えるイメージを持つと、目標に対して正しく構えやすい
マットの上のボールを打つ気持ちでスイングすれば頭を残して振り抜ける(左)。 遠くの目標を気にするとヘッドアップが起こりやすい(右)
マットの向きと違う方向に目標を設定し、そこに正確に打てるようになることも大切だ

〈POINT〉
・遠くばかり見ないでボールの近くに仮の目標を設定する
・ターゲットラインに対して平行に立つ意識を持つ
・練習場のマットの上のボールを打つイメージでスイング
・マットの向きと違う方向に打つ練習も積んでおこう

取材・文・写真/三代 崇 協力/サザンヤードCC



町島久晴がレクチャーする90を切るための賢いコースマネジメント

 Vol.1(前回)へ Vol.3(次回)へ

【シリーズ一覧】
●Vol.1コースマネジメントの肝は「いいショットを打とう」と思わないこと
●Vol.2練習場のマットをイメージするだけで方向が安定しやすい
●Vol.3ピンよりも手前のエッジまでの距離を確認しよう
●Vol.4ボギーペースに徹すればパーセーブの回数も増える
●Vol.5フェアウェイの幅を広く使えばティーショットの成功率がアップ
●Vol.6パットを打つときはラインの奥側からも傾斜をチェックしよう
●Vol.7パー5ホールは2打目と3打目のつなぎを考えよう
●Vol.8ドッグレッグは自分の飛距離を計算に入れてターゲットを絞る
●Vol.9バンカーショットは打つ前に近くの芝で素振りして感じをつかんでおこう
●Vol.10フェアウェイが狭いホールはドライバーで打つリスクを考えよう
●Vol.11アイアンショット、これだけのツボを抑えておけば5打縮まる
●Vol.12打ち下ろし&打ち上げは景色に惑わされないで普段通りにスイングしよう
●Vol.13ピンを狙っていいときと狙ってはいけない場面を見極めよう
●Vol.14グリーン周りからは「3打」で上がればOKと考えよう
●Vol.153パットを減らすコツを知ればベストスコアを出せる
●Vol.16風が強い日は風に逆らうだけ損。シンプルに考えてスイングしよう
●Vol.17林からの脱出は、次のショットにしっかりつなげる意識を持とう
●Vol.18パー3は60〜70点のティショットが打てれば、パーだって取れる

関連記事