ドライバーの飛距離アップの必須条件は『縮めて伸ばす』だったんだ!
スコア80台でラウンドするためのゴルフ学|スイングテクニック編 VOL.9
ゴルフスイングは体の回転を使い、クラブを速く振ってボールを遠くに飛ばすスポーツだ。そのためには筋肉をどのように働かせればいいかが大切なポイントとなる。今の筋力のままで最大の飛距離をゲットするためのヒントを紹介しよう。
1軸の伸張反射で飛距離を伸ばそう
筋肉の伸張反射を利用して最大のパワーを生み出す
筋肉を伸ばしたり縮ませたりすることを「屈曲伸展」といいますが、縮んでいる部分を伸ばして大きなパワーを生み出すのが「伸張反射」です。たとえば立ち幅跳びでは、ヒザを深く曲げてから一気に伸ばして遠くに飛ぼうとしますよね。その視点で考えてみれば、クラブをいかに速く振るかのイメージがつかみやすいでしょう。
ゴルフのスイングで伸張反射を意識する部分は背中と胸、両ヒザ、体たいそく側です。バックスイングでは胸郭が開いて背中が縮みます。ダウンスイングでは胸郭が縮んで背中が伸びます。この屈曲伸展と連動してバックスイングでは体の左サイドが縮み、右サイドが伸びるのです。左の体側と左ヒザが縮むわけですが、ダウンスイング以降ではこの左サイドを一気に伸ばします。
筋肉を最初から伸ばしたままでは伸張反射が起こりません。「曲げて伸ばす」意識を持つことで大きなパワーを生み出すことができるのです。1軸スイングは体重移動を使いませんから、筋肉の屈曲伸展を上手に利用して飛ばすコツをマスターしてください。
背中と胸の屈曲伸展を意識しよう
バックスイングで胸を開いて背中を縮める(左)。
ダウンスイングでは胸を縮めて背中を伸ばす(右)。
ヒザと体側の伸縮をリンクさせる
バックスイングで体の右サイドが伸び、ダウンスイング以降は体の左サイドが伸びる。
【POINT】
1.筋肉の伸縮を活用
2.背中と胸の屈曲伸展
3.両ヒザの屈曲伸展
95⇒85の『10の鉄則』|パットの軌道は軽いインサイドイン
パットのストロークの軌道は緩やかなインサイドインがベストだ。
パットの場合、軽いインサイドインの軌道で、ややアッパーブローに打つのがベストです。肩をタテに回してストレートに振るのがいいといわれますが、パットの名手でも知られるタイガー・ウッズは肩の横回転も入れてフェースの開閉を使って打っています。こうするとスムーズにコロがり、とくにロングパットで威力を発揮します。
小暮博則
(こぐれ・ひろのり)
1971年11月27日生まれ。
明大ゴルフ部を経て2004年プロ入会。
ドライビングレンジ日比谷等にて「左重心スイング」レッスン、企業コーチ、オンラインレッスンが好評。
協力/久邇カントリークラブ
GOLF TODAY本誌 No.569 114〜115ページより
<スイングテクニック編>
●Vol.1:スコア80台でラウンドするためのゴルフ学|スイングテクニック編 VOL.1
●Vol.2:スコア80台でラウンドするためのゴルフ学|スイングテクニック編 VOL.2
●Vol.3:スコア80台でラウンドするためのゴルフ学|スイングテクニック編 VOL.3
●Vol.4:スコア80台でラウンドするためのゴルフ学|スイングテクニック編 VOL.4
●Vol.5:スコア80台でラウンドするためのゴルフ学|スイングテクニック編 VOL.5
●Vol.6:スコア80台でラウンドするためのゴルフ学|スイングテクニック編 VOL.6
●Vol.7:スコア80台でラウンドするためのゴルフ学|スイングテクニック編 VOL.7
●Vol.8:スコア80台でラウンドするためのゴルフ学|スイングテクニック編 VOL.8
●Vol.9:スコア80台でラウンドするためのゴルフ学|スイングテクニック編 VOL.9
●Vol.10:スコア80台でラウンドするためのゴルフ学|スイングテクニック編 VOL.10
【関連】
・スコア80台でラウンドするためのゴルフ学|メンタル理論編 VOL.1