ゴルフ初心者の上達スピードを加速させる「上半身の使い方」
自分では正しい動きができていると思い込んでいたのが、ちょっとした勘違いからエラーを引き起こしてしまっているのはよくあること。今回は1軸のダウンスイングの軌道を学習し、ミート率アップを目指そう。飛んで曲がらないショットが打てる回数が増える。
1軸の腕使いを覚えて飛距離を伸ばそう
スイングに両手を返す動きはいらない
ゴルフを始めてから経験の少ない人がどうすれば早く上手くなれるかを考えた場合、上半身の使い方を先にマスターしたほうが上達がスピードアップします。
これだけである程度打てるようになるのに、下半身のリードとか体重移動など、下半身の使い方ばかり教わっていると上達が遅れてしまいます。なかなかスコア90の壁が切れない人も、上半身の使い方への意識が疎かになっていませんか?
ポイントとなるのはワキとヒジです。
バックスイングで左ワキが締まれば、右ワキはあいても構いません。インパクトを通過し、右ワキが締まってきたところで左ワキが徐々にあいてもOKです。ただし、両ヒジはできるだけ水平に保つこと。腕の回旋が多い人はフェースターンが大きく、インパクトの打点が安定しません。
そこで椅子に腰掛けて、腕の使い方を学習する練習をしましょう。
バックスイングやフォロースルーで腕をネジってクラブを寝かせるのはNGです。ヒジを水平に保ち、クラブを立てたままでスイングするのがツボで、実際のスイングもその感覚でクラブを振ればボールを正確にヒットできます。
バックスイングでは右ヒジをたたみ、フォローでは左ヒジをたたむが、腕はネジらないで両ヒジを水平に保つのがポイント。
両腕を左右にネジるような動きではいけない。
【POINT】
1.ワキの締まり
2.ヒジの水平キープ
3.脱・両手のネジれ
95⇒85の『10の鉄則』|パットはボールの位置とヒジの高さを常に一定に
パットの構えから上体を起こし、両ヒジが水平に保たれているかチェックしよう。
パットを打つときは常にボールを左目の真下に置き、両ヒジの高さも毎回揃えることが大事です。右ヒジと左ヒジのどちらかが高くなると、肩のラインが崩れやすくなります。ストローク軌道もブレて、フェース面をスクエアに保つためにもボールの位置を一定させましょう。アドレスの誤差をなくことがパット数を減らす近道です。
小暮博則
(こぐれ・ひろのり)
1971年11月27日生まれ。
明大ゴルフ部を経て2004年プロ入会。
ドライビングレンジ日比谷等にて「左重心スイング」レッスン、企業コーチ、オンラインレッスンが好評。
協力/久邇カントリークラブ
GOLF TODAY本誌 No.566 114〜115ページより
<スイングテクニック編>
●Vol.1:スコア80台でラウンドするためのゴルフ学|スイングテクニック編 VOL.1
●Vol.2:スコア80台でラウンドするためのゴルフ学|スイングテクニック編 VOL.2
●Vol.3:スコア80台でラウンドするためのゴルフ学|スイングテクニック編 VOL.3
●Vol.4:スコア80台でラウンドするためのゴルフ学|スイングテクニック編 VOL.4
●Vol.5:スコア80台でラウンドするためのゴルフ学|スイングテクニック編 VOL.5
●Vol.6:スコア80台でラウンドするためのゴルフ学|スイングテクニック編 VOL.6
●Vol.7:スコア80台でラウンドするためのゴルフ学|スイングテクニック編 VOL.7
●Vol.8:スコア80台でラウンドするためのゴルフ学|スイングテクニック編 VOL.8
●Vol.9:スコア80台でラウンドするためのゴルフ学|スイングテクニック編 VOL.9
●Vol.10:スコア80台でラウンドするためのゴルフ学|スイングテクニック編 VOL.10
【関連】
・スコア80台でラウンドするためのゴルフ学|メンタル理論編 VOL.1