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ゴルフ『3大スイング理論』|クリス・オコネルの「ワンプレーンスイング」

''芯に当たる''スイング大改革|あなたに合ったスイング理論を見つけて飛距離アップ!PART2

2020/01/08 ゴルフサプリ編集部

欧米ツアーで活躍するコーチたちは、常に最新の知識を採り入れ、スイング理論をアップデートすることに余念がない。毎年のように新たな理論がトレンドとなるのはそのため。ツアーで注目を集める、有名プロコーチ3人による、「3大スイング理論」を、吉田洋一郎プロがやさしく解説する。

●''芯に当たる''スイング大改革|あなたに合ったスイング理論を見つけて飛距離アップ!PART2
(1/4):[吉田洋一郎が上手に要約]海外ツアーで話題をさらった『3大スイング理論』の芯喰いポイントいいとこ取り!!
(2/4):1|デビッド・レッドベターの「Aスイング」
(3/4):2|ピート・コーウェンの「スパイラルスイング」
(4/4):3|クリス・オコネルの「ワンプレーンスイング」

クーチャーがお手本のシンプルな1軸回転はダウンスイングで頭の位置を変えない

クリス・オコネル
Chris O’Connell

ゴルフ殿堂入りの名コーチ、ジム・ハーディとともに“PlaneTruthGolf”を設立し、アマチュアの指導やインストラクターの育成に携わる一方で、M・クーチャーやH・メイハンのコーチも務める。

ゴルフ『3大スイング理論』クリス・オコネルの「ワンプレーンスイング」を解説

インパクトの再現性を最重要視したスイング

マット・クーチャーが2008年から指導をあおぐクリス・オコネルは、スイングの正しさ(美しさ)よりもインパクトの再現性を重視する指導方針が特徴。ただし、繰り返し正しいインパクトを実現するために、シンプルな「ワンプレーンスイング」の構築を推奨している。

「クーチャーのスイングを見るとわかるように、『ワンプレーンスイング』のいちばんの特徴は、ダウンスイングからインパクトまで、頭の位置がまったく変わらないということです。地面に対して垂直な軸による回転要素が強く、手の上下動は積極的には使わないので、スイングのスタートからフィニッシュまでクラブがひとつのプレーン上を動くようなイメージのスイングになります」(吉田プロ)。

ワンプレーンスイング【アイアン】

頭の位置を変えずにクラブを下ろす
トップから頭を残したままクラブを下ろしてきて、その状態をインパクト後までキープしている。軸がずれないので最下点の位置も常に一定。

ワンプレーンスイング【ドライバー】

フォローで頭とクラブが強烈に引っ張り合う
頭を残して振るのはアイアンと同様だが、ドライバーの場合は、フォローでより強くクラブと引っ張り合う形になり、パワーソース(飛距離を生む源)としての役割も果たしている。

垂直な軸でシンプルに回転|『1軸』のイメージは『水平素振り』で作る

両腕を水平に振って体を回転させる

「ワンプレーンスイング」の土台となるのは、垂直な1本の軸による回転運動。直立して両腕を水平な状態で左右に振ると、この感覚がわかる。足を使って回らないと軸を保つことはできない。

手だけを上下動させない

体の回転をともなわずに手を上げ下げすると、トップから腕を斜めに振り下ろすことになり(写真)、実際のスイングの中では必ずアウトサイドイン軌道になってしまう。

インパクトまで頭を動かさない

直立しての腕振り、あるいはクラブを持っての「水平素振り」で「1軸」のイメージができると、トップから頭の位置を変えずにダウンスイングする感覚が出てくる。

足の「トルク」を使って体を回転させる

右足カカトと左足ツマ先(テークバック)、右足ツマ先と左足カカト(ダウンスイング)と、左右の足に互い違いに体重をかけることで体が回転する。竹とんぼを飛ばす際に、左右の手を反対方向に動かすのと同じ原理。

上体は受動的に回るに過ぎない

「頭を動かさずに軸回転」というと、下半身を踏ん張って上体だけを回そうとする人がいるが、これは完全に考え方が逆。吉田プロは、

「垂直な軸による回転は、足裏と地面との摩擦によって発生する『トルク』が動力源となります」という。つまり、積極的に動かすのはむしろ下半身のほうで、上体は下半身が生み出す回転によって、受動的に回るに過ぎないということ。「テークバックでは、右足はカカト方向、左足はツマ先方向に力を加える(体重をかける)と、体が右に回転します。これが足の『トルク』で、ダウンスイングでは力を加える方向を逆にすれば、体を左に回転させることができます。足のトルクを使えるようになると、上体や腕の力みもなくなります」(吉田プロ)。

右ワキを締めたままテークバックできる

手の上下動を使わずに、体の回転でクラブを上げていくので、必然的に右ワキが締まったトップになる(写真)。つまり、右ワキが空いてしまう人に向いている理論ということ。

横方向の体重移動だと回転の力は発生しない

テークバックで単に右足全体に体重を乗せるだけだと、腰が横移動するだけで回転は発生しない。同じように、ダウンスイングでも単に左足全体を踏み込んでも、腰がスライドするだけ。

手でクラブを上げると右ワキが空いてしまう

トップで右ワキが空くのは、手を使いすぎている証拠。足のトルクの使い方を理解すれば、手を「上げる」必要がないこともわかるので、右ワキが空かなくなる。

GOLF TODAY本誌 No.571 60〜63ページより


[吉田洋一郎が 上手に要約]海外ツアーで話題をさらった『3大スイング理論』の芯喰いポイントいいとこ取り!!(4/4)終


【シリーズ一覧】
PART1:世界一のボールストライカー【モー・ノーマンに学ぶ】 “芯に当たる” ハンマー打法(1/2)
PART1:世界一のボールストライカー【モー・ノーマンに学ぶ】 “芯に当たる” ハンマー打法(2/2)
PART2:海外ツアーで話題!ゴルフ『3大スイング理論』を吉田洋一郎が解説
PART2:ゴルフ『3大スイング理論』|デビッド・レッドベターの「Aスイング」
PART2:ゴルフ『3大スイング理論』|ピート・コーウェンの「スパイラルスイング」
PART2:ゴルフ『3大スイング理論』|クリス・オコネルの「ワンプレーンスイング」
PART3:ベン・ホーガンの『オンプレーン』スイング理論はどう生かせばいい!?

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