ドライバー上達!“日本一曲がらない男” 稲森佑貴は前傾角度が崩れない
ボールを打たずに軌道修正!コントロール 養成|ドライバー9ドリル【後編】
コントロールアップにはインパクトを点から線にする、つまりゾーンでインパクトする必要がある。スイング軌道や体の動きなど修正すべきところは多々あるが「いずれにしてもボールを打たない練習が効果的」と吉本。打球の行方を気にせず家でもできるドリルでフェアウェイキープ率を一気に上げよう。
レッスン
吉本 巧
よしもと・たくみ 1980年生まれ。
14歳で渡米。南フロリダ大時代にはフロリダ州代表に選出された。その後は米国でミニツアーなどを転戦して腕を磨き、帰国後指導を開始。現在は主宰する銀座ゴルフアカデミーでアマチュアを指導する。YouTube「吉本巧ゴルフレッスンチャンネル」では無料レッスンを配信中。
ドリル5|前傾角度をキープする!右サイド押し込みドリル
上半身と下半身おのおので前傾キープの感じをつかむ
コントロールアップを図るには軸のキープも大事。前傾角度のキープがそれにつながります。
まずは右手を右腰にあて、親指だけベルトループに引っかけたら、インパクトに向かうイメージで、手のヒラでお尻上部の筋肉を押し込みます。こうすると骨盤の角度を変えずに腰を回せます。
次は左手を右肩にあて、左手で右肩を引っぱりながらダウンスイングする。これで上半身が起きずに回る感覚をつかみましょう。
右手で腰を押し左へのターンを促す
左手で右肩を引いて上半身をターン
ドリル6|右腕を暴走させない!右手の使いすぎを抑える
右腕を体の近くに置いたままボールを打つ
右手の使いすぎもコントロールが悪くなる原因。トップでクロスする、右ワキが空くといったエラー動作を誘発します。
右手の暴走を抑えるには右腕を体の近くに置くこと。左手を右ヒジにかけ、小さな振り幅でボールを打ってみましょう。右腕と体が一緒に動いてスイング軌道が一定になってきます。
左腕リードの感覚を得るのもいい方法。オススメは左手のグリップの裏側(バックライン側)でティを握って打つドリルです。左手の小指、薬指、中指の3本がしっかり握れることで右手が使いづらくなります。
バックライン側でティを握る
ドリル7|修正軌道とフェース向きを改善!ハンガードリルでアウトサイドインを修正
ダウンからインパクトで右→左へとハンガーを回す
軌道の修正&フェースターンの促進を
アウトサイドイン軌道のダウンスイングを改善して、カット打ちをなくすドリル。ハンガーを持ってスイングします。
下の写真のように持ったら、ダウンスイングでハンドルを右に切るようにハンガーを右に回します。アウトサイドインの人は、ここで左に回す動きが入ります。
一旦右に回したハンガーを左に回しながらインパクトに向かうのが正しい姿です。
この動きで軌道を修正したら、フェースターンを促すドリルをしましょう。
腕とクラブが真っすぐになるよう肩の高さでクラブを持ち、ネックの部分が上下左右に動かないようヘッドを左右に回します。これにより前腕が左右に回ってフェースがターンするようになります。
ドリル8|スイング軌道を改善!上半身と下半身をシンクロさせる
上と下のシンクロでスイング軌道が安定
アドレスの体勢を作ったら、タスキがけの感じで左肩と右腰にクラブをあて、トップまでクラブが離れないようにバックスイングします。
こうすると上半身、下半身ともにエラー動作が入らず両者がシンクロして動きます。やってみてどこかのタイミングでクラブが離れたらそこに問題あり。クラブが離れることなくトップまでいけるよう繰り返してください。上と下がシンクロすることでスイング軌道が安定します。
クラブをタスキにあててバックスイング
ドリル9|ヘッドアップと突っ込み改善!芯でとらえるウインクドリル
インパクトは右から“ひょっこり”のイメージ
頭が残り、腰の回転で先行するのが正しいダウンスイング。この動きを習得して芯に当たりやすくするドリルです。
まず自分から見てボールのロゴが右にくるようにティアップ。トップまでいったら左目をつむり、ウインクしたまま振ります。こうすると軸が右に傾いたままインパクトできる。頭が残ったビハインド・ザ・ボールになり芯に当たりやすくなります。インパクトは右から“ひょっこり”のイメージと覚えてください。
左目をウインク右目でボールの右を見る
GOLF TODAY本誌 No.578 36〜39ページより
●ボールを打たずに軌道修正!コントロール 養成|ドライバー9ドリル
前編:イ・ボミのようなドライブコントロールを手に入れよう!
後編:《稲森佑貴》「日本一曲がらない男」は前傾角度が崩れない