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お腹を引き締めて「高く構える」のが飛ばしのコツ!!

三塚優子がレクチャーする「ドライバーの飛ばしテク」VOL.2 飛ばしのアドレス

2020/09/27 ゴルフサプリ編集部

2011年の日本女子プロなどツアー通算4勝。屈指のロングヒッターとしても知られた三塚優子がドライバーの飛ばしのテクニックを親切レッスン。飛距離が出なくて悩んでいるゴルファーにとって最高のクスリとなること請け合いだ。第2回は飛距離アップに直結するアドレスの作り方をアドバイス。

三塚優子
みつか・ゆうこ/1984年9月21日生まれ、茨城県出身。172センチ。埼玉栄高校ゴルフ部を経て2007年プロ転向。11年の日本女子プロなど通算4勝。現在は水戸市の『東野ジャンボゴルフレンジ』で多くのアマチュアゴルファーを指導している。

アゴを上げて高く構えれば、飛ばせるアドレスが作れる!

下半身を固めるより、お腹を引き締めることが大事

男性ゴルファーの方々のアドレスを見ていると、飛ばそうとして下半身を安定させようとする人がとても多いですね。下半身はスイングを支える土台ですから、ある程度の安定感は必要ですが、下半身をガッチリと固めてしまうと下半身がスムーズに動きにくいんです。

両ヒザを深く曲げて腰を落とした「低重心」のアドレスは見た目にはいかにも飛びそうだけど、下半身の固めすぎは逆効果にしかなりません。どっちかといったら、重心は下半身ではなくて上体に意識してください。重心を高くして構えるんです。

なるべくボールから離れて姿勢を高くして構えるというイメージです。そうすればお腹が勝手に引き締まってきて、背すじもスッと伸びてくる感じがしてきませんか? 背骨がスイングの軸となり、スイング中の回転動作がシャープになって飛距離が自然にアップしますよ。

自分の体を大きく見せるつもりで構える。そして、お腹を引き締める。おヘソにグッと力を入れてもOKです。これだけでも力のない人も女性の方も飛びが大きく変わるはずですよ。

重心を下げて下半身を固めすぎると下半身が動きにくくなり、かえってヘッドスピードが上がらない。
重心は下半身よりも上体に意識しよう。お腹を引き締めておくのが大事なポイントだ。
体を大きく見せるつもりで高く構える。そうすればお腹が自然に引き締まってくる。
安定したアドレスの姿勢を作ることが飛ばしの絶対条件となる。

アゴを上げておけば肩の回転がスムーズになる

下半身に力を入れようとする人もそうですが、アゴを引いて構えるのもよくないですね。ボールをよく見ようとして頭が下がってしまうゴルファーもビックリするほど多いのですが、これでは猫背になりやすいですし、「そんな姿勢でバックスイングではどうやって肩を回すんですか?」と聞きたいくらいです。

頭が下がってアゴを引いたアドレスでは、バックスイング中にアゴが邪魔になって左肩の回転が浅くなってしまいます。バックスイングで左肩の通り道がなくなると、回転不足を補おうとして途中で上体が起き上がってしまって、その連鎖としてダウンスイングでは上体が前に突っ込んでしまうことになるんですよ。

アドレスの大事なポイントは高く構えたうえで、頭の後ろ側と背中のラインができるだけ真っすぐとなるようにして、アゴを上げておくことです。目線としてはボールを見るんですけど、直視とか凝視ではなくて、やや下目使いでボールをぼんやりと見るという感覚です。

そのようにアゴを上げておけばバックスイングで肩が回転しやすくなり、深い捻転が作れます。アドレスの前傾角度をしっかりキープできますから、ミート率もアップしますよ。

ボールをよく見ようとするとアゴを引きすぎてしまい、バックスイングで肩がスムーズに回転しにくい。
アゴを上げてボールをやや下目づかいで見よう。頭の後ろ側から背骨にかけてのラインが真っすぐになる。
バックスイングで左肩がアゴの下に入りやすく、深い捻転が作れて飛距離アップに直結する。

右目でボールの右半分を見るイメージで構えよう

目線の話をもう一つ。ドライバーショットではボールを左カカト内側の延長線上付近にセットするのが基本ということはよくご存知ですよね。スタンス幅はゴルファーの身長や体型、体の柔軟性などで個人差がありますが、自分の肩幅よりも少し広いくらいを基準と考えてください。

頭はスタンスの中央にセットしましょう。そして両手をグリップするときに、右手が左手よりも下となり、やや右肩下がりの構えとなりますから、ボールをやや右斜め後方から見ることが大事です。

両目でボールを凝視すると頭が左足の上に寄ってしまい、バックスイングで左肩が回りにくくなり、捻転不足を引き起こします。右目でボールの右半分を見るイメージで構えれば、ドライバーショットに相応しいアドレスが作れますよ。

両目でボールを上から見ようとすると頭が左足の上となり、バックスイングで肩が回転しにくい。
右目でやや斜め後ろの角度からボールの右側を見るイメージで構えよう。

最後に動画でチェック!

重心を高くして構えると、カラダの軸回転がスムーズになる


取材・文・写真/三代 崇
協力/サザンヤードカントリークラブ


三塚優子がレクチャーする「ドライバーの飛ばしテク」

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【シリーズ一覧】
VOL.1:左手小指側の3本が緩まないようにクラブを短く持つことが重要です!
VOL.2:アゴを上げて高く構えれば、飛ばせるアドレスが作れる!
VOL.3:飛ばしたいならテークバックは「おヘソの回転」で始動!
VOL.4:飛ばしたいなら、体重移動は使わずおヘソを回してテークバック!!
VOL.5:もっと飛ばしたいなら、トップの位置を安定させるべし!!
VOL.6:切り返しでは体重を左足内側の母趾球に乗せよう!
VOL.7:飛ばしたいならインパクトまで前傾角度を徹底キープ!!
VOL.8:ハンマー投げのようなフォロースルーがビッグドライブのお手本!!
VOL.9:フィニッシュは左足だけでも立つ! これなら安定して飛ばせる!!
VOL.10:カラダが柔軟な人は「一軸」、カラダが硬い人は「ニ軸」が飛ばしのカギ。
VOL.11:フェースターンは手の動作ではない! 下半身の動きが最大の肝!!
VOL.12:ヘッドスピードが格段にアップする「マックス素振り」を伝授!!
VOL.13:「クロスハンド&歩き打ち」ドリルで、飛んで曲がらない球が手に入る!!