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ヘッドスピードが格段にアップする「マックス素振り」を伝授!! 30回の素振りは300発打つよりタメになる!?

三塚優子がレクチャーする「ドライバーの飛ばしテク」VOL.12

2020/12/06 ゴルフサプリ編集部

2011年の日本女子プロなどツアー通算4勝。屈指のロングヒッターとしても知られた三塚優子がドライバーの飛ばしのテクニックを親切レッスン。飛距離が出なくて悩んでいるゴルファーにとって最高のクスリとなること請け合いだ。第12回は飛距離アップに大きな効果を発揮する練習法をレクチャーしてもらった。

三塚優子
みつか・ゆうこ/1984年9月21日生まれ、茨城県出身。172センチ。埼玉栄高校ゴルフ部を経て2007年プロ転向。11年の日本女子プロなど通算4勝。現在は水戸市の『東野ジャンボゴルフレンジ』で多くのアマチュアゴルファーを指導している。

「飛ばし力」を身につけるには、全力素振りを数多くこなすことが先決

素振りは朝のうちにやっておくと効果がアップする

飛距離を伸ばすにはどうしたらいいか? 皆さん、飛ばしの願望がとても強いようで、多くのアマチュアゴルファーからそんな質問を受けます。今の体力、筋力のままで飛距離をすぐに伸ばすなら、シャフトを長くするしか方法はないと思います。現在のドライバーのシャフトが45インチであれば46~47インチを使ってみるといいでしょう。クラブが長ければそれだけ遠心力が大きく働きやすい。しかし一方でミート率が低下しやすいという難点があります。長いクラブを使えば飛ばせるようになるけれども、すぐに正確に飛ばせるかというとちょっと難しいですね。

私がアマチュアゴルファーにオススメしたいのは素振りです。飛距離を伸ばしたいなら、ボールを打つよりも素振りを数多くこなすほうが、ずっと効果があります。素振りをしていただきたい時間帯というものがあって、それは朝なんです。朝のうちの方がカラダの動きとか、スイングの感覚などを吸収しやすい。夜、会社から帰宅して疲れたカラダで素振りをするよりも、筋肉や神経などの感覚が新鮮なうちにした方が、素振りをやった回数だけの効果が得られます。

飛距離をすぐに伸ばすならシャフトを長くする方法もあるが、ミート率が低下してショットが散らばりやすいのが難点だ。
朝の時間帯に素振りを多くしておくと、カラダの動きやイメージなどが把握しやすい。

フォロースルーでビュッ!と音を出せるように100パーセントの力感で振ろう

素振りといってもいろいろな素振りがありますが、私が推奨したいのは「マックス素振り」です。ボールを打つときはボールに当てようとするから全力では振りにくいですが、素振りならボールを見なくていいから全力で振れます。練習場のマットであれば、ゴムティを思い切り叩く素振りでもOK。1回ごとにアドレスの姿勢を作り、1回1回コースの本番ショットのつもりで100パーセントの力感でスイングしましょう。

これを自宅の庭で10回3セットを毎朝実行すれば、力のない人でも確実にヘッドスピードが上がります。30回の素振りはボールを300発打つ練習よりも中身がずっと濃い練習となるんですよ。

自分のマックスのスピードを体感するには、クラブヘッド側を持って素振りするのもいいと思います。クラブが軽く感じられますが、手だけで振らないでカラダの全体を使って思い切り速く振りましょう。「ビュッ!」と空を切る音をフォロースルーで聞けるように振ることが大切なポイントです。私は「左斜め45度くらいの場所で音を出しましょう」とよくアドバイスするのですが、真正面から見ればフォロースルーの時計盤でいう4時半から4時の間くらいのポジションです。インパクトを通過した直後にクラブヘッドを一気に加速させるイメージというわけです。

クラブを通常に持ったときでも、時計盤の4時半~4時くらいのポジションで「ビュッ!」と音を出せるように全力でスイングをしましょう。素振りのいいところはスイングを固めやすいということ。マックス素振りの反復練習なら、100パーセントの力をどこでどう発揮すればいいかをカラダで理解でき、本当の「飛ばし力」が身につきます。私は金属バットなど重いものも使って素振りをよくしますが、素振りこそ最高の練習法です。今でも平均260ヤード飛ばせるのも日頃の素振りのお陰だと思っています。

クラブヘッド側を持つ素振りも効果的。1回ごとにアドレスを作ってスイングしよう。
鋭く空を切る「ビュッ!」という音が、フォロースルーの4時半から4時の間くらいの位置で聞けるのがベストだ。
飛距離アップを目指すなら100パーセントの力感で振ろう。
クラブが軽く感じられてもカラダの回転でフルスイング。自分のマックスのスピード感覚がつかめる。
10回3セットを目標に毎朝マックする素振りをすれば、本当の「飛ばし力」が身につく。
クラブを通常に持ったときも、ヘッド側を持ったときの感覚でマックスのスピードで素振りしよう。
素振りの練習は多くの気づきを与えてくれるし、ボールを打つよりも効果が高い。素振りを軽視してはいけない。

最後に動画でチェック!

マックス素振りを多くやれば、本番ショットでもフォロースルーでビュッと音を出せる。


取材・文・写真/三代 崇
協力/サザンヤードカントリークラブ


三塚優子がレクチャーする「ドライバーの飛ばしテク」

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【シリーズ一覧】
VOL.1:左手小指側の3本が緩まないようにクラブを短く持つことが重要です!
VOL.2:アゴを上げて高く構えれば、飛ばせるアドレスが作れる!
VOL.3:飛ばしたいならテークバックは「おヘソの回転」で始動!
VOL.4:飛ばしたいなら、体重移動は使わずおヘソを回してテークバック!!
VOL.5:もっと飛ばしたいなら、トップの位置を安定させるべし!!
VOL.6:切り返しでは体重を左足内側の母趾球に乗せよう!
VOL.7:飛ばしたいならインパクトまで前傾角度を徹底キープ!!
VOL.8:ハンマー投げのようなフォロースルーがビッグドライブのお手本!!
VOL.9:フィニッシュは左足だけでも立つ! これなら安定して飛ばせる!!
VOL.10:カラダが柔軟な人は「一軸」、カラダが硬い人は「ニ軸」が飛ばしのカギ。
VOL.11:フェースターンは手の動作ではない! 下半身の動きが最大の肝!!
VOL.12:ヘッドスピードが格段にアップする「マックス素振り」を伝授!!
VOL.13:「クロスハンド&歩き打ち」ドリルで、飛んで曲がらない球が手に入る!!