1. TOP メニュー
  2. スコアに効く
  3. 練習方法
  4. Q. 傾斜地が苦手です A.50:50で立ってみましょう|ゴルフ新理論「グラビティメソッド」

Q. 傾斜地が苦手です A.50:50で立ってみましょう|ゴルフ新理論「グラビティメソッド」

カラダが喜ぶ、グラビティメソッド Season3 vol.13

2021/06/29 ゴルフサプリ編集部

スイング中の重心を整え、再現性を高める「グラビティメソッド」。シーズン3では、ゴルファーの具体的な悩みを解決していきます。

GOLF TODAY本誌 No.589 110〜111ページより

Q. 傾斜地が苦手です

A.50:50で立ってみましょう

歩いたときのバランスでアドレスする

傾斜を歩いたり、立ち止まったりすると、人間は自然にバランスを取るはず。そこがアドレスしやすいポジション。よく言われる傾斜に対して、平行や鉛直な構えでは、バランスが良いとはいえない。

自然にバランスが取れると、傾斜地はやさしくなる

傾斜地を苦手にしているゴルファーは多いですね。一般的には、傾斜に対して「平行」に立って傾斜なりに打つ方法と、傾斜に逆らって地面と「鉛直」に立って打つ種類がセオリーだと言われています。しかし、どちらの立ち方も実はバランスが悪く、スイング中に大きなエラーが出やすくなるのです。

「平行」や「鉛直」を勧める人は、自分自身で無意識にバランスを取っていることが多いようです。正しい立ち方は、前後左右にバランスが取れた「50:50」の体重配分です。人間にはバランスセンサーが備わっていて、傾斜に立ってみると、自然とバランス良く立てる体重配分になるのです。歩いてみると、その感覚は体感しやすいですね。

自然なバランスで立てると、スイング中もバランスを保ってスイングできます。あとはボール位置とヘッドの抜けの良いポジションを見つけると成功率が高まるでしょう。

“平行”でも“鉛直”でも、バランスは失われやすい

※「鉛直」とは簡単にいえば重力の方向

【傾斜に鉛直】

傾斜に逆らって、地面と鉛直に立つ方法では、アドレス時に体重が左にかかりすぎていてバランスを欠いている(※左足上がりの場合)。また抜けが悪く、ヘッドが地面に刺さりやすくなる。

【傾斜に平行】

傾斜なりに平行に立つという、よく言われているセオリーでは、アドレスの時点で体重が右にかかりすぎている(※左足上がりの場合)。アドレスの時点ですでにバランスを損なっているので、スイング中大きくバランスを崩しやすい。

傾斜地の新正解は、アドレスで「50:50」

打つ前に素振りして最下点を確認する

打つ前に軽く素振りして、地面を擦ってみよう。一番振りやすい位置がボールにアドレスすべき位置だ。
傾斜地に立つと、人間本来のバランスセンサーが働き、自然と前後左右均等にバランスよく立つはずだ。それを上手く生かして、スイング中のバランスを保ちながら打つ。

[最難傾斜地]ツマ先下がりの攻略は、フックとスライスの2パターン

難しい、ツマ先下がりの傾斜は、スライス系とフック系、2種類の打ち方が出来ると良い。イメージが出る方で、しっかりと球筋を決めてから打ってみよう。

【スライス】

ツマ先下がりは、フェースが開きやすく、基本的にはスライスになりやすい。バランスを崩さないようにしながら、カラダを積極的に回して打つ。

【フック】

ツマ先下がりでは、スタンスを広く取るため下半身を固定しやすい。それを生かしてヘッドを積極的に走らせることで、軽いフックボールを打つ。

大本研太郎

(おおもと・けんたろう)
レッシュプロジェクト・マスター級トレーナー資格を所持し、データと理論に基づくレッスンに定評がある。新理論「グラビティメソッド」で、2018年PGAティーチングアワード最優秀賞。「GPC恵比寿」主宰。1974年生まれ。


カラダが喜ぶ、グラビティメソッド ―Season3―

vol.12(前回)へ vol.14(次回)へ


シリーズ一覧

カラダが喜ぶ、グラビティメソッド これまでのシーズン
カラダが喜ぶ、グラビティメソッド ―Season1―第1回 へ
カラダが喜ぶ、グラビティメソッド ―Season2―第1回 へ