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“杉原輝雄ドリル”で究極の安定を体感する!|ゴルフ新理論「グラビティメソッド」

カラダが喜ぶ、グラビティメソッド Season2 第1回

2020/03/19 ゴルフサプリ編集部

スイング中の重心を整え、再現性を高める「グラビティメソッド」。
基礎編を終え、いよいよ今月から実践編がスタート!

【“杉原輝雄ドリル”とは?】
実践編の最初に大本プロが提唱するのが、「五角形・ガニ股ドリル」。その見た目から、往年の名プロゴルファーの名前を借りて、“杉原輝雄ドリル”とも呼んでいる。腕を体の正面から外さずに、土台となる下半身の上で上体を回し、体幹主導のスイングを身につけられるドリル。

大本研太郎
(おおもと・けんたろう)
レッシュプロジェクト・マスター級トレーナー資格を所持し、データと理論に基づくレッスンに定評がある。新理論「グラビティメソッド」で、2018年PGAティーチングアワード最優秀賞。「GPC恵比寿」主宰。1974年生まれ。

“杉原輝雄ドリル”で究極の安定を体感する!

アドレス

両腕はヒジを曲げて、五角形に。足は大きくガニ股にしてアドレスする。通常のアドレスにとらわれず、大げさに行う。

バックスイング

腕の五角形とガニ股をキープしたままバックスイング。トップはコンパクトになり、下半身はあまり動かない。腕は体の正面から外さない。

フィニッシュ

腕は頭の上に来るように振る。上体は屈んで、C字型のフィニッシュになる。

五角形・ガニ股ドリルで安定したスイングを学ぶ

これまで10回に渡り、グラビティメソッドの基本的な部分を説明してきました。今回からはより具体的な実践方法について紹介していきます。

一回目は「五角形ガニ股ドリル」、通称“杉原輝雄プロ”ドリルです。腕は五角形に保ち、足は大げさなほどガニ股にしてスイングします。フィニッシュでは、逆C字型ならぬC字型フィニッシュをとります。頭が下を向いて、屈むような姿勢です。

このドリルで体感できるのが、スイング中の安定です。ヒジを五角形にすることで、スイング中、手のポジションが変わらず、カラダの正面から外れなくなります。ガニ股アドレスは、下半身の安定感を生み、その土台の上で上半身が周って、捻転差を作ることができるんです。

一見、カッコ悪く見えるかもしれませんが、このドリルの逆の動きをすると、オーバースイングやスイング軸の傾き、下半身のスエーなど多くのミスに繋がるのがわかります。最初は大げさにやってみることで、安定感のある体幹主導のスイングを理解できるでしょう。

“杉原輝雄ドリル”の逆が全てミスにつながる

アドレス

一見すると、きれいなアドレスだが、腕が伸び切っているため手首が動きやすく、トップでクラブが後ろに倒れやすい。

バックスイング

内股ぎみのアドレスは、バックスイングでヒザが流れてしまいスエーの原因になる。ヒザが流れるとカラダは左に倒れやすい。

インパクト

トップでスエーした反動で、カラダが後ろに倒れてあおり打ちになる。スライス、フック、ダフリ、シャンク、トップなどあらゆるミスが出る。

ドリルは大げさな動きで行うほうが効果的

ドリルでは動きを大げさにするほど、筋肉に動きを覚え込ませることができ、効果的だ。腕の五角形とガニ股の度合いを5段階で考えると、最大の度合いの“5”で練習する。実際のラウンドでのショットは、“1”か“2”で打ってみよう。

自然とコンパクトなトップが身につく

五角形・ガニ股にすると、クラブは体の正面から離れず、自然とコンパクトになる。オーバースイングに悩むゴルファーにも効果的だ。

GOLF TODAY本誌 No.565 74〜75ページより


カラダが喜ぶ、グラビティメソッド ―Season2―

 第2回(次回)へ

【シリーズ一覧】カラダが喜ぶ、グラビティメソッド ―Season2―
第1回 “杉原輝雄ドリル”で究極の安定を体感する!
第2回 “かめはめ波ドリル”で飛距離アップ!
第3回 “グーチョキパードリル”でクラブの使い方を習得する!
第4回 上下、左右、前後を分離してバランスをキープする
第5回 トッププロのスイングから上下、左右、前後の分離を学ぶ
第6回 基本はパッティングにあり!ゴルフクラブの特性を理解する
第7回 ゴルフは三次元振り子フェースは自然に開閉する
第8回 クラブの特性を理解して、「閉→開→閉」をマスターする
第9回 クラブの「テコ」が使えると、ゴルフは簡単になる
第10回 ダウンスイングの「テコ」がヘッドを走らせる!
第11回 ヘッドを加速させるには、右手の「引き」が必要!
第12回 自然で再現性の高いスイング
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