ショートパット、こうすれば入ります!! 10センチ先のスパットを意識して!
ショートパットの悩みを吉本舞が解消! VOL.2
カップまで1メートルくらいのショートパット。「入れたい!」と思って打ったのに、外してしまうパターンが結構多いもの。パットミスがトラウマになったり、苦手意識が強まったりするとパットイップスになりかねない。そうならないためにショートパットを確実に決めるコツを吉本舞がレクチャーしてくれた。これでショートパットに自信が持てるはずだ。
10センチ先のスパットを意識すれば、ショートパットが面白いくらい入る!
打つ前に狭いスタンスで連続素振りをして感じをつかもう
1メートルくらいのショートパットは小さいストロークで打ちますが、しっかりとインパクトすることが大事です。距離を合わせようとするとインパクトが緩みやすく、ボールの回転がいびつになってカップを外してしまうケースがとても多いんです。カップまで1メートルなら30センチくらいオーバーさせるくらいのタッチでヒットしましょう。フェースの芯に当てて、カップに必ず届かせるのです。上りのラインはもちろん、下りのラインだってしっかりとインパクトしましょう。
1メートルは100パーセント近い確率で入れたいところですが、1・5メートルから2メートルくらいになると、よくいう「入れ頃外し頃」のパットになります。これをカップインさせる確率を上げるには、打つ前の素振りが肝心です。ショートパットは小さいストロークで打ちますから、狭めのスタンスで構えてカラダの軸がブレないように素振りしましょう。広すぎるスタンスではストロークがつい大きくなりすぎてカラダの軸が左右にブレやすいですし、インパクトも緩んでしまいがち。そうならないために狭いスタンスに構え、小さいストロークの往復素振りを繰り返して、いい感じをつかんでおくこと。そして実際に打つときも、素振りと同じようにストロークしましょう。
ボールの10センチ先に想定したスパットの上を通過させる
ショートパットを確実に入れるためのポイントをもう1つ。それはボールの10センチ先のライン上にスパットを必ず想定しておくことです。スパットとは目印のことで、この上を通過させる意識を持てば、カップインの確率がアップします。10メートル近くのロングパットでも方向を合わせるためにボールの近くにスパットを想定しますが、確実に決めたいショートパットこそ、スパットが重要な意味を持つんですよ。
写真ではスパットの場所を示すためにボールマークを置いていますが、このようにボールの10センチ先にスパットをイメージしてください。スパットの先にカップがあるけれども、カップよりも近くのスパットに対してフェース面を真っすぐ向けてアドレスし、スパットの上にボールを通過させましょう。フェースの向きがずれていると、ボールのコロがりが10センチ先のスパットから少しずれて、1メートル先のカップに入らなくなります。カップインさせる意識も大事だけど、それ以上にスパットを外さないように打つ気持ちが大事です。
ショートパットの練習ではボールの10センチ先にボールマークを置き、そこを狙って打つのが最も効果的です。ボールの1メートル先にはペットボトルなどを置いて、ボールがスパットの上を通過した後、ペットボトルに軽く当たるくらいのタッチで打つといいでしょう。自宅の部屋でのパット練習では、ペットボトルを置かなくても、ボールの10センチ先に置いたコインの上を通す練習だけで十分です。ボールの先に必ずスパットを決めておき、スパットに対してフェースをスクエアにセットして、スパットの上を通過させるという手順をルーティン化させるためにも有効です。部屋でパターマットを使って練習するときもただ漠然と打つのではなく、10センチ先のスパットを狙って打つ練習を多く積んでくださいね。
ショートパット、こうすれば入ります!!
カップまで1メートルくらいのショートパット。入って当たり前といわれる距離だが、これが意外と難しい。「入れたい!」と思う...
取材・文/三代 崇
写真/富士渓和春
協力/武蔵丘ゴルフコース
吉本舞
よしもと・まい
1990年7月25日生まれ、佐賀県出身。USLPGA Teaching&Club Professionalの資格を取得。敏腕カリスマコーチ・森守洋に師事し、東京ゴルフスタジオ(三鷹市)で多くのアマチュアをレッスン。一人一人の悩みに寄り添った丁寧でわかりやすい指導で人気。Instagramでもゴルフレッスンやゴルフウェアコーディネートなど更新中。
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