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スコアがまとまりにくい冬ゴルフは、スタート前の準備が重要!「もちけん」こと剣持江里加がレクチャー

絶対に知っておきたい冬のコースマネジメント&スイングテクニック VOL.1

2023/01/24 ゴルフサプリ編集部

寒い季節は風が強いし、フェアウェイやグリーンがコチコチ状態。そんなわけで冬はスコアがまとまりにくい。でも、もう安心。「もちけん」こと剣持江里加が冬のマネジメントのポイントをアドバイスしてくれた。「ラウンドレッスンは冬が多いんです!」というから、冬ゴルフのスペシャリスト的な存在だ。第1回はスタート前の準備編。

【2022年版】冬ゴルフのスタート前の準備はコレでバッチリ!

冬ゴルフの大叩きは準備不足が一番の原因です!

どんな季節だって、スタート前の準備はとても大事。冬ゴルフなら冬ゴルフなりの準備が絶対に欠かせません。私がアマチュアの方々によくアドバイスしている準備内容を整理すると次のようになります。

・コースに到着したらロッカールームでマッサージ
・使い捨てカイロを背中やお尻に貼っておく
・カラダが動きやすくて防寒機能が高い服装で行く
・滑りにくいシューズを履く
・ストレッチより腕グルグル回し体操を多めに
・素振りは「手首ぐにゃぐにゃ」の感じでOK
・スタート直前の練習で使うクラブは多くて4本まで
・短いパットの練習を沢山やって「入るイメージ」をつかむ

特に強調したいのは防寒対策の服装と手首ぐにゃぐにゃ素振り、短いパットの練習の3つですが、冬ゴルフの準備のポイントを順次説明していきましょう。

冬はふくらはぎや前腕部のマッサージをしておくとグッド!

車の運転で来る人は股関節やふくらはぎやが硬くなっていることが多いので、ロッカールームでのマッサージが絶対にオススメ。椅子に腰かけて両足をグルグル回して腰回りをほぐしたり、ふくらはぎを指圧してほぐしたりするとグッド。冬は夏と違って脱水症状の心配はないけれど、プレー中にアキレス腱を痛めてしまう方が案外少なくないので準備は入念に。あと両腕の前腕部もほぐしておくとなおさらいいです。

コース入りしたら、ロッカールームでふくらはぎをよく揉んでおきましょう。
足首だけでなく手首もやわらげておきたいので、前腕部もほぐしましょう。
椅子に腰かけて両足をグルグル回したり、開脚や閉脚を繰り返すのも効果的。

「うわ〜、めちゃくちゃ寒い!」という日は使い捨てカイロも必需品。貼る箇所は肩甲骨の間と腰がメイン。寒いと背中が丸くなってしまうけど、肩甲骨の間に貼っておくとポカポカ温まって背すじがピーンと伸びてきます。女性はお尻に貼るといいし、後ろのポケットに入れてもOK。

肩甲骨の間に使い捨てカイロを貼っておくとカラダがポカポカ。
女性はお尻に貼るのもグッド。後ろポケットに入れてもいいですよ。

服装に関しては、冬ゴルフは厚着でカラダが回りにくいですよね。そういうときは機能性抜群のインナーに、風を通さないニットを着ればバッチリ! 今はゴルフに特化した防寒機能が高いウェアが結構出そろっていますから、専門のショップをのぞいてみるのも手です。ワキの下に羽毛があまり入っていないからカラダがスムーズに動いてスイングしやすいし、ダウンベストを着用するのもいい。写真では私は3枚しか着ていませんが、これでも寒さをあまり感じません。

今の冬のゴルフウェアは優れモノぞろい。防寒機能だってバッチリ。
ワキの下に羽毛があまり入っていないウェアがオススメ。
あまり厚着しなくていいから、思った以上にカラダをスムーズに回せちゃう。
セーターの上にダウンベストを着るのも冬ゴルフの定番スタイルです。

シューズは最近ではスパイクレスが多く出回っていて、私もスパイクレスをよく履いています。でも冬ゴルフでしたら滑りにくいシューズがオススメ。ソフトスパイクならグリップ力が高いですし、日陰の傾斜地で足元が滑らせてしまう心配もナシ。平らな場所が多い林間コースとか斜面が多そうな丘陵コースなど出かけるコースでシューズを使い分けてもいいですよ。

夏はスパイクレスでもいいけど、冬はソフトスパイクを履きましょう。

腕グルグル回し体操や手首ぐにゃぐにゃ素振りでカラダを柔軟に!

スタート前に肩甲骨を伸ばしたり、腰周りをほぐすストレッチをしている方が多いですよね。それは否定しませんが、筋肉や関節を引っ張ってカラダに負荷をかける感じのストレッチよりも、腕をぐるぐる回して肩周りをほぐしたり、足の屈伸などで股関節をやわらげたりしてカラダの稼動域を広げる方が効果は抜群。昔からあるラジオ体操とかは最高の準備運動です。スタート前はストレッチより運動! 使い捨てカイロがいらなくなるくらいカラダが温まって、「よ〜し!」と気合も入ってくるんですよね、コレが。

スタート前は腕を前後左右上下にグルグル回して肩周りをほぐしてね。
筋肉や関節を伸ばすストレッチもいいけど、痛めてしまうこともあるので注意。
私が冬ゴルフのスタート前によくやるのが、両腕を左右に大きく振るスイング体操。
ストレッチより運動を多くやっておく方がウォーミングアップ効果が高いんです。

カラダが温まってきたら、今度は素振り。練習場のあるコースならボールを打つ前に素振りを多めにやってカラダをさらにほぐします。クラブは7番アイアンでもドライバーでもOK。練習場のないコースでしたら他のゴルファーがいない場所を選んで素振りしましょう。ポイントはクラブをビュンビュン振るよりも、手首をぐにゃぐにゃに! クラブヘッドの重さを利用してスイングする感じです。寒い日は腕や手が動きにくいので、手首やヒジの関節を十分にほぐしておくと本番でもスイングがスムーズにいきやすいんです。

最初はカラダをあまり動かさないで、手首をぐにゃぐにゃと動かして円を描くように素振り。
手首がよくほぐれてきたら、カラダの回転も入れてスイングしましょう。
手首を柔軟に使う素振りが冬ゴルフのショットによく利きますよ。

練習場のあるコースなら、ボールを打っておきましょう。球数は1コインでOK。24〜30球くらいといったところです。使うクラブはドライバー、ユーティリティ、7番アイアン、9番アイアンなど4本で十分。ユーティリティの代わりに5番ウッド、9番アイアンの変わりにピッチングウェッジを使っても構いません。また冬ゴルフは全部のクラブを使わないで、なるべくスタート前で使った4本のクラブに絞るようにすると結構スコアがまとまります! クラブ選択で迷うことがないし、「ココを狙って、ココを打とう」と気持ちの整理がつきやすいからミスが少ないですよ。

打球練習は1W、UT、7I、9Iの4本があれば十分。素振りの延長のスイングでボールを打とう。

練習グリーンでのパット練習は1メートルくらいのショートパットをいっぱいやっておきましょう。冬場のコースは練習グリーンとコースグリーンのスピードがまったく違うことが多いので、ロングパットの距離感をつかみにくいんです。だから長い距離は少し打っておくだけでOK。カップに直接入れてもいいし、グリーンフォークやティペッグを刺して、当てるのもよし。短い距離をカップインさせるイメージをつかんで、気分よくスタートホールに向かいましょうね!

冬は練習グリーンで距離感の基準をつかんでおくのはほとんど無理。10メートルくらいを少し打っておけば十分。
グリーンフォークを刺して、1メートルの距離から当てる練習を多めにね。
冬ゴルフで大叩きしないコツは、やっぱり3〜4パットを減らすことです。

取材・文/三代 崇
写真/相田克己
協力/太田双葉カントリークラブ

もちけん
本名・剣持江里加(けんもち・えりか)。1988年5月1日生まれ。地元・群馬県を拠点に多くのアマチュアゴルファーのラウンドレッスンを行なっているティーチングプロ。「明るく、楽しく!」がモットーで、わかりやすい指導に定評。「もちけん」はニックネーム。ドリームゴルフガーデン伊勢崎所属。
Instagram(mochiken_golf)やYouTube(もちけんリアルチャンネル)で楽しい情報を配信中。


絶対に知っておきたい冬のコースマネジメント&スイングテクニック

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