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ピンを狙えるアイアンショットを身につける[その2]低い球、高い球の打ち分け方を知る|ゴルフ再構築レッスンVol.12

脱!万年アベレージゴルファー「ゴルフ リビルド レッスン」

2022/03/09 ゴルフサプリ編集部

マンネリ90台から一歩み出し、80台ゴルファーになるには、自信をもってピンを狙えるアイアンショットが必要。そのポイントを、チーム松山の一員である、目澤コーチが教えてくれる。

GOLF TODAY本誌 No.596 130〜133ページより

とくに覚えるべきは低い球。さまざまな場面で活用できる

目澤 前回お教えした基本が身につき、アイアンショットが安定して打てるようになったら、状況に応じて球を打ち分けることに挑戦してみましょう。

坪井 それができると、ゴルフが楽しくなりそうですね。

目澤 はい。とくに使い道が豊富な「低い球」が打てるようになると便利です。

坪井 私はよく林の中に入ってしまうのですが、低い球で脱出しようとすると、かえって高い球が出て木の枝に当たって一打で出せないことが多いです。

目澤 特別に必勝技をお教えするので大丈夫です(笑)。低い球の打ち方は、林以外でも傾斜地、フェアウェイバンカー、ライが悪いところなどで有効です。ただし深いラフでこれをやると地面に刺さって球が上がらないミスが出やすいので注意しましょう。

坪井 低いと来たら、高い球はどうなのですか?アプローチショットでもなく、アイアンであえて高い球を打つなんて難しそう......。

目澤 その通り。高度かつリスキーなので、プロやトップアマレベルなら必要かもしれませんが、一般的なアマチュアの方には必要ないかと思います。ただし、打ち方を覚えることで逆に基本のショットの欠点を治すこともできますので、一応お教えしますね。

坪井 ゴルフがワンラックアップできそうでワクワクします!

[低い球の打ち方]カラダをターゲット方向にズラすだけ。自然にロフトが立って球が低く出る!

低い球を打ちたいときは、ノーマルにアドレスし、手元を変えないまま自分がターゲット側にズレるだけ。これだけでハンドファーストになりロフトが立って低いボールが打てます。球が低く出る分、ミドルアイアンではキャリーは結構落ちますし、9IやPWはロフトが立つ分むしろ飛距離が出るので、練習で番手ごとの距離感をつかんでおきましょう。

①アドレス時の右手首の角度を変えないようにテークバックする。
②トップは自然とコンパクトになる。
③ロフトが立った状態でインパクトできる。
④フォローは低く抑え目に。ただし抑えたい気持ちが強いとインパクトで地面に刺さるミスになりがちなので、多少はフォローをとるイメージも必要。

低い球を打とうとする時のありがちミス

ハンドファーストでもフェースが開いたままだと、バンカーショットのようにロフトが立って逆に高い球になってしまう。また、地面に突き刺さってダフりも出やすい。
上から角度をつけすぎると、ヒジが引けてミスに。飛距離も出ない。

[高い球の打ち方]手元を少し中にしてフェースはに少しオープンに。ハンドダウがン気味構えるとロフト付きやすい

(左)カラダを突っ込まずにインパクトすると、ロフトがついて高い球が出る。 (右)フィニッシュは高くとるイメージを持とう。ただし、ボールを上げる意識はNG。

アイアンで高い球を打ち分けることは、フェースの開き加減と距離感の把握が難しく、スライスも出やすくなります。そのリスクを考えるとアマチュアの方にはあまり必要ない技術と思います。

ただし、普段からヘッドが上から入りすぎるクセがあるという人は、それを抑制するイメージとして練習するのもいいでしょう。

高い球を打つために、ボールの位置を変えるとかえって難しくなるので、シンプルにしましょう。ノーマルより手元は少し中、フェースをちょっと開いて構えます。

この時、少しハンドダウンすると、バックスイングが高く上がりやすくなり、フェースが開き気味でロフトがついた状態でインパクトできます。

手元は中。ハンドファーストは弱めでフェースを少し開く。
ハンドダウンすると、バックスイングが高く上がりやすくなりロフトがつく。

林から一発に脱出したいときはコレ!絶対失を敗しない“低い球”打つ方法

林から出そうとするほど高く上がったり、ダフって飛ばなかったり。ミスしがちな林からのショットを、一発で脱出するコツを教えしましょう。

右肩をボールにかぶせるように構え、手の通り道を作るためにカラダを開きます。そのまま肩のラインに合わせて手元を引っ張るように打ちましょう。

絶対に低い球が出ますが、スライスするのでその分を計算に入れてターゲットを決めましょう。また、やりすぎると本当に球が上がらないので、番かピッチングくらいロフトのある番手がオススメです。

Befor

センターライナーのイメージで「低い球出て!」と気合を入れるだけの適当なアドレス。

After

(左)思い切り振らず、小さく振って途中で止めるイメージ。 (右)右肩をボールにかぶせるように深く入れてアドレスする。

坪井ミサトのゴルフ成長日記12

アイアンでナイスショット!見事にグリーンをとらえました!

先日、100切り挑戦ラウンドに行ってきた際、目澤コーチのアドバイスがさっそく効果を発揮しました。パー5ホールの3打目、ミドルアイアンでナイスショット!高さもしっかり出てくれて、グリーンをとらえることができました。前回教わった「ハンドファースト体得ドリル」を続けた甲斐がありました。2022年は、もっと上手くなるぞー!!


目澤秀憲
めざわ・ひでのり。1991年2月17日生まれ。東京都出身。大学卒業後渡米し、日本に数名しかいないアメリカのレッスンプロの資格TP(ITitlistPerformanceInstitute)レベル3を取得。松山英樹とコーチ契約を結び、「マスターズ」優勝ほかに大きく貢献。

ナビゲーター
坪井ミサト
つぼい・みさと。1996年10月30日生まれ。奈良県出身。小学生から野球を始める。球速最高107キロ(ミズノ『MAQ』測定)。野球インストラクターの資格を取得。フルマラソン4時間09分の記録ももつアスリート女子。ゴルフ歴1年でベスト95を達成!

協力/Do-1 GOLF BY MAB


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