ピンを狙えるアイアンショットを身につける[その3]ドローとフェードの打ち分け方を知る|ゴルフ再構築レッスン最終回
脱!万年アベレージゴルファー「ゴルフ リビルド レッスン」
アイアンショットの精度を上げることは、安定したスコアメイクに不可欠な要素。1回目は基本の打ち方、2回目は低い球、高い球の打ち分けに続く、3回目の今月は、チーム松山で松山英樹をサポートするプロコーチ・目澤秀憲にドローとフェードの打ち方。ごくシンプルなコツを教えてもらった。
GOLF TODAY本誌 No.597 144〜149ページより
過剰な動きは不要。コツは構え方をわずかに変えるだけ
目澤 ピンを狙えるアイアンショットを身につけるためのポイント。最終回の今月は、ドローとフェードの打ち分け方です。
坪井 どんな時に使いますか?
目澤 ドッグレッグやピン位置などホールのレイアウト次第で使いたくなったり、風の向き、林からの脱出時など、球を曲げたい場面でも使えます。
坪井 100切りレベルの私には難しそうですが、80台を目指すレベルの方には、覚えておくと武器になりそうですね。
目澤 じつは、必ずしもそうとは言えないのです。なぜなら、前回の“高い球はカラダをターゲット方向にズラすだけ。低い球はフェースを少しだけオープンにしてハンドダウン気味に構える”打ち分け方同様、ポイントは構え方をわずかに変える程度。ですがアマチュアの方がやろうとすると、動作が過剰になりがち。かえって大きなミスにつながるから。あくまでも初回の「ボール位置は真ん中。体重配分は左右5対5で、クラブのライ角通りに構える」という基本のアドレスで芯を喰えるようになってからが前提。ただし、チャレンジすることで自分のクセが分かることもあるので、知っていて損はありません。
坪井 練習場でやってみます!
手とカラダが離れていく「ドローの打ち方」
あくまでも“若干”クローズドスタンス&ハンドファースト。左足体重でフォローを高目にイメージするだけ
ドローを打つと言っても、フェースコントロールを変えるなど、難しいことはミスを招くだけ。大きく左に曲がれば大ケガになります。
アドレスのポイントは、真っすぐ構えたら若干クローズドスタンスでハンドファースト。
スイングのポイントは、気持ち左足体重にすることで、テークバックがインサイドに上がりやすく、自然とドローになります。無理やりインサイドから出すイメージはNG。
インパクトでカラダを突っ込まないよう注意して、フォローを少し高めに取るイメージで打ちましょう。
①左足体重だと、自然にインサイドに上がりやすい
②インパクトでカラダが突っ込まないよう注意
③フォローは高めに上げるイメージだとうまく打てる
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手とカラダが近い「フェードの打ち方」
手をカラダから離さないように意識してフォローを低く出していく
ドロー同様、フェードも余計な動きは不要。
まず、アドレスでは、ほんの少しだけカラダとボールとの距離を近づけて立ちます。
テークバックは、ヘッドが後方に真っすぐ上がっていくイメージ。ダウンスイングでは、手をカラダに近づけていくイメージでインサイドに振り抜いていく。左サイドに打ち出される打球をイメージすると、より正確に打ちやすくなる。
①手をカラダから離さないようにテークバック
②ヘッドを低く出すイメージでインパクト
③フェースは返さず、手元はインサイドに抜いていく
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正しい“つかまる感覚”が身につく「フェースを閉じたまま手打ち」ドリル
“アイアンでボールがつかまる、つかまらない”とよく聞きますが、実際に「つかまる感覚」を分かっている人は意外と少ないもの。
アイアンショットをレベルアップさせるなら、まず正しい「つかまる感覚」を知ることが不可欠です。
これは、その感覚を磨くドリルです。
ボールがつかまらず右に行く人は、ダウンスイングの軌道がインサイドでもアウトサイドでも、インパクトでフェースが開いているのが一番の原因。
とはいえ、閉じる意識が強すぎてもミスになるので加減が大切です。
正しい感覚を身につけるには、初めからフェースを閉じて構え、そのまま手打ちでボールを打つこと。
本当の“つかまる感覚”を、ぜひ体感してください。
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坪井ミサトのゴルフ成長日記 最終回
ボールがつかまるようになると飛距離が伸びるんですね
ドローとフェードの打ち分けができるようになったら、かっこいいですよね。でも、私にはまだ時期尚早……もう少し上手くなってから取り入れたいと思います。今回、体感できたのは「つかまる感覚」。ボールをつかまえられるようになると、飛距離が伸びるんですね!この練習は続けていこうと思います。そして、目指せ80台!!また別の機会にお会いできるよう、今後も頑張っていきます!
目澤秀憲
めざわ・ひでのり。1991年2月17日生まれ。東京都出身。大学卒業後渡米し、日本に数名しかいないアメリカのレッスンプロの資格TP(ITitlistPerformanceInstitute)レベル3を取得。松山英樹とコーチ契約を結び、「マスターズ」優勝ほかに大きく貢献。
ナビゲーター
坪井ミサト
つぼい・みさと。1996年10月30日生まれ。奈良県出身。小学生から野球を始める。球速最高107キロ(ミズノ『MAQ』測定)。野球インストラクターの資格を取得。フルマラソン4時間09分の記録ももつアスリート女子。ゴルフ歴1年でベスト95を達成!
協力/Do-1 GOLF BY MAB
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