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重田栄作のゴルフ「100切り」レッスン|ドライバーティショット編Part1
《全10回》第1回
「100切りまであとちょっと!」「90台もあれば100オーバーも……」そんな、“100の壁”と戦うゴルファーに送る、お助け企画。大叩きに陥りがちな落とし穴を知ったり、ちょっとした工夫をするだけで簡単にスコアが縮められる「お役立ちヒント」が続々登場。ドライバーからパターまで、全10回でお届け!
●第1回:ドライバーティショット編1
●第2回:ドライバーティショット編2
●第3回:セカンドショット編1
●第4回:セカンドショット編2
●第5回:セカンドショット編3
●第6回:パー3ティショット編
●第7回:ショートゲーム編1
●第8回:ショートゲーム編2
●第9回:ショートゲーム編3
●第10回:ショートゲーム編4
よくある右OBのホールでのティショット。右を怖がって左にティアップするのは絶対NG!
左はノリ面で右OBのホール、あなたはどこにティアップしますか?
100切りを目指すということは、全ホールボギーで回って90ですから、数ホールはダボだってOK。気楽に考えましょう、と言いたいところですが、ティショットでOBを打つことだけはダメ、徹底的にOBは避けることが大切です。OBになると途端にトリ、ダブルパーという大叩きにもつながりかねないからです。
このケースは右がOB。右にだけは行かせたくないシチュエーションです。あなたはどこにティアップしますか? 左? 真ん中? 右?
よく「100叩きゴルファー」で見かけるのが、右を嫌がりOBゾーンから離れようとして、左サイドギリギリにティアップするパターン。実はここが落とし穴。
なぜなら、左にティアップすると、結果的に右サイドのOBゾーンを向いた構えになり、フェアウェイを狭めてしまうからです。視界にもしっかり右の林がとらえられるため、プレッシャーも相当かかります。
加えて、この状態から左に打とうとすることで体が開いて振り遅れたり、無理矢理引っ張ろうとしてカット軌道になったりしてスライスのミスを誘発するという、悪循環に陥ることも……。
右サイドがOBのホールでは、右サイドギリギリにティアップして、左方向のフェアウェイとラフの境目あたりを狙うのが正解。実際に右サイドに立ってみると、逆にOBゾーンが気にならなくなり、フェアウェイがとても広く使えることがわかるはず! 仮にスライスのミスが出ても右のOBゾーンまでは届かないため、無難に切り抜けることができます。
【右サイドと左サイドでこんなに景色が違う!】
左サイドに立った場合
右のOBゾーンがまともに目が入ってしまい、プレッシャーも相当かかる。
右サイドに立った場合
右に立って左を対角線で狙えばフェアウェイを広く使え、多少スライスしても右のOBまでは届かない。
【+ワンポイント】
球を上げようとせず、ライナー球を意識すると球は曲がりにくい!
打ち方はいつもと同じでOK。ただし、左右がタイトなホールでは、飛ばそうとせず低いライナー性の球筋をイメージして打つのが有効です。それだけで、球を上げようとしたり、飛ばそうとして起こりがちな悪い動きが抑えられてミスが減り、安全にフェアウェイへ運べる可能性が高まります。
重田栄作
1968年6月18日生まれ。神奈川県出身。ジャンボ軍団・金子柱憲の専属キャディで4勝に貢献した後、03年にプロテスト合格。07年より山梨アーバングリーン八田でレッスン開始。現在は関東ゴルフ連盟チームKGAジュニアのコーチを務める傍ら、アマチュアからプロまで幅広くレッスン活動を展開中。
取材協力・シャトレーゼヴィンテージゴルフ倶楽部(山梨県)
撮影/相田克己
取材・文/今泉純子