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スタート前、練習グリーンで『やるべきパット練習』 藤田寛之が教えるグリーンの読み方&打ち方

第11回 ラウンド当日の注意点

2022/05/13 ゴルフサプリ編集部

ラウンド当日の注意点

コースによって、グリーンのコンディションはさまざま。それをスタート前につかむことがスコアアップにつながる!

GOLF TODAY本誌 No.599/132〜135ページより

ライン読みはグリーンに上がる前から始まっている。藤田寛之が教えるグリーンの読み方&打ち方

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10メートル以上のロングパットから練習を始める

カップを中心とした大きな円をイメージ。1球ごとに距離感を調節しながら打つ。

STEP 1
カップを中心とした大きな円をイメージ。1球ごとに距離感を調節しながら打つ。

入れごろ外しごろの距離を重視し、方向性を確認しながら打つ。

STEP 2
入れごろ外しごろの距離を重視し、方向性を確認しながら打つ。

ラウンド当日は、スタート前の練習グリーンで、そのコースのグリーンコンディションをつかむことが第一です。

なぜなら、芝の種類や長さはもちろん、スピードやコンパクション(硬さ)などがコースによって違い、球のコロがりや切れ方が変わるからです。同じコースでも天候や手入れの方法により、コンディションが日々変化するので必ずチェックしましょう。

私の場合、ボールを3個用意し、10メートル以上のロングパットから始めます。カップを中心に大きな円をイメージし、その中にボールを入れるつもりで、スピードやコロがりを確認しながら打ちます。このときに打ち方を気にすると、距離感が養われないので注意してください。

そしてグリーンを1周すれば、上りと下り、スライスラインとフックラインを体感でき、そのコースのグリーンの特性がつかめます。

次に、1.5~2メートルの距離を打ちます。カップを狙いますが、入れることにこだわりません。狙ったところに真っすぐ打ち出せているかどうかが重要で、この確認をしながら練習を仕上げます。どうしてもカップインさせたい人は、50センチ前後の距離から打ち、自信をつけて1番ホールに向かいましょう。

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グリーンの特性をつかむ
パッティング

練習グリーンは、そのコースのグリーンコンディションがわかる唯一の場所。目標や距離を変えながらグリーンの特性をつかみ、タッチを合わせていく。

狙い通りに打てているかをチェック!
体調によっても球のコロがり方が変わるため、狙い通りに真っすぐ打ち出せているかを確認することが大事。カップを狙うが、入れることにこだわらないのが藤田流。

体調によっても球のコロがり方が変わるため、狙い通りに真っすぐ打ち出せているかを確認することが大事。カップを狙うが、入れることにこだわらないのが藤田流。

スコアアップのポイント
リズムや流れが良くなる!ルーティンを一定にしよう
ラインをおおまかに読む

STEP 1
グリーンの外側から全体の傾斜を見て、グリーンに上がりながらおおまかなラインを読む。

カップの反対側に回り込む

STEP 2
ボールの手前側からラインを読んだら、カップの反対側に回り込み、ラインとカップ周りをチェック。

スパットを設定する

STEP3
手前側に戻り、ラインを細かく読んで決断したら、そのライン上にスパット(目印)を設定する。

カップを見て素振り

STEP 4
球のコロがりをイメージし、カップを見ながら素振りを行う。これがタッチを合わせる秘訣。

ショートパットが入らない? ならば、ルーティンを見直してみよう!!

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スロープレーにならないように手際よく行動する

ラウンド中は、グリーンを読んでからボールを打つまでの手順、いわゆる「ルーティン」を一定にしましょう。

これにより、ストロークのリズムやプレー全体の流れが良くなり、スコアアップにつながります。アマチュアの方はこの作業に無頓着で、毎回ばらばらになっているので注意が必要です。

ルーティンは、自分にとってやりやすい方法であれば、どのようなものでもOKです。私の場合は、グリーンに上がる前に全体の傾斜を見ることからスタート。カップの反対側からもラインを読み、スパットを設定し素振りを行います。ただし、時間をかけすぎるのは厳禁。スロープレーにならないように、手際よく行動しましょう。

三角形の頂点からラインを見る

三角形の頂点からラインを見る

カップの反対側に行く前後に中間地点に立ち、「ボール、カップ、自分」を結んだ三角形の頂点、かつ傾斜の下側(低い位置)からラインを見るのが、藤田のルーティンの一つ。

本番はヘッドアップに要注意  カップは目でなく「左耳」で見る
本番はヘッドアップに要注意  カップは目でなく「左耳」で見る

○左耳でカップを見るというイメージなら頭(顔)が上がらない。

本番はヘッドアップに要注意  カップは目でなく「左耳」で見る

×目でボールを追いかけると体が流れてしまう。

体の中心を意識し体をしっかり残すことが大事

練習グリーンではあまり出ないのに、本グリーンになると頻発するミスがあります。それは「ヘッドアップ」です。

本番では、どうしても結果(カップインするかどうか)が気になり、頭(顔)が早く上がってしまいます。こうなるとボールがフェースの真芯に当たらず、方向性も距離感も悪くなってしまうわけです。

ヘッドアップをする人は、体全体がカップ方向に流れる傾向があるので、体の中心を意識し、体をしっかり残すことを心がけましょう。

カップを見ていいのは「左耳」で、目はボールがあった位置を見続けるのが鉄則。左耳でカップを見る、あるいは左耳の外側にカベを作る、といったイメージでヘッドアップを防ぎましょう。

上達の秘訣

上達の秘訣

グリーンの芝は生きものであり、時間が経つにつれて成長する。加えて、日の当たり方や日照時間、風向きなどによっても、グリーンコンディションは刻々と変化する。朝早いスタートと夕方では、コンディションが変わることを理解しておこう。

藤田寛之

藤田寛之
ふじた・ひろゆき
(葛城GC)
1969年6月16日生まれ。168㎝、70㎏。福岡県出身。ツアー18勝。年齢を重ねるごとに勝ち星を増やし、40代で12勝をマーク。2012年には年間4勝を挙げて43歳にして初の賞金王に輝いた。23年連続で賞金シード入り。得意クラブはパター。

取材協力/葛城ゴルフ倶楽部


【藤田寛之が教えるグリーンの読み方&打ち方】

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