大型ヘッド ドライバーには「合う人」と「合わない人」がいる。アナタはどっち?
クラブフィッター・オグさんのギアコラム『曲がったっていいじゃない。ゴルフだもの』第4回
いつしかドライバーのヘッド体積は460mlが一般的になりました。しかしながら、この“デカヘッド”もメリットばかりというわけではありません。「合う人」と「合わない人」というのは、やはりあるのです。
“デカヘッド”が主流になったのは、曲がらないドライバーが作りやすいから
皆さんこんにちは。オグさんです。今回は、クラブフィッティングをしていて個人的に感じたことをお話したいと思います。皆さんは、大型ヘッドのドライバーはお好きですか?といっても昨今のドライバーはみな大型ヘッドになっていますね。ドライバーのヘッドが大型化する理由はいくつかありますが、最も大きな理由としては、芯を外してもヘッドがブレにくくなる深重心を追求しやすいといった点が挙げられます。つまりミスに強くなり、曲がりにくくなるからです。
しかし、フィッティングをしているとこの優しいはずの大型ヘッドでも結果に繋がりにくいゴルファーが一定数います。ゴルフスイングは、千差万別なので万人にやさしいモデルなど存在はしないのですが、一般的にやさしいと言われるモデルで結果が出ないと、自分のスイングが悪いんだ・・・と自分を責めてしまいがちです。
デカヘッドが「合う・合わない」のカギはフェースローテ―ションの大きさ
大型ヘッドで結果の出ないゴルファーには、共通点があります。それは、スイング中のフェースローテ―ションが大きいということ。フェースローテ―ションの大きいスイングと大型ヘッドは相性が悪く、インパクトでフェースをスクェアに戻せなかったり、無理に戻そうとして、強くターンしてしまい、左を向きすぎてしまったりと狙った方向に出しづらくなるのです。これらの症状を持つゴルファーを、私はオールドタイプと呼んでいます。こういったゴルファーは、ゴルフ歴の長い方に多いのです。
理由は、ヘッドの小さいドライバーでゴルフを覚え、上達したため、大型ヘッドとスイングがマッチしないのだろうと推察しています。実際、始めた時点ですでに大型ヘッドが主流であったゴルファー層には、そういったゴルファーは少ないと感じています。そういった大型ヘッドで結果を出せるゴルファーを私はオールドタイプに対してニュータイプと呼んでいます。ニュータイプの方々は、フェースローテ―ションが少ない方が多いです。
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重心距離が短めのモデルはオールドタイプに向いている
フェースローテ―ションが大きい症状は、スイングを矯正すれば当然大型ヘッドでも打てるようになるのですが、それはそれでかなりの労力を有します。だったら初めから自分に合うモデルを使った方が早いです。フェースローテ―ションが大きいスイングに合うモデルは、重心距離が短めのモデルです。具体的な数値はスイングにもよりますが、目安として38mm前後でしょうか。昔はアスリートモデルのロフトが多めといえば、大体当てはまったのですが、最近のアスリートモデルは、小ぶりでも重心距離が長めのモデルがあり、一概には言えなくなってしまいました。そういったヘッドはニュータイプのアスリート用モデルといえるでしょう。
自身でヘッドを積極的にターンさせていけるヘッドは、主に地クラブに多く、探すのに苦労はしますが一定数販売はされているので、工房などで相談してみると良いかもしれません。最近のヘッドで良いな!と思ったオールドタイプ向けのモデルは、ヨネックスのイーゾーンGT425。新しいモデルなので正確な重心距離は分かりませんでしたが、これはガンガンターンさせて狙ったところに出ましたね。距離も出るモデルなのでお勧めです。かくいう私もオールドタイプ。常に重心距離の短いモデルをチェックしています。
■オグさん(小倉勇人・おぐら はやと)
元ゴルフ雑誌編集者のスウィング&クラブアドバイザー。現在は千葉県にあるゴルフ練習場「ユニオンゴルフクラブ」にて「ゴルフフィールズ ユニオンゴルフ店」で店長をしつつ、過去の経験で得た知識を武器にゴルフライターとしても活躍中。飛距離は250ヤード、持ち球はフェード。ベストスコア68。
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